一昨日。
前々から決意していた事に挑戦致しました。
富士山登頂!!
一昨年。初めての挑戦は、八合目までで断念。必ず再挑戦を、と決めていました。
昨年。山小屋も予約して整えておりましたが、台風の影響で登山禁止令が出たため、断念。
そして今年、三度目の挑戦。今回は、お天気にも恵まれました。
都心部は35度という猛暑。
バスに揺られ富士山五合目に到着すると、気温は20度。涼しくて心地よい風が迎えてくれました。
そうそう、この日のために、愛用していた麦わら帽子に紐を縫い付けました。
食事をして五合目の標高に体を慣らしてから、午後15時頃登山開始。
二年ぶりの登山道を一歩一歩無理なく休み休みゆっくりと登ってゆきました。
五~六合目は比較的軽い足取りで進み
六~七合目までは段の高い階段に若干疲れが出てきて
七~八合目はストックをリュックに括って軍手を付けて岩場を登りました。
八合目を越えた先は初めての道のり。
苦しかった。
本八合目ラストの山小屋までたたどり着いたのが、23時前。
なんと8時間も登り続けていました。
きっと平均よりもずっとスローペースだったと思いますが、一昨年一緒に登ったカメラマンさんが七合目で高山病になってしまったこともあり、今回は誰ひとり高山病にならないようにと、呼吸と休憩に最も気をつけながら進みました。
さすがにヘトヘトになりながら辿り着いた山小屋にて、休憩。
たくさんの星達と美しく光り輝くお月様が、とても近くに感じられました。
山小屋での晩御飯。カレーライスが美味しく身に染みました。
仮眠をとって、再度出発。午前3時。
この時山小屋に少し荷物を預けられたので、重たかった荷物が少し軽くなりとても有難かった。
しかし、一歩一歩を進めるたびに、さらに酸素が薄くなってゆきました。
気持ちも体も前に進みたいのに、心拍数は上がり続け顔は青白くなりながら、歩いては休憩、歩いては休憩。これが何よりも苦しかった。
高山病になってしまったら下山しなければならないので、とにかく休みながら、少しずつ前へ上へと進み続けました。
そして、ギリギリの体力と気力と祈る気持ちでようやく九合目を越えると、頂上の鳥居が見えてきました。
空は少しずつ明るくなっていました。
頂上のすぐ近くの岩場に座り、静かに御来光を拝みました。
雲と雲の間から差し込む、美しい御来光。
オレンジ色に、強く、優しく、光り輝いておりました。
感動して、言葉が出ませんでした。
ただただ、温かいその光を見つめました。
そこからは、一歩一歩を噛み締めながら、
無事に登頂。午前5時。
頂上は、寒すぎて凍えました。氷点下だったと思います。疲労と寒さで顔がこわばっております。
登頂の瞬間は、涙が出そうになりました。
富士山の偉大さを身に染みて感じ、
生きていられていること、物事すべてに
「ありがとう」と言いたくなりました。
頂上で温かいミルクティーとココアをいただき、下山道へ。
午前7時、山小屋に再び戻り、仮眠休憩。
冷えた身体が暖まりました。
午前8時半。
休んでいる間に土砂降りの雨が降る音で目が覚めました。無事に下山出来るのか、祈るばかりでした。が、
下山を始める9時半。なんと雨が上がりました。
それどころか、雲の涼しい風のおかげで下山が前回と比じゃない程楽に感じられました(前回は暑さで消耗したので)。
本当に、お天気に終始恵まれました。
下山道から見上げた空は美しい青い空。
わたし達が歩く道には、ずっと涼しい雲がかかっていてくれました。
虫、土、緑、風、雲、太陽、、
自然の力を感じました。
ラストの五合目近くでの鶯の鳴き声にも癒されました。
疲労困憊の中
五合目にて、ほうとうとビール一杯。
ああ、美味しかった。
偉大なる、富士山。
登頂することができて本当によかった。
ありがとうございました!!!