昨日はふたつのことが重なりました。ひとつ目は17:00から放送の東京FM『サントリー・サタデイ・ウエイティング・バー AVANTI』出演。元麻布にあるレストラン「AVANTI」のウェイティング・バーで常連さんが毎回さまざまなテーマで語る番組です。ぼくは常連さんではありませんが、家から近いですし、これを機にときどき寄らせてもらおうかと思います。
たまたまバーで若い女性と一緒になって、ジャズのお話をしてしまいました。写真のとおりの美人ですが、ぼくには若すぎますよね。聞けば彼女のお母様とぼくが同じ年齢だとか(ガーン!)。若い女性には興味ないのですが(負け惜しみです)、これも縁としばし楽しくお話をしてきました。彼女、なかなかの聞き上手で、普段は極端な人見知りのぼくなのにとても楽しく過ごせました。
またの再会を約束して、次は銀座です。
3ヵ月に一度「le sept」で開催している『ONGAKUゼミナール』も今回で6回目。こちらも常連さんでいつも一杯になるのでとても嬉しいです。ご来場のみなさん、どうもありがとうございました。
今回は「愛しのジャズ・シンガー」と題し、ぼくがいつも楽しんでいる歌の数々を、例のごとく脱線気味の与太話と共にみなさんに聴いていただきました。結局、8時終了予定が8時半になってしまいましたが、久々に予定していた15曲を全部かけました。12曲目くらいのところで8時を回ったのでどうしようかと思ったのですが、居直ってそのまま最後までやってしまいました。そのあとに予定がある方がいらしたら申し訳ありませんでした。
ヴォーカル特集といっても、それぞれのシンガーの代表曲はほとんどかからなかったと思います。ぼくが好きな曲を選びましたから。インストもヴォーカルもそうですが、最近好んで聴くのは軟弱系が多いです。難解なものはあまり聴きません。ヴォーカルならストリングス入りとか、ポップスを歌っているものとかが中心です。
ですから、「このひとならこの曲」みたいなものはあまり選んでいません。選曲したのはこんなものです。
【songlist】
1. Billie Holiday/I'm A Fool To Want You from『LADY IN SATIN』(Sony)
2. Carmen McRae/Satin Doll from『THE GREAT AMERICAN SONG BOOK』(Atlantic)
3. Ella Fitzgerald & Louis Armstrong/Cheek To Cheek from『ELLA & LOUIS』(Verve)
4. Sarah Vaughan/Alfie from『IT'S A MAN'S WORLD』(Mercury)
5. Nat King Cole/It's Only A Paper Moon from『AFTER MIDNIGHT』(Capitol)
6. Frank Sinatra/A Man Alone from『A MAN ALONE』(Reprise)
7. Tony Bennett with Bono/I Wanna Be Around from『DUETS:AN AMERICAN CLASSIC』(Sony)
8. Manhattan Transfer/To You feom『VOCALESE』(Atlantic)
9. Nancy Wilson/But Beautiful from『BUT BEAUTIFUL』(Capitol)
10. Ann Burton/I Can't Give You Anything But Love from『BLUE BURTON』(Epic)
11. Johnny Hartman & John Coltrane/My One and Only Love from『JOHN COLTRANE & JOHNNY HARTMAN』(Impulse)
12. Harry Connick Jr./It Had To Be You from『WHEN HARRY MET SALLY』(Sony)
13. Diana Krall/Besame Mucho from『THE LOOK OF LOVE』(Verve)
14. Madeleine Peyroux/I'm All Right from『HALF THE PERFECT WORLD』(Universal)
15. Norah Jones/Don't Know Why from『COME AWAY WITH ME』(Blue Note)
どれも大好きな曲ばかりです。iPODに入れて、いまもこれらの曲は日常的にしょっちゅう聴いています。カーメン、シナトラ、ナンシーあたりはアルバムが出たときから聴き続けていますが、いまだに飽きません。
『ONGAKUゼミナール』はぼくの好きな音楽を強制的に聴いてもらうことになっています。ですから、今回に限らず「この選曲はおかしいじゃないか」といわれるようなものもいろいろ含まれます。そもそも2時間でひとつのテーマをこなすことなどぼくにはできません。それで好きな曲をかけて、それにまつわる自慢話なんかをして、その時間を過ごすというスタイルになっています。
今回は同級生も来てくれました。3人のうちふたりは小学校から高校まで一緒でした。ぼくは違う大学に行ってしまい、長いことほとんどの同級生と会うことがありませんでした。クラス会も20年以上開かれなかったんですが、あるときから旧交を温めるようになりました。
友達ってやっぱりありがたいですね。でも、子供のころのことをすべて知っている連中の前で話すのは、それはそれで照れくさいものです。
今度の土曜日は駒場で『ONGAKUゼミナール』です。こちらは「マイルス・デイヴィスと仲間たち」ということで、10月に来日するThe Quartet(ハービー・ハンコック、ウエイン・ショーター、ロン・カーター、ジャック・デジョネット)の面々の演奏を聴く予定です。ハービーの新作も発売に先駆けて紹介するつもりです。こちらはガラガラだと思いますので、お時間と興味がある方はぜひいらしてください。詳細は8月の「Works & Information」まで。