「家作りブログ (11+11) + One maid home」のn_homeさん登場! 2008年 12月 04日
そんな夢の実現に向けて、土地探しからスタートし、設計士や大工さんとともに、自分たちも家作りに参加する「プチセルフビルド」という形で、ついに理想の家を新築。そうした家作りのプロセスは見ている読者もワクワク、ドキドキしてきます。
さらに、もともと物作りを仕事とするご主人が、自らアトリエ作りに励む姿からは、家作りにかける情熱やコツコツと物を作りあげていく感動がひしひしと伝わってきます。
今週のピックアップブロガーは、そんな家作りの日々や田舎暮らしの楽しさ、スローライフの豊かな時間を伝えてくれる「家作りブログ (11+11) + One maid home」のn_homeさんに登場していただきました。
エキサイトブログ編集部:いつもご利用いただき、ありがとうございます。ブログをはじめたきっかけは?
n_homeさん:こちらこそ、ありがとうございます。思いがけず着目していただいて、うれしいです。
以前は、会員制のソーシャルネットワーキングサイトを利用していましたが、家を建てる計画が持ち上がった時点で、遠方の両親家族や友人に心配をかけないよう、ブログで近況報告を兼ねるために始めました。
エキサイトブログ編集部:ご自身のブログを紹介してください。
n_homeさん:私たち夫婦は共に制作活動を仕事としています。私は主にデザインやイラストですが、夫は金属を中心とした作品を作っています。のびのび仕事に打込める環境を求めて、東京を離れ千葉の海に近い田園風景の中に土地を求めました。
思い入れをこめた住職一体の住いを建ててもらい、その空間に自分達で手を入れ続ける日々の暮らしを日記のつもりで綴っています。
ちなみに、11+11というのは、夫婦ともに11日生まれなもので。 足して22は夫婦という駄洒落でございます。oneは犬を指す意味もありますが、その時々関ってサポートしてくれた人も意味しています。夫婦と縁のあった人たちの家作りというのが、気持ちの上では根底にあります。
エキサイトブログ編集部:ブログを通して得たもの、新しい発見は? ブログのよさは?
n_homeさん:ブログを始めた目的通り、家族や友人とのコミュニケーションに一役なのはモチロンですが、家の設計期間中には、建築家、工務店棟梁にもブログを通して私たちの考え方やイメージ、趣味やデザイン的好みを理解し共感してもらえましたし、その後も親しく交流を続ける機会を得ています。
又、思わぬところでご縁繋がりがあったり、転居先に心強い知り合いができたりと想像を超えた出逢いもありました。
大の写真嫌いだった夫が、私の向けるカメラの前で自然に振る舞うようになったのはある意味大きな「変化」ですね(笑)。
私は職業上、四六時中PCに向かっていますので、息抜きにブログを書いたり、又魅力的なブログを見て刺激を受けたり、リラックスしたりしています。
エキサイトブログ編集部:自分をひとことでいうなら、どんな人?
n_homeさん:根っ子は直情的な人間ですが、エンジンのかかりは遅いです。
ひとたび走り始めるとお調子者ですが、プレッシャーに弱いタイプです。
長所というか、恵まれているのは人の縁です。
エキサイトブログ編集部:会ってみたいブロガーは?
n_homeさん:素晴らしい人生観をもった素敵な方々のブログを多く拝見してますが、ご縁があれば、お目にかかれると思っています。
エキサイトブログ編集部:一番好きなこと(モノ)、ハマっていることは?
n_homeさん:目にいれても痛くない程溺愛しているのは、愛犬はなです。
毎度喧嘩して痛いのに、どツボにハマっているのは夫です。
月並みですが、やはり一番心を寄せているのは家族ということになりますね。
エキサイトブログ編集部:夢は?
n_homeさん:抽象的になりますが、暮らしが表現になるような生き方をしたいです。
ここでの住いをベースにして、物作り、人との交流を楽しめたら幸せです。
夫婦でのコラボレーション作品も作っていきたい思っています。
エキサイトブログ編集部:はじめての家作りのプロセスはこちらまでわくわくしてきますが、自分たちの思い描いた家を作ろうとなったきっかけやプチセルフビルドの楽しみは? また、自分らしい記事をアップする際のこだわりなどがあれば…。
n_homeさん:東京の暮らしも隣人に恵まれ楽しかったのですが、賃貸の不自由さや手狭感が強くなり自分達の家を持とうと決意しました。ある住宅メーカーの担当者に「家の提案はいくらでもできるが、土地との出逢いは運命。」と言われ、突き動かされるように行動を起しました。子どもの頃から田舎に暮らしたいという夫の夢や、アトリエを建てたいとの条件で、予算にハマる土地探しを始め、30程の物件を見たでしょうか。
今の土地と出逢った時は、自然と笑みとイメージが溢れましたが、田舎暮らしの不便さなど諸処現実の不安に悩みました。その時に私たち夫婦の良き理解者だった隣人さんが強く背中を押してくれた上に、希望を叶えてくれそうな建築家を紹介してくれたんです。建築家との相性も、運命でした。私たちの生活感と土地の長所を最大限とりこんだプランニングをしてくれました。
「家の中の仕上げを自分達でやりたい。」プロの方には、ある意味一番面倒な施主の希望を受け止めてもらい、文字通り建築家、大工、施主のコラボレーションを楽しむ事ができました。大工さんが仕事をする傍らで、夫はキッチンのタイル貼り引戸金具の制作から床の保護仕上げの作業をする等大変でしたが、物作りに携わる同士の共感も生まれました。
気骨ある職人さんに丈夫で隠し立ての無い空間(化粧を施さない仕上げ)を作ってもらい、自分達の好みで部材を選び、本棚、靴棚、ストーブ炉台、玄関ポーチの煉瓦敷き等をデザイン自作しました。(ほとんど夫がですが。笑)
今は彼の念願のアトリエ作りに取りかかり、「プチ」を外しても良いと思いますが、基礎工事から一人で作っています。家作りはプチセルフビルドで建てましたが、アトリエ作りは「プチ」というより、「セルフビルド」でがんばっています。現場の前を毎日散歩するご近所の方には、「お精が出ますね~」っと面白がられています。笑 本来の目的は、自分の作業環境を整え好きな空間で暮らすという事ですが、それを実現する過程を味わう事によって、切磋琢磨しているのかもしれません。
家を建てる作業工程は、一つ一つとても緻密で創造的です。きちんと納まって当たり前に見ている箇所が、どれほどのアイデアや技術が施されているか。普段絵に描いた餅(注・絵に描いた餅は、食べることはできないことから、アイデアなどがどんなにすばらしくても、実現しなければ役に立たないということ)で終わっている私には驚異の連続です。素直に感心したことをフォーカスするのが、読んでくくださる方にも伝わりやすいのかなと思っています。
エキサイトブログ編集部:生活の中で大切にしている時間や癒される瞬間などは?
n_homeさん:朝起きたときから太陽の動きを意識できる一日で、元々早寝ですが、さらに磨きがかかりました(笑)。
周囲では、早朝より畑や田んぼに農家の方がでて仕事をはじめ、日が暮れると仕舞います。皆さん黙々と自分の仕事に没頭されていて、とても謙虚なのに自分の作った物に誇りをもっていらっしゃいます。美味しく出来たから、豊作だったから…そうおっしゃって、農作物をお裾分けにいただきます。私がお菓子等持って行くと、庭に咲いた花を手折って分けてくれたり。飾らない大らかなな心遣いは、ここに流れる時間やさらっとした風のせいかもしれません。(時に激しい海風も吹きますが(笑)。
エキサイトブログ編集部:数ある記事の中で、ご自身が気に入っている記事、また、読者に評判だった記事は?
n_homeさん:実際どれもこれも、思い入れありますが。かいつまんでプロフィールがわりに選んでみました。
2006年12月6日 「新天地探し その4」
土地と出逢ったときの記録です。それまでに30近くの物件を見ました。
たまに見返して、初心を思い出しています。
2008年1月29日 「上棟式」
やはり血が沸き上がります。職人さんの心意気も上がり、見ていて惚れ惚れしました。
上棟式は、施主にとっても晴れ舞台ですね。
2008年6月12日 「廃材クラフト」
鍛冶仕事のはじめの一歩というのでしょうか。鉄の加工をするのが夢だった夫は、まずは可愛く七輪から。廃材の異形鉄筋を利用してます。
2008年7月17日 「薪ストーブ設置」
自作の炉台に、ようやくストーブをお出迎え。 今は暖かく部屋を暖めてくれています。
2008年10月28日 「2度目の上棟」
10月から始めたアトリエ作り、本当に一人でできるのか私の不安とは裏腹、コツコツと築きあげての施主と施工者一体の上棟式は、また違う感動がありました。
エキサイトブログ編集部:長い休日があったら何をしたい?
n_homeさん:ヨーロッパへハネムーン旅行を♪(笑)
夫婦での海外旅行は未体験です。結婚後旅行もしてないので、ぜひとも。
伸び盛りの?50歳代を目指して、人生の楽しみ方を熟知している国を訪ねておきたいです。
エキサイトブログ編集部:最近の気になるニュースは?
n_homeさん:米国発世界同時金融不安でしょうか・・・。
タイミングがずれていたら、貸し渋りに苦しめられ住宅資金調達が成立しなかったです。
当たり前ですが家作りは夢物語ではなく、現実的な資金計画もセットです。
社会情勢、経済情勢に左右される様は、小舟で海原航がごとくです。
普段こうした問題には疎いですが、決して無縁では暮らせないんだと肝に銘じてます。
エキサイトブログ編集部:ブログに訪問してくださる方にひとこと!
n_homeさん:基本終わりの無い、「夫婦とワン子」の家作りブログです。
まだまだ、壁を塗り、照明やデッキや石釜を作り、緑豊かな庭作りに、園芸栽培とやりたい事は目白押しです。
時間をかけてマイペースにやっていきます。 興味と共感を持っていただけたら、うれしいです。
エキサイトブログ編集部:ありがとうございました。
【n_homeさんが好きなブログ、気になるブログ】
毎日好きで必ず拝読している方のブログは数多いのですが、気になるブログというのは
案外他のみなさんと一緒だと思うので、あえて身の回りから以下のブログとHPをご紹介させてください。
「Polari(ポラリ)」
20年位前から、こんな風に楽しい夫婦になりたいと憧れた雑貨「ファーマーズテーブル」の石川さんのご主人の個人ブログ(?)こちらのご夫婦の別荘へ伺った時の印象は、私たちの家のデザインに大きな影響がありました。
「blog kato」 (我が家を設計してくれた建築家加藤氏のブログ)
建築家は芸術家です。 こよなく建築物を愛する加藤氏の目線、チャーミングな人柄。
季節の移ろいにも敏感な写真も楽しいです。
「レコード 家に残ったモノ達」 (友人の音楽名盤?紹介)
不思議とご縁の途切れなかった古い友人。彼の偏愛するレコードの名盤を独特の感性と文体と
時には画伯のイラスト付きで紹介。音楽音痴の私でも、引き込まれる文章も魅力的です。
せっかくの機会なので、夫の作品紹介をしているHPを連ねさせて下さい。
「COPPER OBJECT 仲田建司 銅造形作品」
廃材の銅を利用したオブジェやショップ看板什器の制作をしていました。
新しい環境でこれからの作品作りが楽しみです。
【n_homeさんのライフログ】
スイート・スイート・ビレッジ(1985)
最近じゃないですが。チェコの片田舎でのちょっとした人々の騒動を通した温かい映画です。
地階への階段に保存したワイン、温度や湿度の違いにこだわる主人がとっておきのお客に出すのが
下から何段目だったっけかなぁ・・・。
住む。 2008年 05月号 [雑誌]
農山漁村文化協会
家を建てることを意識する前からずっと愛読してます。
偶然知人のお宅も25号で紹介されて、なにかと影響受けている雑誌です。
パリジャンたちの週末の家
エディシォンドゥパリ
パリジャンたちの庭と花
エディシォン・ドゥ・パリ / エディシォンドゥパリ
パリジャンなんていうと気恥ずかしいですが
流行やスタイルに縛られない、自由で超個人主義の美意識には勇気づけられます。
チャーリー・ブラウンの休日(ビンス・ガラルディ)
これ、ヘビーローテーションしても全然飽きません。
クリスマス・タイム・イズ・ヒアは、子どもの頃見た雪の中を黙って歩く
「あのシーン」が目に浮かんで。
ちなみに、アニメのほうはチャーリーブランは断固!谷啓さん吹き替え版が好きです。
Peanuts: The Art of Charles M. Schulz
ファンには、お宝的シュルツのアートヒストリー。
何故かピーナッツというキーワードは、昔から自分の心にあったけれど
引越して来て、庭にピーナッツが自生したときは大笑いした。
(ピーナッツは、千葉名産品です。)
n_homeさんの「家作りブログ (11+11) + One maid home」を読んでみましょう。