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川隆夫の JAZZ BLOG
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©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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3.19:ジャズメン、ジャズを聴く!


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2007-10-11 やっぱり和物もいいですね
 このところ愛聴しているアルバムをいくつか紹介しておきます。

2007-10-11 やっぱり和物もいいですね_e0021965_2103670.jpg『ハリー細野&ザ・ワールド・シャイネス/FLYING SAUCER 1947』
 2005年から始めた細野晴臣さんの歌物プロジェクト「東京シャャイネス」の発展形のような作品です。以前からのテーマだった1940~50年代あたりの雰囲気を湛えながら、レトロでモダンなサウンドが最高です。
 バックを固めるワールド・シャイネス(徳武弘文、高田漣、伊賀航、コシミハル、浜口茂外也)のメンバーを見ればわかるひとにはわかる内容でしょう。マーティン・デニー風エキゾティック・サウンドもあれば、ジャズ・ソングもあるし、カントリー&ウエスタン調もある。細野流ルーツ・ミュージックの集大成的作品という内容で、買う前から愛聴盤になることはわかっていました。

2007-10-11 やっぱり和物もいいですね_e0021965_2105440.jpg『和幸/ゴールデン・ヒッツ』
 ニューヨークで一番聴いていたのがこのアルバムです。加藤和彦と坂崎幸之助のユニットで、フォーク・クルセイダーズあるいはポーク・クルセイダーズからの派生ユニットといったところでしょうか。
 遊び心に溢れたふたりです。このユニットは欧米で活躍する架空スーパー・デュオ・グループみたいな扱いで、ブックレットの解説もまったく出鱈目な内容になっています。それぞれの曲はシングル盤として発売された設定で、ジャケット写真まで掲載されているから笑えます。
 S&G風やサイケデリック風、あるいはビートルズ風など、音楽とリンクしたジャケット写真や解説も楽しめました。パロディ風ではありますが、音楽自体はどれも素晴らしいし、いかにもふたりがやりそうな遊び心が一杯で、9月に行なわれたライヴに行けなかったのがかえすがえすも残念でなりません。

2007-10-11 やっぱり和物もいいですね_e0021965_2111477.jpg『あがた森魚/タルホロジー』
 今年はデビュー35周年ということで、この新作をはじめ過去の作品もいろいろと再発されています。あがたさんはデビューしたときから好きでした。独特のヴォーカルとサウンドは、それまでにもそのあとにも聴いたことのない「あがたサウンド」「あがたミュージック」になっています。
 久保田麻琴さんがプロデュースしたこの新作は、あがたさんの大好きな稲垣足穂的世界が展開されたものです。1曲目の「東京節」なんて、ぼくと同じ世代のひとなら子供のころにさんざん歌ったんじゃないでしょうか? すっかり忘れていましたが、一番はソラで一緒に歌えました。やっぱり子供のころに覚えたものは忘れないんですね。

2007-10-11 やっぱり和物もいいですね_e0021965_211305.jpg『あがた森魚コンサート~『永遠の遠国』at 渋谷ジアン・ジアン』
 もう一枚あがたさんの作品。こちらは1978年の未発表ライヴです。よくこんなテープが残っていたものだと思います。この直後から、あがたさんはヴァージンVSを結成してパンク時代に突入するのですが、この作品は本来のあがたワールドが全開したものです。
 当時は3枚組のボックス・セット『永遠の遠国』に取り掛かっていました。その内容とバックのメンバーもリンクしています。「泣き虫パンク幼年期」とこのころは呼ばれているのですが、まさにあがたさんの《泣き節》が真価を発揮した内容といえるでしょう。「金魚鉢のハムレット」や「サルビアの花」あたりは、森進一以上に《泣き節》が決まっています。持ち味の昭和浪漫より、このあたりは演歌の世界を感じました。実にいいです。
 『永遠の遠国』は、前もって購入希望者からレコード代をもらい、それを使って制作する方式が取られました。ところがいつまで経っても完成しません。そのうち、お金を払ったひとたちの両親から苦情が入るようになってきました。そんなときにあがたさんのマネージャーになったのが、このブログでもごくたまーにコメントを寄せてくれるt_gomezさんです。
 このひとがあがたさんの尻を叩かなかったら『永遠の遠国』は完成しなかったでしょう。ボックスには「20世紀少年読本」なる凝った本や、駄菓子屋で売っているようなさまざまなものがおまけとして入っています。それらの編集から手配からアセンブルから印刷からプレスから、何から何まで手がけたのがt_gomezさんでした。『永遠の遠国』が世に出たのは1985年のことです。

2007-10-11 やっぱり和物もいいですね_e0021965_2114752.jpg『ブレッド&バター/海岸へおいでよ』
 これも素敵なアルバムです。ぼくの大好きな曲のひとつに「あの頃のまま」があります。ユーミンが1979年にブレッド&バターにプレゼントした曲です。このアルバムは、その曲に登場した人物たちも30年近くが経って、いまごろどうしているんだろう? そんなコンセプトで作られました。前にもこのブログで紹介しましたが、歌詞はこんな感じです。



 ネクタイ少しゆるめ寂しげなきみが
 馴染みの店に腰すえる夜は
 陽焼けした両足を投げだしてぼくも
 "SIMON & GARFUNKEL"久しぶりにきく
 人生のひとふしまだ卒業したくないぼくと
 たあいない夢なんかとっくに切り捨てたきみ
 For Myself For Myself
 幸せの形にこだわらずに
 人は自分を生きてゆくのだから

 この歌に強いシンパシーを感じます。ぼくはどっちの人物だろう? なんてね。サラリーマンではないけれど、きちんとした仕事にはついています。でもまだ夢も追い続けていますし、SIMON & GARFUNKELもずっと聴き続けてきました。ここに歌われるふたりを足して二で割ったというか、両方を兼ね備えているのかもしれません。そういう人生が過ごせて幸せです。
 それで、今回のアルバムに出てくるさまざまなひとたちですが、やっぱりそれぞれが自分の人生を歩んでいるんですね。仕事人間だっていいですし、遊び人だっていいと思います。自分が納得できる人生を送っているのなら。アルバムを聴きながら、思わずそんなことを考えてしまいました。
by jazz_ogawa | 2007-10-11 21:12 | MHR | Trackback | Comments(14)
Commented by t_gomez at 2007-10-11 23:16
お恥ずかしい。
今でも、遠国を作っっちゃったことで、あがたさんからは恨まれているんじゃないかなどと、時々自己嫌悪に陥ったりします。でも、待ち焦がれていた人たちに、ちゃんと届けられたことを思うと、「いやいや正しかったのだ」と自分を納得させてもいます。
なんだか、蒲田の町工場にいって、立体写真用組み立てめがねのレンズをオーダーしに行った日のことを思い出しました。
ほんとうにみんないい人ばかりだったなあ。
Commented by jazz_ogawa at 2007-10-11 23:25
t_gomezさん、これは大変なコレクターズ・アイテムで、こういうものを制作できたことは誇りにしていいと思います。
Commented by fanfan at 2007-10-11 23:34
小川さん、NYよりおかえりなさい。また、NYライフを楽しく拝見しました!
あがたさんとt_gomezさんのお話は感激です!
偉大なアーティストを支えるマネージャーさんの存在がいかに大切でああるか・・・

私も和幸はいけませんでしたが、再来日コンサートがあるかもしれないそうですよ。それを期待しております。。
Commented by jazz_ogawa at 2007-10-12 00:04
fanfanさん、ご無沙汰しています。なるほど、和幸の場合は来日コンサートになるんですね。再来日するなら、次回は何としてもスケジュールを調整しなくては。そのときは、情報を教えてください。
Commented by NetHero at 2007-10-12 17:13
小川さんのブログには本当に多彩な人が登場しますね。今回は、「あがた森魚」が登場したので私の思いで話を少々。彼と初めて会ったのは、71年3月にジャン・ジャンへ「はっぴえんど」を聴きにいった時でした。彼は私の隣の席に座っていました。自分はフォークを歌うんでよかったら聴きにきてくれと言って手製のビラをくれました。私も大阪に来たら連絡でもしてくれやと電話番号を手渡しました。そしたら、その年の夏ごろに突然連絡があり、今度関西に行くことになったので予定が決まったらまた連絡するとのこと。結局、その後、なんの連絡もなかったので私も完全に彼のことは忘れてしまいました。年は明けて、72年5月に私は、横浜から船に乗ってナホトカ経由シベリア鉄道でヘルシンキまで行きました。まさに憧れの五木寛之「青年は荒野を目指す」を実行したんですね。(笑)。その後、北欧からスペインを目指して南へ下って行ったのですが、途中出合った日本人から「あがた森魚」の「赤色エレジー」と云う歌が日本でえらいヒットしているという話を偶然聞き「へぇー、あの彼も有名になったんやな。自分もがんばらな。」と何をがんばるのか良く分からないのに一人感激したしだいです。
Commented by jazz_ogawa at 2007-10-12 18:32
NetHeroさんも凄いエピソードをお持ちですね。それからひょっとしたら、ぼくもそのときの「じゃんじゃん」にいたかもしれません。渋谷に住んでいたので、近辺のライヴ・ハウスではっぴいえんどが出るときは、たいてい観に行っていました。
NetHeroさん版「青年は荒野をめざす」のお話も、いずれお会いすることがあればぜひ聞かせてください。
Commented by hashi at 2007-10-13 07:53
ひさかたぶりの書き込みです!『和幸/ゴールデン・ヒッツ』のジャケットはギルバート&ジョージのパクリですよね。この間までロンドンのテートモダンでもギルバート&ジョージを観てきましたが、こんなところでおめにかかるとは思いませんでした(笑)。曲はまだ聞いたことがないので、ぜひ聴いてみます!
Commented by jazz_ogawa at 2007-10-13 12:06
hashiさん、お久しぶり、このアルバム、パクリとパロディのオンパレードです。ライナーノーツも架空のイギリスの音楽雑誌のライターが書いている設定です。
来年の6月にリヴァプールでポール(ウェーラーじゃないよ、マッカートニーだよ)がコンサートを開きます。それに行きたいなぁ、と思っている昨今です。
Commented by NetHero at 2007-10-13 17:20
小川さん、こんばんは。
手元に書いた記録も何も無く(元々その様な物は別段無いのですが(笑))私の怪しげな記憶のみに頼って書いています。71年3月のジャン・ジャンでの「はっぴえんど」のライブは演劇と組合わさっていたと思うのですがそのような形態のライブのご記憶はないでしょうか?
まぁ、将来お会いした時に昔話は喜んでさせて頂きますが、この手の話って歳とともに大きくなっていくんですよね。困ったものですが、、、。(笑)
Commented by jazz_ogawa at 2007-10-13 20:50
NetHeroさん、演劇の記憶はないのですが、バンド以外のひとがステージで何かやっていた記憶はあります。その時代、「ジャンジャン」と「BYG」にはっぴいえんどが出たときは、まず全部観た記憶がありますので、たぶんその場にもいたと思います。
ところで「じゃんじゃん」の近くに「ステーション70」というライヴハウスがあったのをご存知ですか? ぼくは同じころそこで定期的に出演していました。
Commented by NetHero at 2007-10-14 01:49
小川さん、残念ですが「ステーション70」と云うのは初めて聞きました。私は大阪の人間なので、基本的に東京のことには疎いです。72年の生まれて初めての日本脱出に備え予行演習(!?)と称し、最低限のお金を持って71年3月から翌年5月まで計3回ほど学業の合間を縫って(笑)大阪からヒッチハイクで東京まで行きました。71年3月の時は、東大の駒場寮から渋谷のオスカーまでアルバイトに通い、昼はジャズ夜はロックの生活でした。アチコチでただ飯を頂き、泊めて頂き、全く怖いもの知らずの日々でした。その反動で、今は怖いものばかしの日々を過ごしていますが。(笑)
Commented by jazz_ogawa at 2007-10-14 08:52
NetHeroさん、「ステーション70」は公園通りの入り口近くのビルの地下にあったライヴハウスで、名前どおり70年にオープンしました。かなり過激な音楽を聴かせる店で、フリージャズあり、実験的演劇あり、ロックでも相当ぶっ飛んでいることをやる店で一部のひとに知られていました。ぼくの青春時代においてそこそこ重要な場所のひとつになっています。
Commented by 浦島 at 2007-10-14 09:33
小川さんは本当に音楽が好きなのですね。ジャズだけではなく、多方面にその趣味が広がっているのですね。ブレッド&バターは4年ほど前にライブを見ました。いつまでも新鮮に聞けるグループでした。今、昨日買ってきた小曽根真さんの「Falling in love again」を聞きながら、書いています。なかなかいいアルバムですね。今月末にコンサートが私の町であります。
Commented by jazz_ogawa at 2007-10-14 12:27
浦島さん、 「Falling in love again」はいいでしょう。小曽根さんのこれまでの音楽遍歴が凝集されているようにぼくは思いました。そのことを本人に伝えたところ、大変喜んでもらえました。
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