今日は朝から雨でしたが、気温は昨日より暖かく、6~7度といったところでしょうか。昨日は昼寝をしてしまったので時差ぼけで夜中に目を覚ますかなと思いましたが、大丈夫でした。朝食はいつもと同じで野菜スープと野菜サラダとベーグルです。10時ごろに食べたので、昼食はあと回しにして、とりあえず原稿を書くことにしました。
まずは『スイングジャーナル』の連載「フュージョンの真実」から。400字で15枚というのはちょっとした量ですが、テーマが「『ビッチェズ・ブリュー』以降、70年代~晩年のマイルスと、おのおのの時代の彼の音楽が今日のジャズ界へおよぼした影響について」というものなので、これはすいすい書けてしまいました。
といっても、内容が面白いかどうかはわかりません。原稿は書いても、まずといっていいほど反応が返ってこないので、読者にどのように思われているか不安です。でも気にしたからといって反応が来るわけじゃありませんから、とりあえず自分が納得できるものを書いていればいいやと、居直っています。
本当はこれを書いて終わりにしようと思ったのですが、お腹がすいていないので、今日は夕食を早めにすることにして、昼食は抜きと決めました。
そういうわけで、もう1本、プレスティッジのRVGシリーズのライナーの翻訳をすることにしました。これは、ルディ・ヴァン・ゲルダーがリミックスしたプレスティッジの名盤30枚がユニバーサルから発売されることになり、アメリカ盤についているライナーノーツの翻訳を頼まれたものです。10枚ずつ3回にわたってリリースするとのことで、最初の10枚分は先月から今月にかけて完成しました。
そのまま次の10本に取り掛かり、7本は日本にいる間に仕上げ、残り3本は正月明けでいいかと思っていたら、年末進行なので28日までに上げてくださいとのこと。その1本を始めたのですが、これが難しい。こちらの英語力のなさが問題ではあるのですが、どうもジャズのことをよくわかっていないひとの文章は訳すのが難しいです。これがアイラ・ギトラーとかマイケル・カスクーナあたりだと、辞書も引かずにどんどん訳せるのですが、変なひとにあたると、比喩に凝りすぎたり、妙に文学的だったりで、ジャジーな文章じゃなくて大変です。
気がつくと3時になっていました。気分転換にウォーキングがてらグリニッチ・ヴィレッジまで行くことにしました。アパートから歩いて20分ですから、これじゃ全然足りません。霧雨でしたが、遠回りをしてイースト・ヴィレッジまで行き、9丁目のスターバックスで今度は2月にヤマハから出版する『知ってるようで知らないジャズ名盤おもしろ雑学事典』のゲラをしばらく読んでいました。
これは、以前出した『知ってるようで知らないジャズおもしろ雑学事典』と同じシリーズの1冊です。この本、現在10刷だか11刷だかまで行っていて、ぼくの中では大ベストセラーです。なにしろ、ひところは年に2回、いまでも毎年1回増刷になるのですからたいしたもんです。どなたがお買い求めてくださるのかわかりませんが、書店にもほとんど置かれていなにのにコンスタントに売れる不思議な本です。
ヴィレッジ界隈ではCD屋さんものぞいたのですが、今回はほしいものがなさそうです。日本にいる間に目ぼしいものはみんな買っていたので収穫ゼロでした。
夕食は、いつものヴェジテリアン・インド・レストラン「Pongal Restaurant」(110 Lexington Ave)へ。
これまたいつものエッグ・プラントとトマトのカレー(baingan rhartha)、あとはオイル・フリーの薄焼きパン(thin bread with oil free)を頼みました。ここはヴェジテリアンの店なので、お肉はいっさいありません。ナンもないので、普段はクレープみたいな薄いパンを頼むですが、今日はこちらのパンにしました。油が使われていないのでちょっとぱさぱさですが、これはこれでぼくにはおいしい食べ物です。
店に入る少し前から雨が強くなりましたが、帰るころは少し小降りで、それほど寒くなく、今日はまあまあの外出でした。