11月30日のことですが、「コットン・クラブ」で新人シンガーのShantiを聴いてきました。新人といっても、コマーシャルやそのほかのことをいろいろやっていて、キャリアは10年ほどだそうです。そのShantiがデビュー作の『Share My Air』を出すことになり、そのCD発売記念ライヴということで、知り合いが招待してくれました。
彼女は逗子で生まれて横浜在住と聞きました。お母さんかお父さんのどちらかが日本人でどちらかがイギリス&アメリカの血が入った両親の間に生まれたそうです。ネイティヴな英語と日本語を話すみたいですね。アルバムに収録された曲はほとんど自作自演で、歌詞は最後の1曲を除いてすべて英語で書かれています。
Shantiの歌には、しばらく前に送られてきたCDを聴いて興味を持ちました。CDではちょっとソウルっぽいイメージもあったんですが、ライヴではコンテンポラリー・ポップみたいな感じで、これもよかったです。歌も巧いですし、いい曲も書いています。カヴァーもあって、ジョニ・ミッチェルの「ア・ベース・オブ・ユー」や、「1950年代とか70年代の歌が最近は好き」といって歌った「スプーキー」なんか、思わず聴き込んでしまいました。
ステージでは最初に「ア・ベース・オブ・ユー」をピアノだけをバックに歌ったのが効果的でした。それで、「彼女はいけるぞ」と思いました。あと、最後のほうでバック・メンバーのピアニスト、フィリップ・ウーが書いたというソウルフルなナンバーも印象的でした。これは次のアルバムに絶対入れたいといっていましたから、そちらにも期待します。
ちなみに、この夜はこういうメンバーでした。
Shanti with Philip Woo(keyboards) Shirane Yoshitaka(drums) Watanabe Hiromi(bass) Hank Nishiyama(guitar)
それにしても、こういっては失礼ですが、一般的にはほぼ無名のシンガーが、「コットン・クラブ」でライヴを、しかも月末の金曜日に開けるのは凄いことです。Shantiにはぜひこのチャンスをものにしてほしいと願っています。ぼくが仕事をしているジャンルとは接点はないかもしれませんが、個人的な応援団ということで、これからも注目していくことに決めました。
このCDですが、今月の中旬ごろから店頭に出回るみたいです。
なお、彼女はこんな仕事をしているそうです。きっと、どこかで歌声は聴いているんじゃないでしょうか。
■UNIQLO カシミア&フリース(作詞/ヴォーカル)
■TOYOTA エスティマ(ヴォーカル)
■SUBARU アウトバック/TAKE 6 歌唱(作詞)
■AJINOMOTO クノールカップスープ(ヴォーカル)
■LIPTON The Tea(ナレーション)
■EVIAN イメージソング(作詞)
■ユニリーバ Lux Super Rich(作詞)
■資生堂 マシェリ(ナレーション)
■KANEBO レヴュー(作詞/ヴォーカル)
■花王 ビオレ(ヴォーカル)
■明治安田生命(作詞)