簡単な原稿ぐらいしか書いていないここ数日でしたが、今日は夕方まで精力的でした。朝食後、マイルス・デイヴィスのリミックス集のライナーノーツを書き、時間に余裕があったので1時間ジムで汗を流してから外出です。
外はちょうどいい天気でした。ポカポカとまではいきませんが、涼しくもなく、ジャケットを着て早足で歩くと軽く汗が滲んでくるくらいの気候です。34丁目の3番街から見たエンパイアのうしろは雲ですが、手前は青空で、パチリとやっておきました。
デヴィッド・マシューズさんのプロデューサーである川島重行さんと、彼が宿泊しているホテルで落ち合い、まずは昼食ということになり、近くの「Mishima」(164 Lexington Ave. bet.30 & 31th sts)で、川島さんは焼き魚定食、ぼくは刺身定食をオーダーしました。川島さんは釣師でもあるので、もっぱら魚を食べるみたいで、このお店も気に入ってくれたようです。
その後は一緒にマシューズさん宅へ。明日は、ソニーのCDクラブが主催する「ニューヨーク・ジャズ・ツアー」の一行がやってきます。市内観光のあと、マシューズさんの家でホーム・パーティをするので、ちょっとご挨拶と最終確認が目的です。
川島さんは、あさってから始まるマンハッタン・ジャズ・オーケストラのレコーディングの打ち合わせと、明日のパーティのため、ヴェランダの草むしりをしていました。マシューズさんは編曲の準備に余念がありません。
マシューズさんは編曲家としてたいしたひとで、ビリー・ジョエルやサイモン&ガーファンクルなどのアルバムに参加し、それでもらったゴールド・ディスクやプラチナ・ディスクが壁にずらりと掲げられています。ポール・サイモンの名曲「スティル・クレイジー・アフター・オール・ディーズ・イヤーズ」もマシューズさんのアレンジです。
若いころはジェームス・ブラウンの音楽監督もしていました。
その後は、今回のツアーのコーディネーションをしているJTBニューヨークの担当者と打ち合わせです。ぼくがこのツアーで頼まれているのは明日の市内観光とマシューズさん宅のパーティ、それとあさってのバスで巡るニューヨーク・ジャズ・ツアーです。
今回は年配の方が中心なので、あんまり無理なスケジュールにはしないで、ゆっくりと行きましょうということで、最終的な詰めをしました。といっても道路事情やみなさんの体調とかもありますので、おおまかなところだけ決めて、あとはその場で臨機応変にということにしました。
行きあたりばったりは得意技ですから、みなさんが楽しまれることを第一に、この2日間は滅私奉公のつもりでいます。ここで書いてもしょうがないんですが、みなさんが希望されることはできるかぎりお手伝いしようと考えています。後半の2日間は自由行動になっていますのでぼくは関係ありませんが、それでも頼まれればいくらでもおつき合いします。とにかくみなさんにいい想い出を沢山作っていただきたいと、そのことだけを考えていますので。
仕事はここまで。結局、たいしたことはやっていません。その後は、娘に頼まれたお土産を買いにヴィレッジにオープンした「MARC JACOBS」(385 Bleecker St.)に行ってきました。最近ブリーカー・ストリートの外れに3軒の支店をオープンしたらしいのですが、この界隈、新しいファッション関係の店が続々と集まってきていて、ちょっとしたスポットになりつつあります。
ぼくは、このBleecker Streetに1年住んでいたので非常に親しみがあるんですね。サイモン&ガーファンクルの「霧のブリーカー・ストリート」は、この通りがテーマになっています。ただしこの「MARC JACOBS」があるあたりは、そのころ、25年前ですが、とれも静かでした。
夜は、定番の「Kin Khao」(171 Spring St. bet. W. B'way & Thompson St.)で、これまた定番のNUEA PAD PRIG SOD(Beef sauteed with Thai basil, fresh chilies and onions)を食べました。脂身のないビーフをソテーしたもので、ここではこれが一番好きです。
お昼に野菜を食べなかったのでSauteed Greenも頼みました。
これはSticky Rice(もち米)です。
いよいよ明日から「ニューヨーク・ジャズ・ツアー」が始まります。どんなことになるやら。その報告は次回のブログで。