
この間も宣伝させてもらいましたが、今年2冊目の本がGW明けに出ます。これは『愛しのジャズメン』としてこれまでに2冊を「発行:東京キララ社、発売:三一書房」で出してきたものですが、3冊目の今回は「発売:河出書房新社」となります。それに伴い、同じ題名だと書店が混乱することもあるので改題することになりました。「楽屋噺」とは落語の本みたいで変かもしれませんが、よろしくお願いします。
帯にはこんなことが書かれています。
《愛しのジャズメン》シリーズ よそおいも新たに第3弾!
変人? 奇人? 意外と真面目?
ほかでは知れないジャズメンの素顔
ブレイキーからのお年玉、マルサリス兄弟と過ごしたクリスマス、マイルスがレーザー・ディスクを初めて手にした日……etc.
思わず笑みがこぼれる逸話60本
*各エピソードにまつわるディスク・ガイド付き

表紙はいつものとおりで久原大河さん。今回は『ドナルド・バード/キャット・ウォーク』(ブルーノート)のパロディです。この表紙、折れているところを開くと、トップ写真のようにちゃんとアルフレッド・ライオンもいます。ここで折っちゃうととてももったいないんですが、仕方ありません。どうしてこういうイラストが表紙を飾っているか、それは本文を読むとわかります。

大河さんのイラストはすべて表紙に使いたいくらいです。上のカヴァーを外すと、下にはこんなイラストが描かれています。

表紙を開きページをめくると内扉があります。そこに使われているのがこのイラストです。

バック・カヴァーはこうです。

これもすべてを開くとこんな感じです。こちらはマックス・ローチの『ウィ・インシスト』からヒントを得たみたいです。
目次の一部を紹介しておきましょう。
アート・ブレイキー……名ドラマーになった本当の理由
ウイントン・マルサリス……オール・アクセス・パスを渡しておけばいい
ウォレス・ルーニー……ウォレスがマイルスに会った日
ジェフ・テイン・ワッツ……次は「寿司通ジョーク」で
ジョン・スコフィールド……マイルスにインタヴューした!
スティーヴィー・ワンダー……本当は目が見える?
トニー・ベネット……最高のイタリアン
ハービー・ハンコック……懐にはいつも辞表が
バルネ・ウィラン……ゴルゴ13も真っ青
ブランフォード・マルサリス……最高に贅沢なクリスマス
ボブ・ベルデン……ぼくの代理人?
ホレス・シルヴァー……早起きは三文の得
マイルス・デイヴィス……So what? ~怒られても嬉しい
マンハッタン・トランスファー……目の前で〈ルート66〉が
山下洋輔……出会いはいつも突然

こんな感じで、今回はこれまでの50本ではなく60本と、エピソードも10本増やしました。これまでにあちこちで書いてきたものもありますし、書き下ろしのエピソードもたくさんあります。
それから、カヴァーもソフト・カヴァーじゃなくてハード・カヴァーになっています。ぼくはハード・カヴァー・フェチで、出す本はすべてハード・カヴァーにしてほしいと思っています。「新書にだってハード・カヴァーがあってもいいじゃない」といって、担当者から一笑に付されたほどですから。そういうわけで、今回は希望を通してもらいハード・カヴァーが実現しました。うれしいじゃないですか。