
おとといになりますが、駒場の「Orchard Bar」でゼミナールをやってきました。集客は前回よりは若干よかったですが。でも、このくらいの人数が話しやすいですし、ちょうどいいかもしれません。いらしてくださった皆さんはどうもありがとうございました。
それで、テーマは「「私的モダン・ジャズ黄金時代~1956年 Part1」。どうして1956年がモダン・ジャズの黄金時代だったか。その理由を話しながら音楽を聴いていこうと考えていたのですが、始まったら最初に全部話してしまいました。そういうわけなので、各曲ではいつものとおり、いい加減な体験談に終始しました。おいでの皆さんには楽しんでいただけたでしょうか?
しかも3曲目が終わったところで、すでに時間の三分の一くらいが過ぎていました。でも、次々と話すことが思い浮かんでくるので、まあかなり省略はしたんですが、そこそこは話してしまいました。最初から全部聴く気はなく、行けるところまで行きましょうという考えでしたから。
でも、結局少しだけのオーヴァーで予定した曲は全部聴くことができました。「早く終わってくれェー」と心の中で叫んでいたひともいたかもしれませんが。

曲目は下記の通りでありきたりです。黄金時代の演奏ですから、ジャズ・ファンのかたならすべてお馴染みのものでしょう。凝って、妙なものをかけても意味ないですし。
【song list】
1.直立猿人(10:37)~『チャールス・ミンガス/直立猿人』(Atlantic)
2.セント・トーマス(6:49)~『ソニー・ロリンズ/サキソフォン・コロサス』(Prestige)
3.ブリリアント・コーナーズ(7:47)~『セロニアス・モンク/ブリリアント・コーナーズ』(Riverside)
4.慕情(4:19)~『クリフォード・ブラウン&マックス・ローチ/ベイジン・ストリートのブラウン&ローチ』(EmArcy)
5.スタンド・バイ(5:48)~『リー・モーガン/インディード』(Blue Note)
6.イッツ・オールライト・ウィズ・ミー(5:03)~『ジョニー・グリフィン/イントロデューシング・ジョニー・グリフィン』(Blue Note)
7.マイ・ロマンス(2:02)~『ビル・エヴァンス/ニュー・ジャズ・コンセプションズ』(Riverside)
8.ウィーヴァー・オブ・ドリームス(4:43)~『ケニー・バレル/イントロデューシング・ケニー・バレル』(Blue Note)
9.レディ・ビー・グッド(5:49)~『ジミー・スミス/ア・ニュー・サウンド・アニュー・スター』(Blue Note)
10.マイ・ファニー・ヴァレンタイン(5:59)~『マイルス・デイビス/クッキン』(Prestige)
11.ウィロー・ウィープ・フォー・ミー(4:52)~『モダン・ジャズ・カルテット/フォンテッサ』(Atlantic)
12.ベサメ・ムーチョ~(4:03)『アート・ペッパー/アート・ペッパー・カルテット』(Tampa)
13.風と共に去りぬ(4:49)~『アート・テイタム~ベン・ウエブスター/アート・テイタム~ベン・ウエブスター・カルテット』(Pablo)

意図したわけじゃなく、ぼくが名演と思っているものを適当に選んでみたら、やっぱりブルーノート、プレスティッジ、リバーサイド、アトランティックが中心になりました。これも「1956年黄金時代説」を裏づける理由のひとつです。
それで、続編は3月にやろうかなと思っています。次回はサッカーの日程と重ならないようにしなくては。