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信藤監督×プロデューサーGTRの対談第三弾を公開します。
【インタビュー連載第三回】
GTR:天狗はどうだったんですか?
天狗ブームが信藤さんの中にあって、で、眞龍寺というちゃんとした
お寺にこんなおっきな天狗のお面があって。
監督:いや、コーネリアスの、ポリスターっていうレコード会社があって、
そこの担当のA&Rで桜木さんていう人がいて、その人がめちゃ
くちゃおもしろい人で、ずっとコーネリアスとかカヒミ・カリィとか・・
帯のコピーをとにかく凝って考える人なのね。
文章力とか企画力とかがすごくおもしろい人で。その人がなんか・・(笑)、
「あいつ、天狗になってるよね」みたいなことを、「天狗になってる」っていう言葉を、
使いだしたの。その時「天狗になってる」って言葉を久々に聞いて、あっ、
おもしろいなと思ったの。そんときほらうちらの業界ってさ、わりとこう一瞬で
売れたりしちゃって、実際天狗になってるやつっていっぱいいるじゃない?
GTR:爆笑
監督:死ぬほどいるじゃない、そういうのは。(笑)
GTR:今のうちだけなんじゃないの~、みたいな。(笑)
監督:そうそう(笑)。で、おもしろいなと思って。天狗になるとかね、
天狗っていう言葉にすごい反応したの。で、たまたま群馬に
天狗の里っていうのがあって、そこに夏休みの休暇で通りか
かって入ってったんですよ。ただそこの天狗の里ってのは、
もうある種異空間で、横溝正史の八つ墓村の世界に突然入り込んだような...
GTR:トリップ感が
監督:うん、トリップ感があって。「いや天狗、すげえなあ」と思ったのね。
で、ずっと、天狗っていう言葉だとか、天狗のお面も含めて、
「天狗いいなあ・・」っていうのは・・・思ってたんですよね。
それでたまたまこの下北沢引っ越してきたときに、天狗の天狗祭っていう
シモキタのお祭があるっていうのを
GTR:一月にやってるやつ?
監督:一月かな、二月かな。街に垂れ幕があって、そこに天狗のお面がしるされてて、
「何で天狗なんだろう」って思ってたんだけど。それからしばらくして意外と近所
のお寺に天狗がまつられてるっていうのを知って。それで実際にこの映画の
あらすじを考えるときに「あっ・・天狗がいた」と。
GTR:そうですね。悪仕掛けのほうでちょっと登場してもらおう、みたいな。
監督:そう。それで、ああそういえば『シティボーイズ』のネタで斉木しげるさんが
天狗の役をやってたな、というのを思いだして、即オファーをかけて実際に
出てもらうことになったんですけど。
GTR:お前天狗になってんじゃねーよギャグ、信藤さん言ってましたもんね。
監督:うん。
GTR:今回キャスティングがなんでああいう人なの?っていう質問が実際に
すごく多くて、だいたい今のそういう背景とかが信藤監督の中にあって、
決まっていった感じですかね。
監督:そうね。あとは、竹中さんがまず最初にオッケーサインが出て、竹中さん
てもうとにかく経験豊富な人だし、いろんなアイデアもあるだろうから、
とにかく竹中さんと相談してみよう!と思って。それで竹中さんと一席
もうけてしゃべったみたいな感じかな。「鈴木京香さんとかどうですかね?」
「えっ鈴木京香さん出てもらえんですかね!?」とか。
あと・・小池栄子さんどうですか?とか。推薦してくれて。まあそんなことがあって。
GTR:パズルがはまっていったみたいな。
監督:うん、それで実際に事務所にお伺いして
GTR:監督みずから
監督:でなんとか説得できてみたいな
GTR:どんな感じで口説いていったんですか?
監督:一応小リールをもって、いくつかPVとかCMとかもって・・・ですかね。
でもまあ、僕もなんだかんだやってるから、たぶん多少ぼくのこと・・
GTR:いや、知ってる(笑)
監督:知られてて、みたいな状況はあって
GTR:ケーシー高嶺さんとかもグッチョーネさんという言葉で、けっこうでてきてますけど
監督:そうね
GTR:ブログのフェイスでもグッチョーネって書いてくる人もいたりとかして。
あとはアンガールズの田中君とかはどうだったんですか?
監督:田中君はもちろん好きでしたけどね。あんなに売れてる人たちだから、
出てくれるかどうかわかんなかったんだけど、ナベプロで知ってる人がいて、
でその人を通じてって感じかな。そう、ぼくもナベプロに在籍したことがあった
んですよね(笑)
GTR:元ミュージシャン(笑)
監督:そう!(笑)
GTR:伝説の、スクーターズ(笑)
監督:まあそういうことも多少は勉強してるから・・
次回へ続く...