昨日、無事ニューヨークから戻ってきました。案の定シカゴ発の成田行き便が、「機材の整備が終わらない」という理由で1時間遅れで離陸しました。しかしこのくらいの遅れは取り戻せるようで、定刻より早く成田に戻ってこれました。
いつものように行きと帰りで観た映画を記録しておきます。今回はというか今回もというべきでしょうか、観たい映画はほとんどなかったですね。UAはANAに比べるとかなり機内上映の質が低いかな、と思います。ただし、これは自分の趣味と合わないだけで、「いや、最高でした」というひともいるでしょう。
でも、だからこそ自分ではまず観ないであろう映画に接することができて、これはこれで無駄にはなっていません。行きと帰りで2本ずつ、計4本観ましたが、どれも楽しめましたから。
①『つぐない』
これはいい映画でした。姉と妹の話です。ふたりの誤解や、姉の恋人に寄せる妹のほのかな思いなどが重なって、とんでもない確執が生まれます。そのわだかまりは最後まで解消されません。落ち着いた映像によって、運命に翻弄されるふたりの思いがさらに強い印象に結びく映画でした。
データ的なことに無関心なぼくですから、「イアン・マキューアンのベストセラー小説を映画化し、本年度アカデミー賞の作品賞候補作中、唯一のラブストーリーとなった1作」だったといま知りました。物語は1935年のイギリスから始まります。上級家庭に生まれ育った姉のセシーリア・タリスを演じるキーラ・ナイトレイが清楚でとてもいい感じでした。
②『ビカミング・ジェーン』
これは『プラダを着た悪魔』のアン・ハサウェイが小説『高慢と偏見』などで知られるジェーン・オースティンの若き日を演じた映画。日本では未公開だと思います。ほのぼのとした後味のいい作品でした。以前機内上映で『ジェーン・オースティンの読書会』も観ましたが、ジェーン・オースティンがブームになるんでしょうか?
以下はネットから拾った映画の紹介です。
時代は1795年、財産がモノを言う英国階級社会において、恋愛結婚などはもってのほか。ジェーン(アン・ハサウェイ)の両親も、未来を約束された裕福な男の元へ娘を嫁がせようと必死だった。しかし、独立精神にあふれた20歳のジェーンは、階級や“プライドと偏見”というものを超えた世界を見据え、ハンサムで聡明だが貧しいトム(ジェームス・マカヴォイ)と恋に落ちる。
③『幸せになるための27のドレス』
ここからは帰りの便です。ぼくにはどうでもいい映画でしたが、観れば観たなりにいい気分になれました。ラヴ・ストーリーって気持ちをあたたかくしてくれるんで、映画の内容やストーリーうんぬんはとりあえず横において、素直に楽しみました。まあ、女性向けの映画で、ぼくのような世代の男が見るものじゃないでしょうが、それでも楽しめちゃうぼくはちょっと変かもしれません。というか、変なのはもともとですから、楽しめても不思議はないか。
④『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』
ほんと、観るものがなかったので、以前ニューヨークで観たこの映画をもう一度。今回は日本語の吹き替えだったので細かいところまでわかりました。最近、さまざまな形で半ブッシュ映画と思われるものがいろいろ登場していますが、これもそうなんでしょうか? って、なんでもこじつければ半ブッシュ映画になりそうで、「そういう政権っていったい何よ?」とも思いますが、ぼくはアメリカ人じゃないので別にどうでもいいですけど。でも、個人的なレヴェルでは瑣末なことでいろいろ影響はあるんだよな、としつこく思ったりして。