
相変わらずさまざまなものが出ています。整理を兼ねて紹介しておきましょう。今回も長くなりますので覚悟のほどを。
まずは本家のビートルズから。去年の11月でしょうか。ビートルズ主演の映画で2作目となる『ヘルプ!4人はアイドル』のDVDが新装登場しました。初の5.1chサラウンド化に加え、特典映像も満載です。

嬉しくも困ったことに、今回はデラックス・エディションも発売されました。これが素晴らしいんですが、2万円近い金額はちょっと高すぎですね。それでEMIミュージックジャパン系列で、このDVDを出した会社の親玉に「高い!」と文句をいったんですが、「これが売れてんだよねぇ」とあっさりかわされてしまいました。豪華ボックス仕様のデラックス・エデイションにはこんなものがついてきます。
★約60ページのハード・カヴァー本(レア写真、映画のプロダクション・ノートを掲載)
★ロビーカード8枚
★ポスター
★オリジナル脚本の複製(リチャード・レスターの注釈入り)
これで値段が通常盤の3倍以上はちょっとないかな、というのが率直な印象です。ですが、出されてしまえば買わないわけにいきません。

次はポール・マッカートニー。
嬉しかったのが、3枚組のDVD『ポール・マッカートニー・アンソロジー 1970-2005』が出たことです。1970年に発表された初のソロ・アルバム『マッカートニー』から、2005年の『Chaos And Creation In The Backyard』まで、ウイングス時代を含む42曲のヴィデオ・クリップが最初の2枚に収録され、3枚目がベスト・ライヴ集になっています。1991年の『Unplugged』は初登場でしょうか。しかもすべてDTS 5.1chサラウンドになっているのもいいですね。

『Paul McCartney Amoeba's Secret 12" Vinyl EP』(US pressing)
これはまったく事前に情報を掴んでいませんでした。ディスク・ユニオンのWEBで知り、あわてて入手したものです。ハリウッドの「AMOEBA MUSIC」で昨年6月27日に行なわれたプロモーション・ライヴが音源です。
限定盤で、「AMOEBA MUSIC」でもひとり3枚までと制限をつけていたそうです。でもこの間ディスク・ユニオンにいったら、「どれにしましょうか?」ってごっそり棚から取り出し、角が折れていないものを選ばせてくれましたから、まだしばらくは残っているんじゃないでしょうか。詳細は以下の通りです。
A very limited edition, official release vinyl 12" EP. Four tracks recorded live at a famous secret in-store at Amoeba Music, Hollywood California June 27, 2007. Vinyl release only. Will not be released as a CD or digitally!!
Track listing:
1. Only Mama Knows.
2. C Moon.
3. That Was Me.
4. I Saw Her Standing There.

『Memory Almost Full』(US-LP)
EUプレスのLPはすでに出ていましたが、こちらはアメリカ・プレスです。最初は9月に発売が予定されていましたが、一度延期になって最近ようやく登場しました。

『Memory Almost Full』(US-2nd Edition)
ジャケットの色が白からピンクに変りました。初回盤のCD全曲にプラスして、初回に発売されたデラックス・エディションのボーナスCDに収録されていた3曲も合わせて1枚のCDにまとめられています。
DVDには2007年6月7日にロンドンの「Electric Ballroom」で行なわれた発売記念シークレット・ギグの模様を5曲、さらにはシングルの「Dance Tonight」と「Ever Present Past」のヴィデオ・クリップも収録されています。
こちらは日本盤もつい最近リリースされました。レコード会社のひとが見本盤を送ってくれたのですが、もちろん本盤も買います。なお、EU盤は発売されていない模様です、

『ever present last』(EU-CDS & 7inch disc)
それで、これがセカンド・シングルです。CDと7インチ・アナログの2種類が出ました。

『The Traveling Wilburys』(US-LP)
これも一度発売が中止になっていたアナログ盤です。3枚組のボックス・セットとしてようやく登場しました。CDと同じで布張り風のボックスがグッドです。CDのジャケットに比べると、地の色が若干白っぽくなっています。日本で買ったボックスには、輸入元が作った日本語のステッカーが貼られています。
「超」限定盤ということだったので、HMVで予約をしておいたんですが、それでも手に入らないケースもあると考え、アメリカのAmazonでも予約を入れておきました。そのことをすっかり失念していて、この間ニューヨークに行ったらこちらもアパートに届いていて、「そうだった!」と思い出した次第です。
こうやって無駄に物が増えていきます。でも、こちらはステッカーが貼られていませんから、これはこれで持っていてもいいや、と自分を納得させました。なお、これもアメリカ盤のみのリリースです。しかし、悔しいのは「超」限定のくせに、まだ「レコファン」なんかで売っていることです。このあたりの見極めがぼくは非常に下手ですね。

『The Traveling Wilburys』(US-2nd Edition)
ポールと同じで、こちらもアメリカでのみセカンド・エディションが出ました。最初のデラックス・エディションがあっという間に売り切れたことから、内容はまったく同じでケースの色を変えての発売です。
ぼくはこのセカンド・エディションをAmazonで予約しました。不思議なのは、あっという間に売り切れた初回盤が送られてきたことです。そちらも再プレスされたのでしょうか? ニューヨークでも両方が売られていました。それで悩んだ末に、これは返品して、よそでこの青ボックス盤を買いました。
それとこの青ボックス盤も、今回はまだあちこちで見かけます。まあ再発売ですから、それも当然といえば当然ですが。

次はリンゴ・スターです。『Live At Soundstage』はいまのところUS盤のみの発売です。オールスターズによるライヴもこれまでにいろいろ登場しましたが、今回はリンゴの歌を中心にした構成なので、「余計なものがなくていいや」とにんまりしています。それにしても、このひと、年々「飄々度」が高くなっていると思いませんか?

『Liverpool 8』
予定されていながら発売が延び延びになっていたリンゴのオリジナル・アルバムです。今回はEurythmicsのDave Stewartとの共同制作というところがポイントでしょう。いつになく「ビートルズ度」がアップした内容で、これ、とてもいいです。アルバムのタイトルはリバプールにあるリンゴの家の郵便番号だそうです。これはUS盤とEU盤を入手しました。あとは来月発売の日本盤『哀愁のリヴァプール』で三者が揃います。

そしてこれが、アメリカのみで発売されたリストバンド型のUSBケーブルです。腕に巻くとリストバンドになるUSBケーブル(MP3フォーマット)で、ニュー・アルバム全12曲が収録されています。リンゴのインタヴューと各トラックのコメント、フォトなども収録されています。
こういうフォーマットでの発売が、今後も出てくるのでしょうか? リンゴは以前もDual Discを出していますから、新しいメディアに関心があるのかもしれません。

『Liverpool 8』(EU-CDS & 7inch disc)
これはCDとアナログで先行発売されたシングルです。アナログの7インチ盤は赤色のカラー・ヴィナルでした。それでこのアナログ盤は、文字通り「あっという間に」売り切れました。ポールのシングルはまだ売れ残っているのに、「どうして?」という感じです。

最後はそれのプロモ盤CDS。EMIミュージックのひとがプレゼントしてくれました。サンキューです。