前にも一度紹介しましたが、ボブ・ベルデンが凄いプロジェクトを完成させました。題して『Miles From India』。インドのミュージシャンと、マイルス・バンドを去来したミュージシャンのコラボレーションです。マイルス役はウォレス・ルーニー。錚々たるメンバーが、自分の参加した曲の再演をしています。ゲストはこのようなひとたちです。
ちなみに上の写真は、左からアダム・ホルツマン、マイケル・ヘンダーソン(!)、ピート・コージー(!)、スコット・ノール(エンジニア:元気だったのね)、ボブ、アシスタント・エンジニア
Dave Liebman-soprano sax, tenor sax, flute, Indian flute (1972-74)
Gary Bartz-soprano sax, alto sax (1970-71)
Mike Stern-guitar (1981-84)
Pete Cosey-guitar (1973-76)
John McLaughlin-guitar (1969-72)
Chick Corea-piano (1968-72)
Adam Holzman-keyboards (1985-87)
Robert Irving, III-keyboards (1980-88)
Ron Carter-bass (1963-69)
Benny Rietveld-electric bass (1987-91)
Michael Henderson-bass (1970-76)
Leon 'Ndugu' Chancler-drums (1971)
Jimmy Cobb-drums (1968-63)
Badal Roy-tablas (1072-3)
呆れるほど凄いと思いませんか? この間のニューヨークでボブからこの作品のコピーをもらって以来、ことあるたびに聴いています。インドで地元のミュージシャンを集めてベーシックな部分は録音してきたんですが、インド音楽的な要素はそれほど強くありません。むしろパーカッション的な使いかたがされていたり、イントロにインド風のコーラスが入ったりと、これが実に自然に響きます。さすがボブ、と改めて彼のアレンジの才能の感心しました。
ピート・コージーです
こちらはマイケル・ヘンダーソン
左からひとりおいて、ジミー・コブ、ロン・カーター、ゲイリー・バーツ、ボブ
それでどんな曲をやっているかっていうと、このようなものです。アルバムは2枚組になります。
Songs: "All Blues", "So What", "Blue In Green", "In A Silent Way/It's About That Time", "Great Expectations", "Spanish Key", "Miles Runs The Voodoo Down", "Ife (part 1 and part 2), "Jean Pierre", "Miles From India"
この作品をなんとか日本でも出したいと思い、あるレコード会社に話を持っていきました。先方も乗り気なので、これから交渉に入るところです。どうなるかはわかりませんが、うまくいくことを願っています。
ボブから昨日もらったメールでは、来年、ニューヨークの「タウン・ホール」でこのプロジェクトのコンサート開催が決まったそうです。タイミングが合えば観に行きたいと思っています。
The "Bitches Brew Oil Can Bass Drum"
LENNY WHITE'S DAD MADE THIS FOR HIM AND LENNY USED IT ON "BITCHES BREW" WE USED IT ON THE MILES FROM INDIA PROJECT
明日の「ONGAKUゼミナール」でも、「Jazz, Another World」のテーマにぴったりなのでこのアルバムの曲もかけます。明日はお土産つきにしました。価値観にもよりますが、けっこういいものと思っていただけるかもしれません。家に転がっているものなんですけどね。