
ちょっと気を抜いていると、次々といろいろなものが登場するので嬉しい限りです。まずは「これはなんだ?」といった代物から。
しばらく前に発売されたベスト盤『Rolled Gold』ですが、ご時勢からか、CDでもLPでもないメディアで発売されました。USB盤といえばいいのでしょうか、それともUSB仕様というのでしょうか? UKからの発売です。
それで買ったはいいですが、もったいなくて開けていません。もうひとつ買って、そちらを開けようかと思うのですが、5790円なので考えています。安いといえば安いですが、もったいないといえばもったいないので。

これ、ストーンズでは初のUSBメモリーです。内容はアルバム全曲&フォト・ギャラリーで、カード型のパッケージ+特製缶ケースに収納されています。この手のものでは、少し前に紹介したリンゴ・スターの『Liverpool 8』もありました。あのときはリストバンド型のUSBケーブルでしたが、今回は普通のUSBメモリー型になっています。

こちらは日本盤のみの発売です。というか、こんなものを開発するのは日本人だからでしょうか? SHM-CD(スーパー・ハイ・マテリアル・CD)という、日本独自の新しい高音質CDです。ストーンズ関係では『サタニック・マジェスティーズ』、『ベガーズ・バンケット』、『レット・イット・ブリード』の3タイトルが出ました。
以下は受け売りです。自分用のメモ代わりにコピー&ペーストしておきます。

CD発売から25年、様々な形で音質の向上を目指した商品が開発されてきましたが、今回、ユニバーサル ミュージックと日本ビクターの共同開発により、新素材による高音質CDを発売します。
SHM-CDの品質特性
・通常のCD素材とは別種のポリカーボネート樹脂系で透明性を向上、さらに優れた光学特性を兼ね備えている。
・特に円周方向の複屈折特性に優れており、高流動性、高転写性でDISC成形に適した素材となっている。

SHM-CDの音響特性
・従来のCDに比べ、歪度の少ない、透明感の高い音質。
・解像度が大幅に向上したことにより、よりバランスのとれた音質を実現。
・従来ありがちだった、低域の量感不足も解消。
・すべてのCDプレーヤーで再生ができます
ということだそうです。

限定発売のため、ストーンズの3種類はもう売り切れています。これも封を切っていません。どんな音がするんでしょうね?
でも、ジャズでもSHM-CDが出ていて、それを聴く限り、家のしょぼい装置と節穴の耳では違いがわかりません。スタジオで、すごい装置を通して聴くと、きっと上に書いてあるような音がするんでしょう。その音が体験できないのなら、開封する必要はないでしょう。高音質のCDを保有していることに意義があるんですから。
てなわけで、どんどん物が溜まっていきます。せっかくHD-DVDの撤退でメディアが統一されて喜んでいるひとには申し訳ありませんが、ストーンズやビートルズ物なら、いくらでもメディアを増やしてほしいというのがぼくの気持ちです。こういうことになるんだったら、HD-DVDで彼らのヴィデオも出しておいてくれればよかったのに、です。

そして、ベルリン映画祭で話題になったマーティン・スコセッシ監督のドキュメンタリー『Shine A Light』。3月26日には早くもサントラ・アルバムが国内盤で出ます。これも通常盤のほかにSHM-CDの限定盤が出るみたいです。大歓迎です。いずれはDVDにもなるでしょうし。
しかし、「冗談じゃないや!」でもあります。2006年10月29日と11月1日にニューヨークの「ビーコン・シアター」で行なわれたライヴを収録、となっています。そんなのあったんですか? 話題にもならなかったし、ぼくは知らなかったです。知っていれば何がなんでもチケットを手にいれたのですが。悔しいし残念。でも、あとの祭りです。
この予告編、ネット(
http://www.shinealightmovie.com/)で観れるのですが、これが最高にかっこいいです。ほんの一部のシーンながら、ストーンズのライヴ映像でこれだけかっこいいものはこれまでになかったんじゃないでしょうか。
これを観たら、先日出た4枚組の『The Bigger Bang』も色褪せてしまいます。ライヴ・ヴィデオとスコセッシが監督したドキュメンタリー映画との差は歴然です。といっても予告編ですから、いいとこ取りでしょうが。
アメリカでは4月公開となっています。月末にニューヨークに行くので、そのときまでやっているでしょうか?