土曜日に「シネセゾン渋谷」で観た映画です。ロバート・デ・ニーロが大好きなので、見逃すわけにいきません。デ・ニーロはそれほど登場しませんが、映画は見応えありました。『タクシー・ドライヴァー』や『レイジング・ブル』のころに比べると、ずいぶん年を取ったなぁなんて思いながら観ていました。
CIAの誕生を描いた作品で、デ・ニーロの映画作り丁寧です。派手なところはありませんが、内容も重厚でした。ほかの監督なら、2時間くらいにまとめてしまうかもしれません。1940年代から60年代にかけての話がメインで、服装や車の時代考証(そんなにオーヴァーなものじゃないでしょうが)も、しろうと目にはきちんとしているようでした。ぼくは小道具というか周りのものがとても気になるたちなので、この映画はその点でも満足でした。
マット・デイモンもいい役者になったと思いました。彼は、『グッド・ウィル・ハンティング』の脚本も友人のベン・アフレックと書いているんですね。この間の『SMAP X SMAP』で話していましたが、学生時代に暖めていたもので、この映画でふたりしてアカデミー賞「脚本賞」を受賞し、デイモンは「主演男優賞」にもノメネートされています。
デ・ニーロといい、デイモンといい、単なる役者ではなく映画の作り手でもあることが面白く感じました。でも、デ・ニーロによれば、デイモンの役は最初レオナルド・デカプリオに振ったみたいですね。ところが忙しかったために断られ、それでデイモンにお鉢が回ってきたとか。映画を観たあとなので、デカプリオとこの役のイメージが掴めませんが、しばらく前に観た『ブラッド・ダイアモンド』が強い印象に残っているので、彼でも面白かったかもしれません。
あとは、デイモンの妻を演じたアンジェリーナ・ジョリーがよかったですね。ときどきはっとするくらい綺麗で、妙な存在感があります。こういう雰囲気のひとは最近あまりいないので、これからどんな女優さんになっていくのか、それも楽しみになりました。
うかつにも、映画が終わって指摘されるまでジョー・ペシが出ていることに気がつきませんでした。彼も好きな俳優なんですが、最近はあまりお目にかかっておらず、そういうことで気がつかないまま見過ごしていたんですね。
デ・ニーロ、ジョー・ペシ、そしてこの映画の製作者に名を連ねたフランシス・フォード・コッポラ。なにやら男の友情が舞台裏にはあったように思われてなりません。こういう関係もぼくは好きです。
物語でキーとなるのが、1961年のキューバ危機です。この時代とJFKにも興味があるので、その点でもぼくは面白く観ることができました。といっても、ピッグス湾事件のことはほとんど描かれていませんが。冷戦時代からJFK暗殺あたりの話はジェームス・エルロイや落合信彦の本に真相に近いものが書かれているんじゃないかと思っています。JFK暗殺の記録が公表されるまではなんとか生きていたいんですが。
ところで話はまったく違いますが、ただいま部屋をホーム・シアター化するべく、いろいろと買いこんでいます。42インチのアクオスと、やはりアクオスのDVDレコーダーが昨日は届きました。
システムとしては、このほかにSA-CDのホーム・シアターがあるので、これとリージョン・フリーのDVDプレイヤー、さらには捨てようと思っていたVCRも捨てるのが面倒くさいので組み込むことにしました。つまり4台のレコーダーやプレイヤー、それとCATVのボックスをアクオスに繋げて、5種類のソースが使えるようにしました。
ただし配線が苦手なので、マニュアルをいくら読んでもどう接続したらいいかがわかりません。悪戦苦闘の末、結局、自分なりの方法で配線を完了して、一応すべてが問題なく動かせています。
あとは、そのうち買おうと思っているBOSEのホーム・シアターで音が出せれば完成ですが、もう自分じゃ設置ができないと思うので、BOSEの知り合いのかたにすべてをやり直してもらおうとお願いしています。
それから椅子で観るのも辛いので、ル・コルビジェのチェイサーを昨日オーダーしました。これらが全部揃うと、ぼくのAVライフも楽しいものになりそうです。
それで、昨日ですが、まず観たのがマット・デイモン繋がりで『ボーン・スプレマシー』でした。しばらくは、iPodで極小画面、アクオスで巨大画面の映画を観ることになりそうです。これ以上眼が悪くなったらどうするんだとも思いますが、こういうのってやめられません。