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川隆夫の JAZZ BLOG
Profile

©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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「ジャズメン、ジャズを聴く」

「証言で綴る日本のジャズ」

「ジャケ裏の真実
ジャズ・ジャイアンツ編」
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小川隆夫ONGAKUゼミナール
@銀座le sept
3.19:ジャズメン、ジャズを聴く!


■TALK EVENT■
民音音楽博物館
「3月文化講演会」@神戸
3.26: 関西国際文化センター
コスモホール
TEL: 078-265-6595

詳細やその他ライナーノーツなどは 「Works & Information」へ>>
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2008-09-02 「東京JAZZ」その3
【8月30日 夜の部】
2008-09-02 「東京JAZZ」その3_e0021965_1624077.jpg だんだんコンサートから時間が開いてきましたがもう少し続けます。

 2日目の夜の部は「DRAMATIC NIGHT」と題されていました。まずは昼の部でも素晴らしい演奏を聴かせてくれた上原ひろみさんが、今度は自分のグループ「HIROMI'S SONICBLOOM」を率いての登場です。新作『ビヨンド・スタンダード』でスタンダード・チューンに大胆なアレンジを施していた彼女の演奏がライヴで聴けました。

 それにしても、やっぱり上原さんは凄い。これまでにも多くのひとがスタンダードに新しい解釈を施してきましたが、彼女ほど斬新なアイディアでお馴染みの曲に新しい生命を吹き込んだひとは知りません。

 最初の「朝日のようにさわやかに」からわくわくする演奏の連続です。「キャラヴァン」にしても「アイ・ガット・リズム」にしても、これらの曲のとんでもない変身ぶりにびっくりさせられました。アルバムを聴いていても、実際に目の前でこのような演奏されてしまうと、改めて上原さんの感性っていったいどこまで発展していくんだろう? と思ってしまいます。ジャズであってジャズを軽く超えているところがお見事でした。まさしく「ビヨンド・スタンダード」です。

2008-09-02 「東京JAZZ」その3_e0021965_1654583.jpg お見事といえば、次に登場したリシャール・ガリアーノ&ザ・タンガリア・カルテットに急遽客演した寺井尚子さんにもびっくりさせられました。予定していたバイオリン奏者が来日できなくなったことからの急遽参加です。

 ガリアーノのグループはタンゴを中心に演奏するので、単なるセッション・バンドではありません。きちんとしたアレンジがあって、テーマ・パートもかなり複雑です。寺井さんがリードを取る場面も多く、難曲の連続でした。それでも彼女はまったく物怖じすることなく、大胆なプレイでガリアーノに迫ります。これには彼もびっくりしたことでしょう。

 昼の部で観たグレート・ジャズ・トリオとデヴィッド・サンボーンのあまりにもお手軽な共演と、どうしても比べてしまいます。あちらはあちらで楽しかったのですが、こちらはスリリングな演奏で、ぼくは1曲終わるごとに心の中で「寺井さん凄いぞ!」「寺井さん頑張れ」と念じていました。まるでオリンピックで日本人選手を応援している気分でした。

2008-09-02 「東京JAZZ」その3_e0021965_1633094.jpg 寺井さんはタンゴの心もわかっているに違いありません。どれだけリハーサルの時間があったか知りませんが、これぞプロという、本当に見事な内容でした。ただうまいだけの演奏なら、譜面に強ければできるでしょう。しかし、彼女は譜面をなぞっていただけではありません。そこに自分の思いもしっかりと込めて、パッショネートなプレイを次々と聴かせてくれました。

 最後のミシェル・カミロの演奏は残念ながら聴かずに帰ってきました。それにしても夜の部では上原さんといい寺井さんといい、これまたオリンピックと関連させて申し訳ありませんが、女性の活躍ぶりを肌で感じました。ふたりが世界のどこに出ても素晴らしい存在であることを思い、誇らしげな気分です。
by jazz_ogawa | 2008-09-02 16:07 | ライヴは天国 | Trackback(1) | Comments(4)
Tracked from spice at 2008-10-28 17:07
タイトル : こんにちは
フレッシュハーブで健康な生活を!ピリッと辛いスパイスで刺激的な毎日を! おいしいカレー情報をご紹介致しております♪... more
Commented by 浦島 at 2008-09-03 07:12 x
寺井さんはそんなに凄いですか。まだライブは一度も聞いたことがありません。ぜひ聞いてみたいです。それにしてもどの世界でも女性は優秀ですね。
Commented by jazz_ogawa at 2008-09-03 09:09
浦島さん、寺井さんのライヴは何度も聴いていますが、今回は格別でした。勝手な思いも手伝ったのでしょうが、かなり感激しました。
Commented by 高橋です at 2008-09-03 21:17 x
寺井さん、ホントに凄かったですね。僕は彼女に対する尊敬の念を一段と強くしました!
カミロ・トリオはご覧にならなかったのですね。今回の彼らの演奏は言葉で表せないほど凄まじいものでした。個人的には東京JAZZ史上のナンバーワン・ステージだと思います。あまりに強いショックを受けて、2.3日虚脱状態になってしまいました。もしかしたら、キューバ人リズム隊の2人に対する思い入れの強さから来る錯覚かもしれませんが。どなたかキューバやラテンに思い入れの無い方の冷静なコンサート評が聞きたいです。
Commented by jazz_ogawa at 2008-09-03 23:24
高橋さん、ミシェル・カミロよかったですか。こういう感動って一生忘れませんから、いいものが観れてよかったですね。
<< 2008-09-03 「東京J... 2008-09-01 Work... >>
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