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川隆夫の JAZZ BLOG
Profile

©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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「ジャズメン、ジャズを聴く」

「証言で綴る日本のジャズ」

「ジャケ裏の真実
ジャズ・ジャイアンツ編」
TALK EVENT■
小川隆夫ONGAKUゼミナール
@銀座le sept
3.19:ジャズメン、ジャズを聴く!


■TALK EVENT■
民音音楽博物館
「3月文化講演会」@神戸
3.26: 関西国際文化センター
コスモホール
TEL: 078-265-6595

詳細やその他ライナーノーツなどは 「Works & Information」へ>>
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2013-06-14 6月16日の「Jazz Conversation」_e0021965_22574518.jpg
 次回の「Jazz Conversation」では2週間半ほど前にこの世を去ったマルグリュー・ミラーを特集します。

 留学時代に親しくさせてもらった彼が、57歳の若さでこの世を去ったとは、いまもって信じられない気持ちです。

 数年前に出版した『ジャズ楽屋噺』(東京キララ社/河出書房新社)からマルグリューについての文章を抜粋しておきます。


2013-06-14 6月16日の「Jazz Conversation」_e0021965_22575483.jpg
 ピアニストのマルグリュー・ミラーとは留学時代に知り合った。初めて言葉を交わしたのはブランフォード・マルサリスと一緒のときだ。そのころのぼくたちは、用もないのに「ヴィレッジ・ヴァンガード」に出入りしていた。そんな時期に、いつの間にか意気投合し、親しくさせてもらうようになった。
 それ以前に、ウディ・ショウのバンドでマルグリューのプレイは何度か聴いていたし、顔見知りくらいにはなっていた。ブランフォードから「マルグリュー・ミラー」と紹介されたものの、「マルグリュー」がうまく発音できずに困ったことを覚えている。どうやら「ムルグリュー」と発音するのが一番近そうだ。
 マルグリューで思い浮かべるのは、「気は優しくて力持ち」のイメージ。ぼくだって小さいほうじゃないが、彼はぼくより背が高い。そのひょろっとした大男が、ピアノにちょこんとすわって、驚くほど繊細なプレイをする。当時のマルグリューは無名だったが、溌剌としたタッチと斬新なプレイが興味をそそった。それで、そのときをきっかけに、会えば親しく話をするようになった。

2013-06-14 6月16日の「Jazz Conversation」_e0021965_2258886.jpg
 こんなことがあった。ふたりでロウワー・マンハッタンにあるレコード店の「J&R」に行ったときのこと。店に向かって歩いていたら、横のほうから女性の叫び声が聞こえてきた。そちらを向くと、黒人の男性に羽交い絞めされた女性が手足をばたばたさせて騒いでいる。見て見ぬふりをする通行人もいれば、遠巻きに様子をうかがっているひともいる。
 ぼくは「どうする?」といった顔つきでマルグリューを見た。彼はそんなぼくにはお構いなしで、つかつかっと彼らに近づいていった。男性はかなり興奮している様子だ。しかしマルグリューは落ちついて、相手のいい分を聞きながら、ひとことふたこと話しかけている。
 臆病なぼくは、それでもマルグリューになにかあったら大変と、ほとんど持ち合わせていない勇気を総動員してそばに行き、咄嗟のときは手助けをしなくちゃと思っていた。そんなところに、誰かが通報したのだと思う、警官がふたり素っ飛んできた。そこでマルグリューが事情を話し、しばしやりとりがあって、ぼくたちは解放された。どうやら単純な痴話喧嘩だったようだ。そんなもの放っておいてもいいのだが、彼の考えはこうだ。
「もし女性が怪我でもしたら、あと味が悪いじゃないか。仲裁に入った時点では事情がわからなかった。犯罪事件かもしれないし。それでも、女性に暴力をふるうのは許せない」
「身の危険を感じなかったの?」という問いには、「子供のころからああいう騒動には慣れっこだからね、ぼくたち黒人が平穏な生活をするのは難しい。それもこれも、みんな自分たちのせいではあるんだけれど」
 そんなマルグリューだから、ひと一倍家族思いでもある。そのままニューヨークで活躍を続けていれば、やがてジャズ・ピアノのトップに立てたかもしれない。少なくとも、当時は若手ナンバー・ワンの存在だった。その後もトニー・ウィリアムスのグループなどで確かな実績を残している。
 しかしマルグリューは奥さんや子供たちの生活を考え、ノース・キャロライナに引っ越してしまう。そのため、結果としてジャズの最前線からは少し距離を置くようになった。
「後悔はしていない。落ちついた生活が獲得できたからね。家の裏にある池では魚も釣れる。近所はいいひとばかりだ。ぼくは競争社会に向いていなかった。いまのような安らぎが得られるなら、名誉もお金もいらない」

2013-06-14 6月16日の「Jazz Conversation」_e0021965_22582190.jpg
 マルグリューと知り合って30年と少しが経ちました。最近は会っていなかったんですが、知り合ったころに生まれたダーネル君も大きくなったことでしょう。お嬢さんもいたはずですし、そのうちふたりで孫自慢がしたかった。合掌するしかないですね。

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 番組では、はなはだ簡単ではありますが、サイドマンとしても素晴らしい実績を残したマルグリューの足跡を前半に、そしてリーダー作からいくつかの曲を後半に紹介します。

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「マイルスの真実」は今回で『ビッチズ・ブリュー』の全曲を紹介したことになります。

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 そしてゲストは2回目の登場となるロバータ・ガンバリーニ。発売されたばかりのアルバム『ザ・シャドウ・オブ・ユア・スマイル』を聴きながら、というかお話をしながらこのアルバムから何曲か聴く予定です。

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Jazz Conversation #177(2013.6.16.放送)
①【18:00:アーティスト特集(第33回:追悼マルグリュー・ミラー)~サイドマン編】
②【18:30:マイルス・デイヴィスの真実(第151回:「ファラオズ・ダンス」について)】
③【19:00:Meet The Star(第129回:ロバータ・ガンバリーニ)】
④【19:30:アーティスト特集(第33回:ス追悼マルグリュー・ミラー)~リーダー編】

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 それでは今度の日曜日、18時にInterFMでお耳にかかりましょう。
# by jazz_ogawa | 2013-06-14 23:17 | Inter-FM | Trackback | Comments(0)
2013-06-12 チック・コリア&スタンリー・クラーク_e0021965_11324264.jpg
 このふたりがリーダーになったトリオを先週の金曜日(6月7日)に「ブルーノート東京」で聴いてきました。

 今回のトリオも素晴らしかったです。ヴェテランのふたりと組むのは新鋭ドラマーのマーカス・ギルモア。彼はロイ・ヘインズのお孫さん。伝統的なドラミングをしっかりと身につけた上での斬新なビート。彼が大先輩のふたりをしばしば触発している姿がうかがえて、ジャズの伝統はこうやって受け継がれているんだなと実感した次第。

2013-06-12 チック・コリア&スタンリー・クラーク_e0021965_11332882.jpg
 レパートリーの大半はリターン・トゥ・フォーエヴァーからのもの。1曲目は最初のアルバムから「サムタイム・アゴー~ラ・フィエスタ」。次はスタンリー・クラークがやりたいといってビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビー」を。チックがこの曲を弾いたのは初めて観ました。そのあとがRTFの2作目からタイトル・トラックの「ライト・アズ・ア・フェザー」(スタンリー・クラーク作)、そして最後がこれまたRTFの作品『ロマンティック・ウォーリア』からタイトル曲。

 アンコールにはゲイル・モランが登場。彼女のヴォーカルはいまいち好きになれないんですが、この日聴かせてくれた「ザムデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム」はすごくよかった。こういう解釈で歌うことができる彼女は実に魅力的でした。

2013-06-12 チック・コリア&スタンリー・クラーク_e0021965_11334316.jpg
 チックは9月の「東京Jazz」にもニュー・グループのVigilを率いて来日します。そのVigilでこれから欧米ツアーに出るとか。

 それで、今回もライヴが始まる前にインタヴューをさせてもらいました。

2013-06-12 チック・コリア&スタンリー・クラーク_e0021965_11335471.jpg
 ここ数年、チックは何度目かの菜食主義にはまっています。

2013-06-12 チック・コリア&スタンリー・クラーク_e0021965_1134514.jpg
 ご覧のように細身になったチック。健康的な痩せ方をしていて、服装のセンスも変わったみたい。GジャンにTシャツ姿が若々しいです。

2013-06-12 チック・コリア&スタンリー・クラーク_e0021965_11341570.jpg
 時間がないため、食事をしながらのインタヴューでしたが、それもあってか話の合間には食事についての講釈が入ります。ドレッシングにはオイルもお塩も一切加えていないとか、お肉はまったく食べていないとか、ちょっと自慢げに語っていました。その気持ち、ぼくにもよ~くわかります。

2013-06-12 チック・コリア&スタンリー・クラーク_e0021965_11342895.jpg
 いつも親切なチックさん。インタヴューが終わったところにスタンリー・クラークも登場。せっかくなので写真、撮らせてもらっちゃいました。ファンですから。右奥にはクマちゃんが写ってるなぁ。


【出演メンバー】
Chick Corea(p)
Stanley Clarke(b)
Marcus Gilmore(ds)
2013年6月7日 「南青山 ブルーノート東京」 ファースト・セット
# by jazz_ogawa | 2013-06-12 11:37 | ライヴは天国 | Trackback | Comments(2)
2013-06-10 一昨日はありがとうございました_e0021965_133546.jpg
 初めての場所だったのでどのくらいの方が来てくださるのかちょっと心配でした。しかし蓋を開けたらいい感じで満席。ありがたいことです。

2013-06-10 一昨日はありがとうございました_e0021965_13351328.jpg
 一昨日(6月8日)のイヴェントは、長いこと銀座の「le sept」で働いていた岩崎修平さんがオープンした西船橋「テン&ハーフ・カフェ」での「ONGAKUゼミナール」。

 どういう方が来てくださるのか皆目見当がつかなかったので、初心者向けのテーマでやらせてもらいました。

2013-06-10 一昨日はありがとうございました_e0021965_13352532.jpg
 題して「決定的名演で聴くスタンダード・ナンバー」。

2013-06-10 一昨日はありがとうございました_e0021965_13353562.jpg
 ジャズ・ファンでなくても聴いたことのある曲を、ヴォーカルと演奏物で聴き比べてみる趣向です。選んだのは次の10曲とアーティスト。

1. Autumn Leaves
『ナット・キング・コール/ザ・ワールド・オブ・ナット・キング・コール』(Capitol)
『ビル・エヴァンス/ポートレイト・イン・ジャズ』(Riverside)

2. Day By Day
『フォー・フレッシュメン/キャピトル・イヤーズ』(Capitol)
『オスカー・ピーターソン/ハロー・ハービー』(MPS)

3. The Days Of Wine And Roses
『ローズマリー・クルーニー/シングス・バラード』(Concord)
『デューク・エリントン・オーケストラ/エリントン '66』(Reprise)

4. Fly Me To The Moon
『アストラッド・ジルベルト/いそしぎ』(Verve)
『ロイ・ヘインズ/アウト・オブ・ジ・アフターヌーン』(Impulse)

5. Misty
『エラ・フィッツジェラルド/マック・ザ・ナイフ~エラ・イン・ベルリン』(Verve)
『エロール・ガーナー/ミスティ』(Mercury)

6. My Funny Valentine
『フランク・シナトラ/ソング・フォー・ヤング・ラヴァーズ』(Capitol)
『マイルス・デイヴィス/クッキン』(Sony)

7. Over The Rainbow
『ロバータ・ガンバリーニ/ソー・イン・ラヴ』(55 Records)
『トゥーツ・シールマンス/ワン・モア・フォー・ザ・ロード』(Verve)

8. The Shadow Of Your Smile
『アン・バートン/バラード&バートン』(Epic)
『ウエス・モンゴメリー/バンピン』(Verve)

9. Stardust
『ナット・キング・コール/恋こそはすべて』(Capitol)
『ウイントン・マルサリス/スターダスト』(Sony)

10. Summertime
『ジョージ・ベンソン/イッツ・アップタウン』(Sony)
『ズート・シムズ/ズート・シムズ&ザ・ガーシュウィン・ブラザーズ』(Pablo)

 このテーマはこれからも使えるかな? ぼくにとっても収穫のあるイヴェントになりました。

2013-06-10 一昨日はありがとうございました_e0021965_13355231.jpg
 お越しいただいたみなさんにも楽しんでいただけたら嬉しいのですが。

2013-06-10 一昨日はありがとうございました_e0021965_1336548.jpg
 それから遅ればせながらですが、修平さん、開店おめでとうございます。修平さんらしいほのぼのとした雰囲気で居心地も満点だし、料理もオススメ。素敵なお店になっていくことを祈っています。

 ありがたいことに次回の開催も決定。9月28日(土)に同じ時間帯(16時スタート)でやらせていただくことになりました。テーマは「マンハッタン・ジャズ散歩」。予約はお店(047-711-1911)で受け付けています。

 それで今後の予定です。6月22日は満席かもしれませんが、どうしてもという方はお店(Whisper 03-5787-5794)に連絡してください。

2013-06-10 一昨日はありがとうございました_e0021965_13361923.jpg
 6月22日(土) 『小川隆夫ONGAKUゼミナール~小川隆夫× 内山繁マイルスを語る Vol.2』
@三軒茶屋「Jazz & Cafe Gallery Whisper」 世田谷区上馬1-32-3(03-5787-5794)http://whisper.co.jp/whisper/
開場:17:30 開演:18:00 会費:2500円(1ドリンク付き)
ご予約・お問い合わせはhttp://kokucheese.com/event/index/87938/、もしくは「Whisper Jazz & Cafe Gallery」まで

2013-06-10 一昨日はありがとうございました_e0021965_1336293.jpg
 7月20日(土) 『小川隆夫ONGAKUゼミナール~トーク&ライヴ』(第2回:ゲスト~中村善郎 『ゲッツ=ジルベルト』全曲を歌う)
@代官山「Lezard(レザール)」 渋谷区猿楽町2-5 2F(03-3496-1374)
開場:18:30 開演:19:00 会費:3500円(フリー・ドリンク)
ご予約・問い合わせ:お店までお電話、またはhttp://kokucheese.com/event/index/90668/まで

2013-06-10 一昨日はありがとうございました_e0021965_13364317.jpg
 8月24日(土) 『小川隆夫ONGAKUゼミナール~60年代音楽シリーズ 第18回:マージー・ビート(リヴァプール・サウンド)~ビートルズの仲間たち』
@三軒茶屋「Jazz & Cafe Gallery Whisper」 世田谷区上馬1-32-3(03-5787-5794)http://whisper.co.jp/whisper/
開場:17:30 開演:18:00 会費:2500円(1ドリンク付き)
ご予約・お問い合わせはコクチーズhttp://kokucheese.com/event/index/95732/
、もしくは「Whisper Jazz & Cafe Gallery」まで

2013-06-10 一昨日はありがとうございました_e0021965_13365258.jpg
 9月7日(土) 『小川隆夫ONGAKUゼミナール』(第27回:チック・コリア vs. キース・ジャレット)
@「Bar le sept銀座」 中央区銀座6-7-19 ミクニ銀座ビル7F(03-5537-2388)
開場:17:30 開演:18:00 会費3000円(1ドリンク付き)
ご予約・お問い合わせはhttp://kokucheese.com/event/index/95757/、もしくは「le sept」まで
# by jazz_ogawa | 2013-06-10 00:43 | ONGAKUゼミナール | Trackback | Comments(4)
2013-06-07 6月9日の「Jazz Conversation」_e0021965_23263648.jpg
 サッカーのワールド・カップ出場も決まり、これからはコンフェデ杯が楽しみな今日このごろ。その前にイラク戦が残っていますけどね。さらにその前々日放送の「Jazz Conversation」もお忘れなく。

 それで今回は「60年代の日本のジャズ・シーン」を大特集。

2013-06-07 6月9日の「Jazz Conversation」_e0021965_23264594.jpg
 まずは冒頭のコーナー。ジャズ・ファンなら知らないひとはいないと思うのですが、愛知県・岡崎市にドクター・ジャズこと内田修先生あり。医師として大先輩の内田先生はジャズ・ファンとしてもとてつもないひとです。

 60年代には毎週のように重いテープ・レコーダーを担いで上京し、銀座の「銀巴里」で開かれていた新世紀音楽研究所主催のライヴを録音。一部は70年代に入ってスリー・ブラインド・マイスから『幻の銀巴里セッション』として発売されるや大反響を呼びました。

 さらにはみずからが主催する「ナゴヤ・ヤマハ・ジャズ・クラブ」での定例演奏会も録音。これまた膨大なテープが残されています。

 もっとすごいのは、自宅に「ドクターズ・スタジオ」を開設したこと。ここでも名だたるミュージシャンがリハーサルやジャム・セッションを繰り広げ、それらも録音していたんですね。

 その秘蔵コレクションがいよいよCDのシリーズとして発売されることになりました。

 第一弾の『内田修コレクション Vol.1』は先月から岡崎市の図書館交流プラザ「りぶら」で販売中です。内容は以下のとおり。

2013-06-07 6月9日の「Jazz Conversation」_e0021965_2327070.jpg
「V.A./内田修コレクション~カタログ編 Vol.1」(YAMAHA)
1. 木更津甚句/The Village
65年1月17日「第4回定例コンサート:秋吉敏子サヨナラ・コンサート」より
秋吉敏子(piano solo)

2. FAST
65年12月20日「ヤマハ・ジャズ・クラブ第12回定例コンサート:猪俣猛とウエストライナーズ・クリスマス・コンサート」より
猪俣猛(ds)、伏見哲夫(tp)、鈴木重男(as)、原田忠幸(bs)、前田憲男(p)、滝本達郎(b)

3. 634(リハーサル)
63年4月29日「ドクターズ・スタジオ」より
鈴木孝二(as)、日野皓正(tp)、高柳昌行(g)、宇山恭平(g)、影山勇(b)、石井剛(ds)

4. 634
63年5月27日「新世紀音楽研究所 第6回発表会@銀巴里」より(4~6)
鈴木孝二(as)、日野皓正(tp)、山下洋輔(p)、滝本達郎(b)、石井剛(ds)

5. Halation
鈴木孝二(as)、日野皓正(tp)、高柳昌行(g)、宇山恭平(g)、金井英人(b)、石井剛(ds)

6. ZERO
鈴木孝二(as)、日野皓正(tp)、高柳昌行(g)、中牟礼貞則(g)、山下洋輔(p)、金井英人、滝本達郎、影山勇、稲葉国光(b)、山崎弘(ds)

2013-06-07 6月9日の「Jazz Conversation」_e0021965_23271540.jpg
 この「りぶら」には内田先生の膨大なコレクションが保存・展示されています。とはいっても個人的に録音していたすべての音源が聴けるわけじゃありません。そこで、佐藤允彦さんを監修者に立て、少しずつCD化していこうという企画が進行中。

 今回は19時台の1時間を使って評論家の相倉久人さんをゲストに「証言で綴る日本のジャズ」をお送りしますので、そちらと連動させる形で冒頭のコーナーを構成してみました。

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 相倉さんも60年代の日本のジャズ・シーンを語る上で欠かせないひとりです。どれだけ重要な人物かは番組をお聞きいただければわかるかと思います。

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 相倉さんには「怖いひと」のイメージがありました。ところが先入観とはあてにならないもの。お会いしたら実に温厚な方でした。ただし話の端々に過激だった時代=60年代のことが出てきます。

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 ぼくのようなヤワなジャズ・ファンのなれの果てとはまったく逆で、いまなお硬派のジャズ評論家の面目躍如たるところが番組で紹介できていればいいのですが。

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 そして「マイルスの真実」でも60年代の終わりに録音された『ビッチズ・ブリュー』がテーマ。今回も要注意の音源がかかります。

 という内容ですから、次回の「Jazz Conversation」は2時間丸ごと60年代にタイム・スリップします。

 興味のある方は日曜の18時からInterFMでお耳にかかりましょう。

Jazz Conversation #176(2013.6.9.放送)
①【18:00:『内田修コレクション Vol.1』】
②【18:22:マイルス・デイヴィスの真実(第150回:「スパニッシュ・キー」)】
③【19:00:証言で綴る日本のジャズ(8)~相倉久人】(1時間)

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# by jazz_ogawa | 2013-06-07 23:39 | Inter-FM | Trackback | Comments(0)
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 先日のことですが「新宿バルト9」で気になっていた映画を観てきました。

 ビル・カニンガムは長らく『ニューヨーク・タイムズ』紙のファッション・ページと社交ページを担当している名物フォトグラファー。そのひとのドキュメンタリー映画で、これが面白い。

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 彼は50年以上(!)にわたってマンハッタンの街角で毎日ストリート・ファッションを撮り続けている人物。ファッションのトレンドを左右するほど影響力のあるひとですが、本人は服装にいたって無頓着。フランスの清掃人が着ているブルーのパーカーを愛用している飄々としたお爺さんです。

 1929年生まれですから、今年で84歳。そのお爺さんが自転車に乗ってマンハッタン中を駆け巡り、先端を行くストリート・ファッションを撮り続けています。

 最新のファッションに関わりながら、自身はちっともお洒落じゃない(そこが本人の美意識かもしれませんが)。このギャップが微笑ましく、こういうひとが業界で尊敬されかつ重要視されている状況は素敵です。

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 カニンガムの仕事は、ストリートで市井のひとたちの写真を撮ること。それからファッション・ショウでの撮影(これもほかのカメラマンとはまったく違う視点で撮影します)。そしてセレブたちが集うパーティでの写真。

 それにしても頑固者。ひとあたりはいいですが、仕事に関しては絶対に譲りません。そんな彼が尊敬されかつ愛されていることは、この映画に登場するさまざまなひとの証言からもわかります。

 アナ・ウインター曰く「わたしたちはビルに観てもらいたいから着飾っているの」。

 この言葉が彼の存在感と影響力の強さを示しています。

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 真骨頂はフランスから文化功労賞のメダルを授与されたとき。このときも写真のようにトレードマークの青いパーカーで出席。こういう気取らないところがいいです。

 ぼくにとっては最初から最後まで面白い場面や会話の連続。立ち退きをしなければならなくなった住居と新居の話も頷くことばかり。

 新居ではキッチンを撤去してファイル置き場にしたそうですが、誰かとそっくりじゃないですか。こういう大先輩がいると心強いですね。
# by jazz_ogawa | 2013-06-06 14:57 | 映画&DVD | Trackback | Comments(0)
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