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川隆夫の JAZZ BLOG
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©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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3.19:ジャズメン、ジャズを聴く!


■TALK EVENT■
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TEL: 078-265-6595

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2005-08-26 ニューヨーク(その2)
 2日目は8時半にホテルを出発して、カメラマンが運転する車で北上。ハドソン川に沿ってどんどん上がっていくと、やがてキャッツキルになって、その先がウッドストック。ぼくの世代がロック少年だったころに、ここは聖地だったところ。実際にあのフェスティヴァルが行なわれた場所は、ウッドストックでなくてその近くだったんですが。
 そうかこの辺だったのか、としばし追憶に浸っていたところで車はキングストンというインターチェンジで一般道へ。このあたりはハドソン川の源流ということで、田舎ののんびりとした街並みが続きます。やがてソニー・ロリンズが住んでいるジャーマンタウンに。
 ところが問題がひとつ。どういうわけか、完璧な住所をぼくたちは持っていなかったんですね。通りの名前はわかっていたんですが、ハウス・ナンバーが書かれていない。アメリカのエージェントから届いたe-mailには、コンビニの角を左に曲がり、そこからしばらく行くと信号があるとか、黄色い家のすぐそばに青い納屋のある家があって、それがロリンズ邸だとか、まるでオリエンテーリングをしている感じ。
 道がわからず約束の時間(12時)に遅れたなんてことになったら一大事と、とにかくそのあたりを行ったり来たりしながら探しました。まあ、電話番号は貰っていたんで最後は電話をすればいい話なんですが。
 それで、20分くらいうろうろして、ようやく目的の家を見つけました。そこで、一服入れようと、迷っている途中で唯一見つけたデリみたいなところで早めの昼食。こんな田舎に日本人が4人も来るなんてことはまずないでしょうから、店のひとも驚いたみたい。
 でもマンハッタンとは違うホスピタリティで、こっちが本当のアメリカの姿かな? などと思いつつ、再びロリンズ邸へ。
 12時ぴったりに着いて、車を玄関の前に止めると、ぼくたちの気配を察してロリンズがドアを開けてくれました。これまでに何度かインタビューはしているけれど、もちろん彼の家にまで行ったのは初めてのこと。恐縮して挨拶をすると、「ああ、君とは何度もインタビューしているね、ニューヨークでも東京でもやったよね、マイ・オールド・フレンド」と、天にも昇るような言葉で、挨拶を返してくれました。

 ロリンズとのインタビューは、いつもそうなんですが、とても気持ちよくできます。それは彼が誠実で、どんな質問にも一生懸命に考えてくれるから。ジャズの世界ではとっくの昔に大巨人になっているのに、驕りや高ぶりが一切ないひとなんですね。
 インタビューの内容に興味があるかたは、9月25日発売の「月刊プレイボーイ」をお読みいただくとして、もう少しロリンズのことを。

2005-08-26 ニューヨーク(その2)_e0021965_221154.jpg 昨年ですが、彼は長年連れ添った最愛の夫人を亡くしました。現在はこの家にひとりで住んでいます。週に何回かはお手伝いさんが通ってきて、身の回りの世話をしてくれるとのことでしたが、料理は自分でしているとか。
 それですっかり気落ちをして、体力も落ちてきたし(現在75歳)、今後は活動も縮小しようかと、ちょっとファンにとっては寂しい話も出てきました。9.11のこともショックだったようですし、いろいろと考えることが多く、インタビューが終わってからも、生まれ変わるなら何になりたい? と質問されたりしました。しかし、最後と言われている10月末の日本ツアーは楽しみにしている様子で、最高の演奏をするからね、と言ってくれたのでひと安心。

 ジャーマンタウンでのロリンズは、ひっそりと暮らしている様子でした。奥さんが元気だったころも、あまり外には出かけず(と言っても出かける場所もあのあたりにはなさそうですが)、ツアー以外のときは家で悠々自適な暮らしをしているようです。
 青い納屋に見えた建物は、スタジオに改装されて、そこで曲を書いたり練習をしたりする場所になっていました。広い庭は手入れが行き届いていて、そこで天に向かってテナー・サックスを吹く写真も撮らせてもらいました。小さなプールもありましたが、今年は使っていないとのこと。
 そんなこんなで予定の2時間を30分ほどオーヴァーして、ぼくたちは10月に東京でまた会いましょうと固い握手をしてから、ロリンズ邸を去りました。帰り道は途中から渋滞につかまり、ホテルに戻ったのが7時半。
 心地よい疲労と共に、いいインタビューができてよかったという充足感をみんなで味わいながらEl Faroという、これまたよく行くスパニッシュ・レストランで打ち上げです。ここでは、当然パエリアを頼みますが、そのほかにグリーン・ソース(ロブスターとかシュリンプとか海鮮などの種類がある)もオーダーして、これをパエリアにかけながら食べます。あとはチキン・ヴィラロイというクリーム・ソースが入ったチキン・カツも美味しいんですが、これはコレステロールを控えなくてはいけないぼくには毒なので、泣く泣く諦めました。あとはムール貝とかハーモン(生ハムの一種?)とかをおつまみにとって、これで満腹。
 仕事が上手くいったせいか、ついつい長居をして、店のひとが帰るまで居続けてしまいました。明日は帰国なので、今日はジャズ・クラブには行かず、そのままホテルに戻り、これで今回のニューヨーク行きは無事終了と相成った次第です。
 「東京JAZZ」、来年は行きますからね。
by jazz_ogawa | 2005-08-26 15:33 | Works | Trackback(1) | Comments(9)
Tracked from ニューヨークで暮らす☆ at 2006-10-08 00:32
タイトル : The Metropolitan Museum of Art
食べ物ネタをお休みしてメトロポリタン美術館の写真をいくつか (the Amer... more
Commented by chris at 2005-08-26 21:35 x
しみじみする話ですね・・・。そういえばソニーのアナログ盤持ってます。久々に聴いてみようかな。プレイボーイ買いますね。
Commented by はづき at 2005-08-26 22:13 x
ロリンズさんの来日楽しみです。背景にウォーキングマシンが写っていますが、ちゃんとエクササイズしているんですね。 さすがプロ!
Commented by ogawa at 2005-08-27 13:53 x
chrisさん、はづきさん、コメントありがとうございます。ロリンズ邸向かう間ずっと彼のCDを聴いていたんですが、改めてその偉大さに感服しました。

ウォーキングマシーン、よく気がつきましたね。きっと、この部屋で練習の合間にエクササイズもしているんでしょう。それじゃないと、あんなに精力的なプレイはできないでしょうから。
Commented by Kyoko at 2005-09-03 12:41 x
初めまして。
NYLYの掲示板のリンクから参りました。
JAZZは最近になって聴くようになったので詳しくないのですが、これからどんどんと聴いていこうと思い参考に足を運ばせていただきました。

キャッツキルの名前が出てきたのでビックリしております。
私は現在キングストンよりもハドソン河に沿ってもっと北、Catskill Regionの最北端に住んでおります。

ロリンズさんが住まわれているところはわかりませんが、見当からしてCatskill State Park内だと思います。この土地はWoodstockからそう遠くない事も合わせて、非常にArtに関してエネルギッシュな土地です。(そしてとても裕福です。)もしかしたらマンハッタンよりもArtにかけるパワーがあるかもしれません。
そのような土地に、JAZZアーティストが住まわれているというのはとても納得がいきます。

詳しくない、と書きました。本当に何も知らないんです。
ですが、ご近所のよしみ?とてもいいきっかけだと思うので、今度ロリンズさんのレコードを探すことにします。

なんだか嬉しい出会いです。
Commented by ogawa at 2005-09-04 01:10 x
Kyokoさん、こちらこそはじめまして。ロリンズが住んでいるところは、おそらくKyokoさんが仰っているところだと思います。ぼくがニューヨークに住んでいたときに行ったアップステートと言えば、知人が住んでいたタッパン・ジーとホワイト・プレーンズくらいなもので、マンハッタンから外はまったく土地感がありません。
これを機に、面白い話などがあればぜひ教えて下さい。また、ジャズに関するご質問などもあればお寄せ下さい。
Commented by Kyoko at 2005-09-05 12:25 x
タッパンジーが北限ですと、今回のインタビューで行かれた土地は緑が多くて驚かれたのではないでしょうか?
もし機会があるようでしたら、プライベートの時、もしくは時間に余裕のあるNYのステイで、是非Penn.駅から出ているAmtrakを利用してみてください。そして、席は必ず一番左に座ってください。河側になります。
車社会なので見逃しがちですが、Albanyまでの行路は素晴らしい景色です。水の上を走っているような気さえします。
Commented by ogawa at 2005-09-05 13:43 x
そうですね。Amtrakではフィラデルフィア方向には行ったことがありますが、北には行ったことがありません。10月にニューヨークに行きますので、時間があれば行ってみます。そろそろ紅葉の季節かもしれませんし。
Commented by quan at 2005-09-07 18:20 x
東京ジャズはご一緒できなくて残念でした。でも、前日のWelcomePartyに潜り込めたのはラッキーでした。
音楽とは関係ないのですが、ハーモンというのはおそらく「ハモン・セラーノ」というスペインの生ハムだと思います。イタリアではプロシュート・ディ・パルマが有名ですね。どちらも、美味しいですね。
http://www.art-de-vivre.net/closeup/closeup1/ham.html
Commented by ogawa at 2005-09-08 00:21 x
こちらこそ急にこんな仕事が入ってしまって行けずに残念でした。でも、前日に会えてよかったです。こんどは、どこかでゆっくり会いましょう。
ところでハーモンですが、プロシュートより少し厚めだったですね。
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