今回は、このブログにときどきコメントをしてくれる友人のともりんさんから頼まれたトラベル・バトンです。ぼくは東京が大好きで、あんまり旅行はしていません。大人になってからは大抵が仕事がらみで、ゆっくり旅をしたことが滅多にないんです。だからこのトラベル・バトン、ぼくにはちょっと不向きなんですけど、思うままに書いてみました。
なおトラベル・バトンについて興味がある方は、ともりんさんのブログを見てください。
ともりんさんのブログはこちら
■今までで一番良かった国内旅行先
旅行とは言えないんですが、後輩の代役で1週間滞在した根室でしょうか。当時はジョージ・ウインストンのピアノが流行っていて、ぼくはあまり好きじゃなかったんですが、同じ病院に赴任していた麻酔科の同級生が運転してくれた車の中で聴いた彼のピアノはとてもよかった。どこまでも続く長い1本道。両脇は大草原という感じで、その風景にジョージ・ウインストンのピアノがぴたりとはまり込んだんですね。このときほど音楽と環境や状況が切っても切り離せないと感じたことはありません。
■今までで一番良かった海外旅行先
ニューヨークは住んでいたこともあったのでここを外すとすれば、ほかにはあんまり行ったことがないんですが、好きなのは香港ですね。東京で育ったせいか、静かなところはどうも苦手。月並みですが、香港は雑多なところにヴァイタリティを感じて、街を歩いているとわくわくしてきます。と言っても、ここ何年も行っていません。だからこのイメージは変わっているかもしれませんね。
チャイニーズ好きのぼくとしては、安い粥麺店もいいし、高級なレストランに行くのも楽しみです。あとは、小さなCD屋があちこちにあって、そんなところで珍しいCDもいろいろと手に入れました。
15年くらい前でしょうか、「ライヴ・アンダー・ザ・スカイ」というジャズ・フェスティヴァルがあって、日本国内を何ヵ所か回ったあとに香港で終わるという時期がありました。そのころは毎年行っていました。香港のホテルでマイルス・デイヴィスやハービー・ハンコックにインタビューしたのもいい思い出です。
■これから行きたい国内旅行先
特定の場所はありませんね。ぼくの場合、計画を立てて旅行をすることが滅多にないので、何となく思いつきでどこかに行くことになりそうです。時間があるとニューヨークに行ってしまうので、それをやめれば国内旅行をする余裕も出てくるとは思うんですが。そう言っても、根が貧乏性なもので、どこかの温泉でゆっくり、なんていう姿はあんまり想像できません。多分、箱根あたりでウォーキングをしたり原稿を書いたりと、東京にいるときと同じことをやっているんじゃないでしょうか。
■これから行きたい海外旅行先
これは、随分前から考えているんですが、ニューオリンズから始まるジャズの旅ですね。ジャズはミッシッピ川をのぼってカンザス・シティやシカゴに伝わり、その後ニューヨークに広まりました。もうそんな痕跡も残っていないでしょうし、当時のひともいないと思いますが、そういう街を訪ねながら、昔からあるバーなんかに寄って、当時を忍んでみたいと思っています。あんまり年を取ってからだとこんな旅はできなくなるでしょうから、そろそろ本腰を入れないといけませんね。実際に旅行をするとなれば、何度かにわけてやることになると思うので、年に一度で5年計画くらいになるんじゃないでしょうか。それができたら、ぼくの人生もひと区切りです。
■最後にこのバトンを渡す方
このバトンは、最近ラテン系のDJとしても活躍している
t_gomezさんに渡したいと思います。どうぞよろしく。