今日はいつもと同じ朝食とジムでの運動、その後はせっかくなので希望するツアーの方たちと昼食をご一緒しました。場所に迷ったのですが、ホテルから行きやすいところを考え、また予約もできるところということで、56丁目のJoe's Shanghai(24W 56th St.)に決めました。
本当はチャイナタウンのお店(9 Pell St.)のほうが若干安く、味も美味しい気がするのですが、こちらは予約が取れないし、お昼どきは長蛇の列になるしで最初から諦めました。みなさんとホテルで落ち合い、そこからしばし歩いて店に到着です。
定番は小籠包とShanghai Flat Noodle、それとBaby Pak Choyですが、今日は人数が多いので、はて、何にしますか? ほかはほとんど食べたことがないので、どれがおいしいか見当がつきません。
結局Baby Pak Choyはなく、空芯菜、あとはShanghai Flat Noodle in Soup、海老と貝柱のガーリック・ソース、ビーフ&スキャリオンをオーダーしました。小籠包は名物なので、ポークに加えていつもはオーダーしないクラブ・ミート入りを各3皿。総勢13名ですが、ここは量が多いのでこれで十分。
お店のひとは「もっと頼め」「これじゃ足りない」とうるさく言い張りましたが、「Shut up」と言って無視です。日本人だと言いなりになると思ったんでしょうか? それにしても本当にうるさくて、うんざりしました。
「シーフードはどうだ?」「もう頼んだじゃないか」「それだけ?」「ほっとけ」みたいなやりとりがしばし続きましたが、味は好評のようでほっとしました。料理もほんの少し余るぐらいでしたから、適量だったと思います。
その後はレコード屋さんに行きたい方たちを案内して「Academy LPs」(77 E 10th St.)へ。
もうレコードはビートルズとストーンズ関連以外は買わないと決めていたのですが、『Lee Konitz with Warne Marsh』(Atlantic)のかなりコンディションのいいオリジナル盤が10ドルで出ていたので、ひとに買われるのは悔しいといういつものけちな根性が出て、思わず買ってしまいました。
そのほか、本当にピカピカの『Red Garland/Groovy』(Prestige)のオリジナルが150ドルで出ていましたが、こちらはぐっと堪えました。ここまで綺麗なものは見たことがありません。日本に持って帰れば何倍かで売れるでしょうね。
夜はジミー・ウェッブのライヴをThe Cutting Room(19 W 24th St. bet B'way & 6th Ave.)に観にいきました。まさか彼のライヴが観られるとは思っていなかったのでラッキーです。数日前にヴィレッジ・ボイスの告知で見つけたときは小躍りしました。さっそく電話でチケットを予約したのはいうまでもありません。
「恋はフェニックス」「アップ・アップ・&アウェイ」「ガルベストン」「ウィチタ・ライン・マン」など、ぼくの大好きな曲を1960年代から70年代にかけていくつも書いたひとです。当時は自身もアルバムを何枚か出していましたが、ワーナーの名盤探検隊でCD化されたときは嬉しかったですね。
8時からのスタートなのにドア・オープンがその時間。9時近くになってピアノの弾き語りでライヴはスタートしました。しかし、話が長い。歌っている時間とほぼ同じでしょうか。それでも代表曲は「アップ・アップ&アウェイ」以外ほとんどすべてを歌い、さながら「ジミー・ウェッブ・グレイテスト・ヒッツ・ライヴ」といった内容でした。
よもやこのひとのライヴに接することができるとは思っていなかったので、何と運がよかったことか。しかも200人も入れば一杯になる小さなキャバレーでの弾き語りです。
面白かったのは、来ていたお客さんのほとんどがぼくと同じくらいの世代のひと。しかも見事に白人ばかりでした。ジミー・ウェッブの歌がどんな層に受けていたのかがよーく実感できたライヴでした。ただし、彼の歌もピアノもあまり上手とはいえません。それでも自作・自演ならではの味わいはありました。
それで夜も遅くなり、これからまともなものが食べられるとしたら、イースト・ヴィレッジのしゃぶ辰(216 E 10th St.)くらいなものだろうということで、今回2度目のしゃぶしゃぶとなりました。この店もブログで何度か書いたと思いますが、しつこく写真を。これが今日のお肉です。
これで今回のニューヨーク旅行はすべて終了。明日は10時にリムジン(といってもただのタウン・カー)が迎えに来ることになっています。