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川隆夫の JAZZ BLOG
Profile

©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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「ジャズメン、ジャズを聴く」

「証言で綴る日本のジャズ」

「ジャケ裏の真実
ジャズ・ジャイアンツ編」
TALK EVENT■
小川隆夫ONGAKUゼミナール
@銀座le sept
3.19:ジャズメン、ジャズを聴く!


■TALK EVENT■
民音音楽博物館
「3月文化講演会」@神戸
3.26: 関西国際文化センター
コスモホール
TEL: 078-265-6595

詳細やその他ライナーノーツなどは 「Works & Information」へ>>
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 このところトーク・イヴェントの機会が増えてきました。それでもやっぱりひと前で話すのは苦手ですね。昨日(10月21日)は朝日カルチャー・センターで「ブルーノートのすべて」と題した講座を開いたんですが、相変わらず緊張しました。
 講座という設定がいけないのかもしれません。トーク・イヴェントならもう少し寛いで話せるのですが、講座と言われるとなんだか教室で講義しているような感じで(まさにその通りのことをしているんですが)、どうも落ち着けません。朝日カルチャーでは講師とか先生とか呼ばれますし、それでますますきちんと話さなければと意識をしてしまうのかもしれません。
 それでもせっかく受講料(これですもん)を払って金曜の夜に集まってくださる方のために、何とか有意義な時間を過していただきたい、そう思って四苦八苦するわけです。前期は3回にわたってブルーノートの概要を紹介したので、今回は2回と回数が減りましたが、もう少し突っ込んだブルーノートの紹介をしたいと考えました。e0021965_564449.jpg
 しかし具体的に内容を考えてみると、前回からの引き続きの方もいれば、今回からの方もいるということで、話が重複しても面白くないだろうし、かと言って基本的なことは話さないと初めての方には申し訳ないしで、そこが難しいところでした。これが5回連続ならかなり深い内容の話ができるんでしょうが、細切れはいけません。でも、ぼくの集客力(集聴講生力とでも言うんですか?)ではそんな回数は無理でしょう。

 今回はDVDやCDやレコードを使い、アルフレッド・ライオン、ルディ・ヴァン・ゲルダー、アート・ブレイキー、バド・パウエル、ハンク・モブレーの話をしました。ジミー・スミスも予定に入っていたのですが、いつもの通り、話しているうちにいろいろなことを思い出してきて、それらをつけ加えてしまうもので、時間がなくなってしまいました。
 トーク・イヴェントのときは、ほとんど事前に具体的なことは考えていません。出たとこ勝負みたいなものです。ぼくの人生がそういう感じなので、これが一番性に合っています。
 ところが朝日カルチャーでは、ある程度内容を考えています。これが緊張の原因のひとつであるかもしれません。それでも、結局は行き当たりばったりになるので、今度からあまり考えずに始めようかなとも思っています。しかし、それではそれなりの受講料を払って来て下さるかたに失礼かも。いや、楽しい話ができればその方がいいのか? などなど、考えれば考えるほど混乱してしまうぼくでした。
 次回は11月25日に「ブルーノートの奥深さを知る」と題して19時から行ないます。1回の聴講(こう書くの抵抗あるなぁ)も可能なので、興味がある方は是非ご参加ください。連絡先などは今月の「Works & Information」に書いてあります。
# by jazz_ogawa | 2005-10-27 10:50 | ONGAKUゼミナール | Trackback | Comments(0)
 キース・ジャレットのコンサートは、トリオでもソロでも、いつも聴き手に心地よい緊張感を与えてくれます。昨夜(10月20日)、池袋の東京芸術劇場で聴いた彼のソロ・パフォーマンスも、緊張感の中にぬくもりが感じられる素晴らしい内容でした。

 ビル・エヴァンスと比較されることの多いキースです。しかしキースが決定的に違うのは、同じ美しさでも、エヴァンスの繊細で触れれば冷凍したバラが粉々に砕け散るようなあやうい美しさに対して、強く触れてもびくともしない力強さを伴っている点でしょうか。
 キースのソロ・コンサートは、ほとんど純粋なインプロヴィゼーションです。ときには途切れることなく、1回のステージの中でさまざまな表情を見せながら演奏が進行していきます。しかし今回は1曲が5分前後と、比較的短い曲を各ステージで7~8曲演奏したでしょうか。
 穏やかな表情のもの、激しいパッションを感じさせる演奏。ゴスペル調の曲を演奏したときは、中腰姿勢で足を踏み鳴らし、リズムを取っていました。クラシックに通ずる荘厳な演奏も定番です。万華鏡のように、ひとつひとつの曲が多彩な表情を持っています。
 曲が終わると、ひと呼吸おき、あるいはグラスの水をひとくち飲んで、すぐ次の曲に向かいます。その間に新たな創造の心や力を得るのでしょうか? 曲間のインターヴァルがちょっと短い気もしたのですが、それだけいまのキースは音楽に没頭しているのか、創造性に溢れているのでしょう。
 ただしぼくだけかもしれませんが、その素早い気持ちの転換にときとしてついて行くことができなかったのも事実です。これは否定的な意味ではありません。それだけ、彼とぼくの音楽的なレヴェルが違うことを痛感した次第です。
 その場でキースの素晴らしい音楽に触れていたことは間違いありません。しかし、自分の理解力不足で彼の音楽がリアルタイムでは咀嚼できないもどかしさも同時にひしひしと感じました。音楽の奥深さ、そしてキースの常に前進している姿に、いろいろな意味でショックを受けたのです。

 考えてみると、初来日した1974年以来、ぼくはキースのライヴを30年以上にわたってコンスタントに観てきました。これだけ長い間、平均すれば数年に一度の割合になるかと思いますが、コンスタントにひとりのアーティストを観続けてきた例はあまりありません。
 マイルスにしたって、途中で6年の隠居時代がありますし、多くのアーティストはいつの間にか音沙汰がなくなってしまいました。そんな中で、キースはいつも素晴らしい音楽や演奏を聴かせてくれています。その彼の音楽にこれほど距離感を覚えたことは初めてでした。

 キースの演奏は、明らかにジャズ・クラブや気楽な場所で寛いで聴くジャズとは違います。コンサート・ホールのようなフォーマルな場所で聴く音楽です。一概には言えませんが、ジャズ・クラブで演奏されるものをエンタテインメントとするなら、昨日聴いたキースの演奏はアートに近いものでした。
 言葉で音楽をジャンルわけするのは本意でありません。しかし、例えば「ブルーノート」で聴くハービー・ハンコックやチック・コリアの音楽とはまったく質が違います。エンタテインメントとしてのジャズ。こちらにジャズの本質があるのかもしれません。それに比べると、キースの音楽は本来的なジャズとはかなり異なっています。
 しかしジャズが誕生して100年。この間にさまざまな革命的発展がありました。そして、その中でキースは自分なりに最高の創造性を凝縮させることで独自の音楽を確立したのです。
 帰りに、ぼくはこれまでに聴いたキースのコンサートの数々、そしてさまざまな作品に思いを巡らせていました。とても池袋から田町までの時間では追いかけきれません。それで家に帰ってからも、明け方近くまで彼の作品を聴きながら、いろいろな場面を思い返していました。
 コンサートを聴いて何に触発されたのか。それは自分にもよくわかりません。しかし、これほどそのひとの音楽のことを考えてみたいという衝動にかられたことは滅多にありません。そんな反応を起こした自分にびっくりもしました。

 多分、ぼくは悔しかったのでしょう。そしてそれ以上に嬉しかったのです。キースの音楽についていけなかったことが。40年間本気でジャズを聴いてきても、まだ未知の部分があるということです。
 これが斬新な音楽や突拍子もない方法論で成された演奏なら、これほどの衝撃は受けなかったと思います。そんなものなのね、で終わったかもしれません。ところが、キースはぼくが慣れ親しんできた手法で、こちらの想像をはるかに上回る演奏をしてみせたのです。
 思えば、ニューヨークに住んでみたのも、その直前に菊地雅章とギル・エヴァンスの対談を読んで、彼らの話していることがさっぱり理解できなかったのが発端でした。ニューヨークで彼らが体験していることを知らなければ、ふたりの話は理解できない。そして、ぼくは彼らの話についていけるようになりたかった。それが、いくつかある留学した理由のひとつです。

 いま、ぼくはあのときと似た気持ちを感じています。次にキースがソロ・コンサートをするときまでに、何とか彼のレヴェルに達していたい。しかしキースはさらに先を行っていることでしょう。この追いかけっこを、ぼくはしばらく楽しみたいと思います。
# by jazz_ogawa | 2005-10-21 23:33 | ライヴは天国 | Trackback | Comments(0)
 芥川賞作家・平野啓一郎さんとの対談集『TALKIN' ジャズ×文学』が平凡社より10月14日に出版されました。以下に平凡社が作成した資料を貼りつけておきます。
 
e0021965_525718.jpg【平凡社の資料】
小川隆夫・平野啓一郎著『TALKIN!’ ジャズ×文学』のご案内

平凡社では10月14日に、小川隆夫・平野啓一郎著『TALKIN!’ジャズ×文学』(よみは、トーキン ジャズ ぶんがく 四六版、232ページ、定価・1680円=税込み)を刊行いたします。

若き芥川賞作家・平野啓一郎氏とジャズ・ジャーナリスト・小川隆夫氏の対話です。
平野氏は1975年生まれ、小川氏は1950年生まれ。年齢も仕事も異なる二人が「ジャズが好き!」ということから始まったトーク・セッション。
どんな音楽を聴いてジャズに〈はまった〉のかという二人の個人音楽史から始まり、ジャズ・ピアノのビル・エヴァンスとショパンの対比、帝王マイルス・デイヴィスの軌跡、ロック(とりわけプログレッシヴ・ロック)とジャズの関係、そしてジャズの未来像まで展開します。
ジャズを中心としつつも、クラシック、現代音楽、ロック、歌謡曲、さらに美術、文学などジャンルを超えて話は広がり、それぞれのお仕事や個人的な体験を踏まえ上で、〈創造とは何か〉にまで対話は深められていきます。
この対話を通して、すでにジャズに関心を持っている人は「聴きなおしてみよう」というきっかけになるかもしれません。またこれまであまりジャズを聴いたことのない人にとっては、「よき入門書」となるでしょう。さらに、この本をより楽しんでいただくために、各章の最後に推薦盤コーナーを設け、本全体では小川氏、平野氏が各々10枚ずつ(計20枚)のアルバムをコメント付で挙げています。

章校正は以下のとおりですが、この機会にご紹介いただければ幸いです。

ジャズは誰のもの?――前書きにかえて 平野啓一郎
1 「ジャズ」との遭遇
2  ジャズの中のクラシック――ビル・エヴァンスのいた風景
3 「カッコよさ」の探求――マイルス・デイヴィスの描いた軌跡
4 すべては「リズム」から
5 ジャズはどこに行くのか
後書き 小川隆夫


 以上です。ジャズをこれから聴いてみたいひとにも、すでに親しんでいるひとにも楽しめる内容だと思います。とくに平野さんの幅広い博識ぶりにはびっくりさせられますよ。
 自分で書くのも何ですが、平野さんとの対談は本当に楽しいものでした。打ち合わせのときから会話が弾み、ぼくたちも平凡社の編集者も録音しておけばよかったと後悔したほどです。また、対談が終わったあとの打ち上げでもさらに話が弾み、これまたテープを回しておけばよかったと悔やみました。
 そんな対談の続きが、11月5日の出版記念イヴェント(青山ブックセンター)で実現することになりました。そのお知らせも紹介しておきます。

【出版記念イヴェントのお知らせ】
小川隆夫×平野啓一郎トークセッション『TALKIN’ ジャズ×文学』(平凡社)刊行記念

「ジャズを聴きなおしたい!」

2005年11月5日(土)15:00~17:00(開場14:30)
会場:青山ブックセンター本店内・カルチャーサロン青山
定員:100名様
入場料:500円(税込)電話予約の上、当日精算

申し込み先:青山ブックセンター 電話03-5485-5511

  それから最後にもうひとつ。今週の土曜日にもトーク・イヴェントを行ないます。会場はアット・ホームないい雰囲気のバーです。興味があるかたはぜひいらしてみてください。

■10.22. 『小川隆夫ONGAKUゼミナール』(第5回:ジャズのたしなみ方~エレクトリック・マイルス)
駒場東大前Orchard Bar 21:00~23:00 チャージ1500 円(w/1 drink) 問い合わせ:03-5453-1777
# by jazz_ogawa | 2005-10-18 00:39 | Works | Trackback(3) | Comments(7)
 昨日は渋谷のカフェanoでトーク・イヴェント。小さな店にちょうどいい感じでお客さんが集まってくれました。

 始まる前に司会者兼インタビューアーの高橋慎一さんと打ち合わせをしたのですが、そこから早くもふたりの間ではトーク・イヴェントがスタートしてしまったような状態になりました。そんなわけですから、結局ほとんど打ち合わせらしきものはしないままイヴェントが始まってしまいました。
 話は、この間アメリカで観てきたストーンズやポール・マッカートニーから始まって、最初から大脱線気味。途中でレコードをかけるつもりでいたのですが、関係者に促されて最初の曲をかけたのが1時間後でした。e0021965_4594343.jpg
 そこでやっとスリー・サウンズの「ジョージア・オン・マイ・マインド」をかけてひと息。後半は最低2曲はかけるぞと意気込んだものの、また話に夢中になってしまいました。レコードをかけなきゃと思いなおして2曲目をかけたのが、終了5分前。ウエイン・ショーターの『アダムズ・アップル』からA面1曲目のブルースを聴いて、今回は終わりとなりました。

 ひとりで話すのは苦手ですが、相手がいると、ぼくは喋りまくる癖があります。昨日もその癖が出てしまいました。話しているうちに、いろいろなことを思い出してくるんですね。だから、打ち合わせはあってもなくても同じです。とにかくあっちに飛んで、こっちに飛んで、そのうち最初の話が何だったのかわからなくなってしまいます。高橋さんが軌道修正してくれたから、何とか後半はブルーノートの話が中心になったかと思いますが。

 原稿を書くときも同じです。ぼくは、基本的に構成を考えずに書き始めます。事前に考えているのはどうしても外せないことだけです。それでとにかく書き始めると、あとは思いつくままに進めていきます。
 ひとつのことを書くと、それから派生していくつかのことが思い浮かびます。それで次にそれを書くと、さらにいくつかのことが浮かびます。そんな感じですから、終わってみないとどうなるのかまったくわかりません。
 ただし、話をするのとは違いますから、あとでいくらでも修正ができます。ですから、とにかく最初は思いつくままに、書きたいことを、構成など気にせず書いておきます。文字数も気にしません。指定された文字数も大幅にオーヴァーしています。
 こういう状態ですから、一応書き終わった段階で完成度は30パーセントにも達していません。この原稿は、しばらくそのままにしておきます。4~5日とか1週間とかはそのままです。それで一度、原稿のことを頭から締め出して、フレッシュな気持ちになったところで見直しを始めます。ここからが本当の仕事です。文章をチェックし、事実を確認し、不要なものを削ったり、必要なものをつけ足したりしながら文字数の調整もします。

 原稿を書く方法はいろいろありますが、ぼくはずっとこうやってきました。いい加減な性格ですから、事前にどういう内容にするかをきちんと考えておくことができません。そういうことを試みたこともあるんですが、結局、書いていて面白くありません。自分が書いて面白くない文章を、ひとが面白いと思ってくれるでしょうか?
 このブログもそうやって書いています。だから、今日はイヴェントの話を書いていたのに、いつの間にか原稿の話になってしまいました。

 そうそう、今度の金曜日と土曜日にもトーク・イヴェントがあります(これも、いま書きながら思い出したことです)。金曜日が新宿の朝日カルチャー・センター、土曜日が駒場東大前にある「オーチャード・バー」でやります。詳細は「Works & Information」に載っています。興味がある方はぜひご参加ください。
 この先も、しばらく毎週土曜日にイヴェントが続きます。またこのブログで紹介しますから、よろしく。
# by jazz_ogawa | 2005-10-16 10:48 | ONGAKUゼミナール | Trackback | Comments(2)
 今日(10月14日)は『スイングジャーナル』で座談会をやってきました。

 1500円というロー・プライスでブルーノートの名盤100枚が昨年の6月から毎月10枚ずつ発売されて大きな評判を呼びました。そのシリーズの第二期が今年の6月から始まっています。今回は来年の3月まで毎月20枚が発売されます。
 そこで、現在の基準で新しい名盤を選びましょう、という趣旨で座談会が行なわれました。このシリーズ、これまでの売り上げから高い順に発売されています。したがって売り上げ順位の101位から300位(後半はそれほど優位の差はないのじゃないかとも思いますが)までの200枚が今回の発売分です。
 出席したのは、高井信成さんと原田和典さんとぼく、それに司会が『スイングジャーナル』三森隆文編集長。高井さんはかつて『スイングジャーナル』の編集者で、原田さんはつい最近まで『ジャズ批評』の編集長だったかたです。
e0021965_023876.jpg
                  中央が高井さんで右が原田さん

 座談会に集まったメンバー4人のうち、ぼくを除くとすべてが編集に関係しているひとたちでした。だからどうっていうことはないんですが、音楽ライターになる早道のひとつが編集者になることかもしれません。なんてことを考えながら、座談会に出席していました。

 すでに今期のシリーズはスタートして半分ぐらいが過ぎているので、ぼくたちが選んだのは11月発売分から毎月各1枚の計5枚です。それらは最初の3枚が『スイングジャーナル』の12月号(11月20日発売)、後半の2枚が来年の2月号(1月20日)で紹介されます。
 すでに売れ行きのトップ100が発売済みですから、たいしたものは残っていないんじゃないかと思うのは早計です。ぼくたちが選んだのはシリーズの後半ですから、順位から行けば201位以下ということになります。それでも、素晴らしい作品が多くて選ぶの苦労しました。そこがブルーノートの凄いところです。
 第一期と二期でトータルして300枚。ブルーノート好きのぼくだからかもしれませんが、すべてに何らかの価値を見出すことができます。1枚たりとも駄盤はありません。もし書けと言われたら、すべてのアルバムに推薦文が書けます。それもお世辞ではなく、本心からそれぞれのアルバムの良さについて紹介できる自信があります。

 やはりブルーノートは凄い。それが1500円、しかも3枚買えば1枚ただというキャンペーンも続行中です。ブルーノートの回し者ではありませんが、この際にこれまで買うことを躊躇していたものがあれば、是非ともコレクションに加えることをお薦めします。
 今回の座談会に集まった3人も、毎月の20枚から新定番として1枚を選ぶのに苦労しました。「現在の視点」ですから、昔からのファンにしてみれば変化球と思われる作品も含まれています。しかし、これからジャズを聴こう、ブルーノートの代表的なアルバムは持っているからほかの作品も聴きたい、といったひとには価格も手ごろだし、ほどよい指針になるのでは、と思っています。
 雑誌が出る前に選んだアルバムを紹介してしまうのはルール違反だと思いますので、ここでは紹介しません。興味がある方は、記事が出たら是非ご覧になってください。そのほかのアルバムにもいろいろと触れていますから、参考になるかもしれません。

 さて、明日は渋谷の「カフェano」で「ブルーノートのすべて」と題したトーク・イヴェントです。今日の座談会で、気持ちは全面的にブルーノートに向かっています。どんな話をするかはまったく未定です。司会兼インタビューアーの高橋慎一さんが何を聞いてくるのか、ジャズと同様、それにアドリブで答えることにします。
# by jazz_ogawa | 2005-10-15 00:30 | Works | Trackback | Comments(2)
 先日観てきたストーンズとポールのセットリストです。忘れないために、ここに記録させておいてください。

e0021965_4552192.jpg それにしても、どちらも昔の曲が多いですね。ポールなんかビートルズ時代の曲が半分くらいありますものね。しかも休憩なしで36曲。いろいろな意味で凄いと思いました。
 だけど、どういうことなんでしょう? これは後ろ向きの姿勢なんでしょうか。しかし、ぼくはこういうレパートリーを聴いて、前向きな気持ちになれました。それは、彼らのパワーとか創造性とか継続性とか、そういうものに触発されたんだと思います。でも、マイルスは最後の最後になるまで過去を振り返りませんでした。そんな彼のライヴに接したときと同種の感動を覚えたぼくの感性は、少しおかしいのかもしれませんね。
 でもいいものはいい。それはどちらにも共通していることです。そこに、感激したり触発されたのかも。自分で自分の気持ちを分析するのは難しいですね。まあ、深く考える必要はないんでしょうが。やっぱり、いいものはいい。それを結論としておきます。

■The Rolling Stones MCI Center, Washington, DC Monday, October 3, 2005
【The set list】
1.Start Me Up
2.You Got Me Rocking
3.She's So Cold
4.Tumbling Dice
5.Rough Justice
6.Back Of My Hand
7.Beast Of Burden
8.Bitch
9.Mr. Pitiful
--- Introductions
10.The Worst (Keith)
11.Infamy (Keith)
12.Miss You (to B-stage)
13.Oh No Not You Again (B-stage)
14.Shattered (B-stage)
15.Honky Tonk Women (to main stage)
16.Sympathy for the Devil
17.It's Only Rock'n Roll
18.Brown Sugar
19.Satisfaction
20.You Can't Always Get What You Want (encore)
21.Jumping Jack Flash (encore)
 楽しめたのは9曲目の「ミスター・ピティフル」。オーティス・レディングのオリジナル・ヴァージョンに近い形のブラス・アンサンブルも最高でした。
 あとは、最後にみんなで挨拶する段になって、チャーリー・ワッツがドラムスのスタンドから降りてステージに向かいながらセーターを着たことが面白かった。汗をかいて着ているものを脱ぐのが普通なのに、このひと、汗をかかないにかしら。


■Paul McCartney Madison Square Garden Tuesday, October 4, 2005
【Pre-show:】
Freelance Hellraiser is the pre-show DJ playing tracks from "Twin Freaks" and a few extras that blends into a 10 minute film by Mark Haefeli that Paul's entire life from childhood right through to this year's Live 8 performance. The film climaxes with the start of the stage show by Paul and the band.

【The set list】
1.Magical Mystery Tour
2.Flaming Pie
3.Jet
4.I'll Get You
5.Drive My Car
6.Till There Was You
7.Let Me Roll It (Foxy Lady jam)
8.Got to Get You In My Life
9.Fine Line
10.Maybe I'm Amazed
11.Long and Winding Road
12.In Spite Of All The Danger
13.I Will
14.Jenny Wren
15.For No One
16.Fixing a Hole
17.English Tea
18.I'll Follow the Sun
19.Follow Me
20.Blackbird
21.Eleanor Rigby
22.Too Many People
23.She Came In Through The Bathroom Window
24.Good Day Sunshine
25.Band on the Run
26.Penny Lane
27.I've Got A Feeling
28.Back in the USSR
29.Hey Jude
30.Live and Let Die
-- 1st Encore --
31.Yesterday
32.Get Back
33.Helter Skelter
-- 2nd Encore --
34.Please Please Me
35.Let it Be
36.Sgt. Pepper's (Reprise) / The End
e0021965_4564492.jpg 2回のアンコールで6曲、しかもすべてビートルズ・ナンバー。そこにポールの思いがあるのかもしれません。
 あと、ぼくがふーんと思ったのは「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」。これ『レット・イット・ビー』のアレンジを用いていました。『ネイキッド』では、オリジナルの形に戻して、あとからダビングしたストリングスを外していたんですが、ポールはやっぱり『レット・イット・ビー』のほうが好きなのね、っていうことでした。まあ、どうでもいいことかもしれませんが。
# by jazz_ogawa | 2005-10-13 23:51 | ライヴは天国 | Trackback | Comments(4)
 ニューヨークから無事に帰ってきましたが、今月はこれからトーク・イヴェントがいろいろあります。そこで、この場を借りて宣伝させてください。しかもこれは宣伝の第1回目です。今後もしつこく続きますので、どうぞ覚悟のほどを。

■小川隆夫トークライブ at“カフェano ”
 これは今月2回シリーズで開催されるトーク・イヴェントです。自分で自分の宣伝をするのは大変恥ずかしいので、主催者側が作った文面を以下に掲載しておきます。適当に茶々を入れましたが、気にしないでください。

★10月15日(第一夜) ブルーノートのすべて
 日本を代表するジャズ・ジャーナリスト(そんなことはありません:本人より)にして、世界最強のブルーノート・コレクター(どうだか?:同)の小川隆夫が、マイルスとブルーノートについて語り尽すトーク・ライヴが実現。聞き手にフォトグラファーの高橋慎一を迎え、書籍や雑誌では掲載不可能なディープな裏ネタを一挙に大公開します(多分:同)。
▼場所 カフェano 東京都渋谷区渋谷1-20-3 03-5467-0861
http://www.ufpress.jp/cafeano/index.html
▼日時:10月15日(土) PM7時よりスタート
▼入場料:1000円

また、第2回目は、下記の通りです。
★10月29日(第二夜)マイルス・デイヴィスのすべて
 医師としての顔も持つ氏は(これは本当:同)、マイルスのリハビリ治療に協力したことをきっかけに(うーん、ちょっとオーヴァーかな?:同)、彼から全幅の信頼を得て(そんなことはないと思いますが:同)“マイルスにもっとも近い日本人”(なわけないでしょ:同)の異名を取ることとなる。『帝王』が氏だけに見せた意外な素顔・・・(まあ、少しは見たかも:同)、 その深遠なる音楽世界の全貌を、貴重な音源と共に紹介する(貴重なものばかりではありませんが:同)。

 ひとりで喋るのが大の苦手なので、聞き手がいるのは心強いですね。ちなみに高橋慎一さんはスイングジャーナルなどで写真を撮っているカメラマンでもあり、音楽ライターでもある方です。
 そのうち出版される予定の『ブルーノート・コレクターズ・ガイド』用に、ぼくのところでブルーノートの貴重盤の写真を撮りに来てくれたのが高橋さんでした。そのときに、ブルーノートやマイルスについての話をふたりでしていたんですが、居合わせた編集者が「これは漫才を聞いているみたいに面白いからイヴェントにしましょう」ということでまとまった話です。
 ひとがいたら漫才みたいに面白くなるかはまったくわかりません。どうなることやら、かなり不安ですが、やるっきゃないってところでしょうか。

 なお、会場の「カフェano」は高橋さんも関係している店で、当日は拙著の即売もあるらしいです。

 今月は、他にもいろいろとイヴェントが続きます。また、近くなりましたらお知らせさせていただきますので、どうぞ宜しくお願いいたします。
# by jazz_ogawa | 2005-10-12 00:04 | ONGAKUゼミナール | Trackback(1) | Comments(0)
 買ってしまいました! これです。e0021965_451752.jpg
 題して「Starting Over」。1977年の作品です。ジョンはヨーコと別れてしばしウエスト・コーストに行っていました。しかし、再びニューヨークに戻ってヨーコとの生活を再開します。そのときのことを描いたのが「Starting Over」で、遺作の『ダブル・ファンタジー』の一番最初に入っていた歌のタイトルにもなっています。
 ジョンの絵ですが、何年か前に日本で行なわれたオークションに出品されたことがあります。そのときもビッドしたのですが、当然落ちませんでした。今回は、直筆の絵ではないのでそれほど高くありません。ですが、ジョンの生き方に共鳴していた時期もあったぼくにとって、このリトグラフは宝物になることでしょう。

 今年は生誕65周年で、没後25周年の節目の年。思い出すのは、亡くなった翌年の命日のことです。当時、ぼくはニューヨーク大学の留学生としてマンハッタンに住んでいました。12月8日はいてもたってもいられない気持ちから、授業が終わった夕方に、ジョンが住んでいたダコタ・ハウスに向かいました。
 セントラル・パーク近くの地下鉄駅で下車すると、ダコタ・ハウスの方からコーラスが聴こえてきました。やはり同じ気持ちのひとが沢山いたんですね。みんなダコタ・ハウスの前に集まってきて、「ギブ・ピース・ア・チャンス」や「イマジン」を合唱していました。
 ぼくもその仲間に加わり、夜が更けてくるまで歌っていたことを覚えています。ジョンはもういないけれど、彼の歌が人種や年齢や宗教を超えてひとびとを結びつける。生前、ジョンが理想だと語っていた光景が目の前にありました。e0021965_4513290.jpg
 アメリカには多くの国からいろいろなひとが集まってきます。しかし、ひとつになっているとは思えません。同じアメリカの国籍を持っていても差別は日常的にありますし、ましてや外国人に対しても厳然とした壁があります。
 ジョンがこの世を去ってから25年が過ぎて、状況はどうなったでしょうか。以前より悪くなかったとしか思えません。イラク戦争のこともそうですが、この間のハリケーン・カトリーナの惨状を見ていると、これがアメリカの姿かと目を疑うばかりでした。
 先日、ソニー・ロリンズにインタビューしたとき、彼はこんなことを言っていました。9.11のテロがあったあと、アメリカのひとびとは本当に優しくなった。互いを気遣う気持ちが強く感じられた。しかし、それはいつまでも続かなかった。そのことにショックを受けた、とロリンズは話したのです。
 ジャズ・ミュージックとして偉大なロリンズにしても、いまだにひとりの黒人として差別を受けることがあると言うのです。そう言えば、マイルス・デイヴィスもこんなことを話してくれました。1985年のことです。
 「いまだに、おれは車を運転していると警官に停められて、職務質問されるんだ」
 マイルスのことを知らない警官もいるでしょうが、知っている警官でも意地悪で停めさせるそうです。マイルスの愛車はフェラーリです。黒人がどうしてそんなに高級な車に乗っているんだ、盗んだんじゃないのか。これが彼らに共通した言い分です。そんなことがしょっちゅう起こるため、マイルスは自分が車の所有者であることの証明書を弁護士に作ってもらいいつも所持していました。

 ぼくはアメリカが大好きです。だからアパートまで買って、行ったり来たりをしています。しかし、現実を考えるといろいろな意味で未成熟な国かもしれません。ぼくも学生時代に、大学の職員から東洋人ということで明らかな差別を何度か味わっています。
 ジョンの話から方向が逸れてしまいました。しかし、彼もそんなことは百も承知で、それでもアメリカを愛していました。永住権の申請を何度却下されたことでしょうか。そんな仕打ちを受けてもニューヨークに住むことにこだわり、結局、この街で凶弾に倒れたのです。
 そんなジョンの思いと無念は、ぼくなんかに推し量ることなど到底できません。いやな思いも沢山してきましたが、ぼくはニューヨークが好きです。理由は説明できません。自分のエモーションに忠実に生きているだけなんで、好きなものは好きとしか言いようがないのです。

 ジョンが愛したニューヨークでジョンのリトグラフを買い、部屋に飾る。勝手な思い込みですが、ジョンとの接点ができた気がしています。こういう思いができる買い物は、一生のうちに何度もないでしょう。それだけで、ぼくは満足です。
# by jazz_ogawa | 2005-10-08 12:52 | NY Mapができるまで | Trackback | Comments(5)
 「JAZZ blog」と名乗りながらほとんどジャズのことには触れていません。最初はジャズのことをいろいろ書こうと思っていたのですが、日常の出来事を日記や記録代わりに書くほうが自然だなと遅まきながら気がついた次第です。
 そういうわけで、表題に偽りありの「JAZZ blog」です。今回もロック関連です。でも行き当たりばったりなところはジャズ的でもあるから、これも「JAZZ blog」と勝手に決め込んでいる次第です。

 今日は昼からハーレムの145丁目に行き、そのまま徒歩とバスと地下鉄でソーホーまで下ってきました。理由は、11月に出版する『マンハッタン・ジャズ・カタログ』のための写真撮影です。
 と書けば、かっこいいのですが、何のことはありません。ジャズ・クラブの店の写真を、カメラつきの携帯で撮ってきただけです。しかし、この携帯がばかになりません。夜間や遠くを写すのには難ありですが、店の入り口や記念撮影程度なら十分すぎるほどのクォリティで撮れます。さすが320万画素!
 撮影は4月から5月にかけて終えていたのですが、もう少しいい写真にしたい店が何ヵ所かあって、昨日と今日で10数ヵ所回ってきました。印刷所に入れるギリギリのタイミングなんですが、最後の悪あがきでこんなことをしていました。それをメールに日本に送ると、さっそく編集者が写真を該当頁にレイアウトしてPDFファイルで送り返してきます。それをチェックしてゴー・サインを出します。便利な世の中になったものです。

 ソーホーに行ったのは、今日から「THE ART WORK OF JOHN LENNON」という、ジョン直筆の絵やリト・グラフの展示会兼即売会が始まったからです。展示されていたのは全部で100点ほど。直筆の絵と言っても、簡単なペン画ですが、24000ドルとか26000ドルとかです。
e0021965_4463077.jpg リトグラフでは、安いもので500ドル、有名な『バッグ・ワン』になると最低でも7000ドル、最高で24000ドルという値段がついていました。そのほかに、直筆の歌詞のリトグラフもあって、「ホエン・アイ・ゴット・ホーム」の650ドルから「レヴォリューション」の3000ドルまで、あとは『イマジン』とか『ジョンの魂』などのジャケットに直筆のサインが入ったものが額装されて5400ドルから5800ドルでした。
 ぼくは「Jock and Yono」のリトグラフ(1250ドル)を思わず衝動買いしそうになりましたが、考えてみると、東京にある部屋の壁はレコードとCDの棚で埋まっているため、飾る場所がないことに気がつき、思いとどまりました。
 でも、アパートに戻ったいまもほしい気持ちで一杯です。ニューヨークのアパートの壁も、写真やマイルスから貰った絵(といってもひと筆書きのようなもの)などでかなり埋まっていますが、まだスペースはあるので、明日・・・、うーん。

 この展示会はウースター・ストリートにあるギャラリーで開かれていたのですが、その途中に通ったプリンス・ストリートのギャラリーでもロック関係の写真展が開かれていました。e0021965_4465873.jpg
 こちらは数人のカメラマンによるもので、例えばドアーズの『モリソン・ホテル』、ボブ・ディランの『ナッシュヴィル・スカイライン』、クロスビー・スティルス&ナッシュの『クロスビー・スティルス&ナッシュ』などのジャケット写真の実物が展示されていました。そのほかにも、ジャニス・ジョプリン、ロン・ウッド、ストーンズ、ポール・マッカートニーなど、ぼくが大好きなアーティストの写真をいろいろと観ることができました。

 ニューヨークでは、ロックやジャズの写真展もときどき行なわれているので、興味がある方は「ヴィレッジ・ヴォイス」などに掲載されているイヴェント欄を要チェックです。ジョンの展示会は「ニューヨーク・タイムズ」の日曜版に広告が掲載されていたのでわかった次第です。
# by jazz_ogawa | 2005-10-07 11:05 | NY Mapができるまで | Trackback(4) | Comments(0)
 昨日のストーンズに続いて、今日(4日)はニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでポールのライヴ。8時開始が20分くらい過ぎたところで、まずはDJが登場。20分ほどポールの曲をリミックスしていましたが、ぼくは早くコンサートが始まらないかと気もそぞろ。
 このパートが終わると、今度は生い立ちから現在までをダイジェストした10分くらいのフィルムが流されました。これはスピーディな展開で面白かった。そしてそのフィルムの終了と同時に、吊るされていたカーテンが上がり、「マジカル・ミステリー・ツアー」からコンサートが始まりました。
 この登場の仕方とステージの具合が最高にかっこよかった。ステージは、昨日のストーンズもそうでしたが、いたってシンプル。ほとんどアンプもないし、楽器と言えばピアノやキーボードとドラムスが置かれているくらい。非常にこざっぱりとした印象です。
 感心したのは、かなり高いところから吊るされているカーテンを4メートルくらいしか上げず、残りの部分をスクリーン代わりにして、曲ごとに違った映像やライトを当てていたこと。これがカラフルで、曲や演奏と合っていて、視覚的にも楽しめました。

 「マジカル~」から始まったコンサートは「ジェット」を経てすぐにビートルズの「アイル・ゲット・ユー」になり、そのまま「ドライヴ・マイ・カー」、「ティル・ゼア・ウォズ・ユー」とビートルズ・ナンバーに突入。e0021965_4395068.jpg
 いつものことですが、ビートルズとウイングス時代の曲が大半を占めていて、いまさらながらにいい曲が多いこと、そしてそれらの曲が次から次へと登場してくることで、こちらは感激のため、息も絶え絶えとなってしまいました。
 ぼくの好きな「アイ・ウィル」や「ブラック・バード」もやってくれたし、「バンド・オン・ザ・ラン」とか「死ぬのはやつら」だとかの凝った曲も完璧に聴かせてくれました。あと、今年は初めてアイルランド出身の宇宙飛行士が宇宙に飛び立ったと紹介して、彼女とNASAのやりとりをテープで流してから「グッドデイ・サンシャイン」を演奏した趣向もそれこそグッドでした。このときは、一緒に宇宙に行った野口さんの映像も登場しました。こういうのを外国で観ると、ちょっと誇らしい気分になります。やっぱり日本人なんですね。

 ポールは相変わらず精力的で、休憩を挟まずに2時間半ほどのステージを繰り広げ、アンコールも2回、それも各3曲ずつで、結局コンサートが終了したのは11時半ごろでした。
 最初のアンコールでは「イエスタデイ」、「ゲット・バック」、「ヘルター・スケルター」、そして2回目は「プリーズ・プリーズ・ミー」、「レット・イット・ビー」、「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハート・クラブ・バンド」と『アビー・ロード』B面のメドレーの後半部を繋げて、怒涛のエンディングでした。e0021965_4401045.jpg
  2日間にわたって凄いコンサートを観させてもらったものです。ミックは不良少年がそのまま大人になった感じで、ポールは昔の不良がいまは分別をわきまえた大人になった感じとでも言えばいいでしょうか。これはあくまでぼくのイメージです。
e0021965_4412331.jpg 実際のミックは、ビジネスマンとしても有能で、ストーンズのビジネスはすべてきちんと仕切っているそうですし、体調の維持とか自己管理もしっかりとやっているという話です。もちろんポールだって、ただの才能に溢れたひととは違います。40年以上にわたって世界中のひとに愛されてきた歌の数々を作り続けることは、才能があるだけでは絶対にできません。
 ミック(だけじゃなくてストーンズのメンバー全員)とポール。まったく好対照の大人になったふたりですが、ぼくはどちらにも強い憧れを抱いています。憧れとは、ただ好きなだけじゃなくて、そのひとの人生感とか生き方に少しでも近づきたいと思うことじゃないでしょうか?
 絶対に彼らのようにはなれませんが、何かひとつでも彼らに通じるものが自分にも身につけばいいなぁ(それが何かは内緒です)なんて思っています。ほかにも憧れているひとはいろいろいるんですが、そういうひとが沢山いるっていうのは幸せなことです。いい年をしてちょっと恥ずかしいとも思いますが。
 今日はコンサートが終わってからそんなことを考えていました。

※ ポールマッカートニー情報はこちらから
※ ポールマッカートニーの楽曲試聴&DLはこちらから
# by jazz_ogawa | 2005-10-05 16:10 | ライヴは天国 | Trackback | Comments(7)
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