今日も朝は霧にけぶるマンハッタンです。いつもはアパートで野菜スープと野菜サラダにオニオン・ベーグルを半分食べるのですが、今日は気分転換にみなさんが宿泊しているホテル近くのスターバックスで。
以前も一度食べたことがあるReduced-fat Turkey, Bacon, Cholesterol-free Egg & Reduced-fat White Cheddarというしろものを。いったいどのくらい脂質がReduceされているかわかりませんが、こういう食べものが好きなぼくとしては、少しでも脂質が低ければ有り難いので、迷うことなくこれに決めました。
10時にホテルを出発し、バスで一路ブロンクスにあるWoodlawn Cemetary(Webster Ave. & 233rd St, Bronx)へ。1時間少々かかりましたが、ここまで来ると空気はいいです。
マイルスのお墓は3年ぶりになるでしょうか。
そもそもここに初めて来たのは20年ほど前、デューク・エリントンのお墓を訪ねてのものでした。左右に立っている石柱がエリントン家の墓石(?)で、その下にエリントンと奥さんの石碑が埋まっています。これは通りを挟んだマイルスの向かいにあります。
別の通りを挟んだ向かいがライオネル・ハンプトン。名前の下に「フライング・ホーム」と彫られています。
マイルスのすぐそばに、以前はなかったイリノイ・ジャケーのお墓もあります。そのほかに、まだ石碑はできていませんが、ジャッキー・マクリーンとマックス・ローチのお墓も立つ予定だそうです。
この墓地、案内してくれたシェリーに聞いたところ、一番小さな場所なら5500ドルだそうです。この金額ならちょっと考えちゃいますね。マイルスのそばもいまなら空いているそうです。それっていいでしょ? でも、「いまなら」といわれても、すぐには無理かも(笑)
その後はクイーンズにあるルイ・アームストロング邸(34-56 197th St., Corona, Queens)へ。ルイは1943年にこの家を買い、71年に亡くなるまで住んでいました。息を引き取ったのもここの寝室だったそうです。
昼食は時間がないため、ホテルに戻り、各自ご自由にということにしました。ぼくは7番街にあるお蕎麦屋さんで肉うどんです。本当はもう少しちゃんとしたものが食べたかったのですが、次の予定があるので、手軽に済ませました。
そしてSear Sound Studios(353 W 48th St,)でレコーディング中のマンハッタン・ジャズ・オーケストラを訪ねました。リーダーは昨日パーティを開いてくれたデヴィッド・マシューズさんです。
一般の方がレコーディングを見学できることはまずないので、みなさんには喜んでもらえたと思います。大変な作業中にもかかわらず、快く招待してくれたマシューズさんにも感謝です。そして、ここで本日のツアーは終了となりました。
夜は「Village Vanguard」に行くことを考え、夕食はその近くのカレー屋さん「Baluchi's」(361 6th Avenue@Washington Place)へ。最近の定番はBhartha(Eggplant roasted on a fire & cooked with onions & peas)です。
ナンも美味しそうでしょう? このお店、昼は全品メニューに書かれた金額の半額になります。その金額なら絶対にお薦めです。
「Village Vanguard」に行く途中で見たエムパイア・ステート・ビルです。コロムバス・デイに備えて色が赤に変わっています。
これは9.11のときの寄せ書きみたいです。「Village Vanguard」近くのグリニッチ・アヴェニューにありました。
「Village Vanguard」(178 7th Ave.)で聴いたのはジェリ・アレン・トリオ(ベース:ケニー・デイヴィス、ドラムス:ジミー・コブ)です。
以前に比べると、アレンはずいぶんまともな演奏をするようになった、というのが率直な感想です。ただしこれはネガティヴな意見ではありません。成長して進むべきところまで進んできたなということです。ぼくはこういうスタイルも大好きですから。
長い一日が終わりました。ニューヨーク・ツアーのノルマはこれで終了です。明日はベッドとソファがアパートに搬入されてくるので、その時間が決まっていないこともあり、とりあえずアパートで待機です。