20日の土曜日に、渋谷でこの日から始まった『インヴェージョン』を観てきました。事前にまったく予備知識がなく、ニコール・キッドマンが主役というだけの興味で観たのですが、かなり楽しめました。
帰りにわかったのは、この映画、30年位前に公開された『ボディ・スナッチャー』のリメイク版で、さらにさかのぼるとSFの古典『盗まれた街』の4度目のリメイクだということです。どんな話かまったく知らず、そういうこともわからずに観ていました。
医学ミステリーみたいな要素もあるので、ぼくはロビン・クックが書きそうな話だなと思いながら観ていました。そういえば、最近ロビン・クックの新作って出ているのでしょうか? このひとのノンストップで事件が連鎖していくストーリーは大好きですね。
さて、映画ですがストーリーはいたって簡単、ものわかりの悪いぼくにもちゃーんと理解できました。でもニコール・キッドマンが目当てですから、ストーリーは二の次です。ただしホラー映画のようにドキッとさせられる怖さが随所にあって、それはそれで最後まで目が離せない内容でした。
ニコール・キッドマンとコンビを組むのは『カジノ・ロワイヤル』で007役を演じたダニエル・クレイグ。このひと、『カジノ・ロワイヤ』の役がかっこよかったんで気に入っていたんですが、今回の役どころはいまいちでした。
個人的な気持ちとして、ああなったあとは一緒には住めないですね。そのときのことがトラウマになって、ぼくだったら何かのときにその光景を思い出してしまうからです。それより黒人の病理学者が出てくるんですが、そちらの役柄に好感が持てました。あくまでわき役ですが。
あとひとつ、最後に救出されるときのヘリコプターのパイロットが無表情だったんで、ひょっとして彼らもそうだったの? と思ったりもしました。こうなると、それこそ話はエンドレスになってしまいますので、さすがにそこまでのどんでん返しは考えなかったんでしょう。ぼくだったらそういう風にして、そこで映画を終わらせる演出を考えますが。
これからも観たい映画がいろいろあります。THE QUARTETのイヴェントでmiki3998さんが推薦してくれた『幸せのレシピ』、ロバート・デニーロの『グッド・シェパード』、あとは『ALWAYS 続・三丁目の夕日』あたりでしょうか。キャサリン・ゼタ=ジョーンズも好きなので、『幸せのレシピ』はぼく向きじゃないと言われているんですが、ニューヨークが舞台でもあることですし、観ようと思っています。ただし、早く観ないと終わってしまうかもしれませんね。