
この本はきちんと紹介(宣伝)していなかったと思いますが、これも今月中に出る予定の1冊です。河出書房新社からはこれまでに4冊出させてもらいましたが、今回はコンビネーションにスポットライトを当ててみました。
この手の本はこれまでになかったと思います。といっても、別に画期的なことを書いたわけじゃありません。マイルスとコルトレーンの相性はどうだとか、ジョー・ザヴィヌルとウエイン・ショーターの二人三脚はどうなったかとか、そんな類のものをテーマに、33のコンビについて書いてみました。
対象としたのはモダン・ジャズ以降です。それ以前のコンビについても候補はありましたが、範囲を広げると焦点がぼやける気がしたので、今回はモダン期以降に限定しました。そのほうが書きやすいですし。
ですから、最初はパーカーとガレスピーです。そこから始まって、あとは以下のようなコンビについて触れています。
バド・パウエル&マックス・ローチ
セロニアス・モンク&アート・ブレイキー
ファッツ・ナヴァロ&ハワード・マギー
アート・ブレイキー&ホレス・シルヴァー
J.J. ジョンソン&カイ・ウィンディング
クリフォード・ブラウン&マックス・ローチ
ポール・チェンバース&アート・テイラー
リー・モーガン&ハンク・モブレー
トミー・フラナガン&エルヴィン・ジョーンズ
セロニアス・モンク&ジョン・コルトレー
ベニー・ゴルソン&カーティス・フラー
マイルス・デイヴィス&ギル・エヴァンス
オーネット・コールマン&ドン・チェリー
エリック・ドルフィー&ブッカー・リトル
リー・モーガン&ウエイン・ショーター
などなど、ありきたりのものばっかりです。でも、こういうのって凝ってみたところで意味がないでしょう。それで最後はウイントン・マルサリス&ブランフォード・マルサリスやジョン・スコフィールド&ジョー・ロヴァーノあたりまでいきます。

本文中に代表作が登場しますし、最後に1枚だけ推薦盤を紹介していますが、いわゆるディスク・ガイドではありません。一般的なディスク・ガイドのほうが売れるみたいですが、そういうのをぼくが書いたところでしょうがないでしょう。
というか、ぼくはよくある名盤ガイドって書いたことがなかったと思います、たぶん。同じ出版社から出した『名盤100』も、よくあるディスク・ガイドとはスタイルがまったく違いますし。ただし、大きな括りでいうならあれもディスク・ガイドですし、これまでに書いてきた本はたいていがディスク・ガイドになりますが。
でも、最初にディスクありきではなく、アーティストやレコーディングの裏に隠された事実がぼくの場合は優先されます。2月にヤマハから出した『知ってるようで知らないジャズ名盤おもしろ雑学事典』も、ディスク・ガイドといえばそうなんですが、アルバムの内容にはまったくといっていいほど触れていません。今回の本もそういうタイプの1冊です。そのうち書店に並ぶと思いますが、ちょっと手に取ってもらえたら嬉しいです。