実は告白しなければならないことが。
急遽、仕事でニューヨーク行ってきました。それも「東京JAZZ」とバッティングする形で。
1週間ほど前のことですが、ソニー・ロリンズの現地インタビューという、ぼくにとっては大変有難い話が舞い込んできました。「東京JAZZ」とスケジュールがバッティングするため散々迷いましたが、このチャンスを逃すと、彼とは二度ときちんとしたインタビューができないかも。そう思って、「東京JAZZ」には不義理をすることになりますが、インタビューを引き受けることにしました。
スケジュールは2泊4日というもの。これまでに3泊5日というのはあったけれど、今回は最短の旅行でした。着いた日の翌日にはマンハッタンから車で2時間半くらい離れたジャーマンタウン(ウッドストックの先)まで行って、9月25日発売の『月刊プレイボーイ』用のインタビューをし、翌日のお昼には飛行機に乗って戻ってくるという弾丸ツアー。こんなにタイトなスケジュールになったのは、ぼくの都合によるものなので自業自得です。
ニューヨークに着いたのが20日の夕方。今回は短期間の滞在ということで、アパートには泊まらず(掃除とかが面倒臭いので)、レコード会社が用意してくれたホテルにチェックイン。Radisson Lexingtonという、まあまあのホテルです。
ニューヨーク在住のカメラマンとの打ち合わせも兼ねて、夕食は7時にチャイナタウンのレストランで。その前の時間を利用して、11月に出版する『マンハッタン・ジャズ・カタログ』用の資料をイースト・ヴィレッジにあるレコード屋さんでゲット。ついでに何ヵ所かレコード屋さん巡りをするもこれといった収穫はなし。
まだ時間があったので、アパートに寄って郵便物をチェック。そこでしばし時間を潰してチャイナタウンへ。行く先はCantonというレストラン。ここはチャイナタウンの中で、多分一番高くて、多分一番美味しいレストラン。少なくとも、ぼくはそう思っています。レストラン・ガイドのザガットでも、チャイニーズ・レストランのトップにあるし、ニューヨークに来たら絶対に行く店の最上位にあるひとつです。で、定番のレタスラップ、ジャンボ・シュリンプのカントン・ソース、ビーフの青菜炒め、それに今日は3人なので北京ダックもおまけして満足でした。
その後は、ジャズ・クラブに行こうとなって、27丁目にあるThe Jazz Standardへ。出演していたのはマルグリュー・ミラー・トリオで、ゲストがジョー・ロヴァーノとスティーヴ・ネルソン。ぼくには懐かしいひとたちです。
ジョーとは10数年前にプロデューサーをしていたとき、何度か参加してもらったことがあります。以来親しくしてもらっていましたが、ここしばらくは会っていません。偶然クラブの入り口で顔を会わせて、やあやあということで互いに近況を報告。
少し前に彼は日本にも来ていたのですが、そのときはこちらの都合がつかなくて会えず終いでした。そこでパチリとやったのがこの写真。左の女性は、居合わせたシンガーのジュディ・ニューマーク。彼女もこのクラブにもうすぐ出るので来ていたようです。
しばしジョーと話に夢中になっていたところ、ぼくたちのうしろにやってきたのがマルグリューでした。彼とは留学時代に親しくなって、日本に来たときは、高田馬場のIntroに行ったり、新宿のマクドナルドに行ったり、四谷のラーメン屋に行ったり(それにしてもろくなところにしか行ってないなぁ)、ニューヨークでもあちこちに遊びに行った思い出があります。
しかし、ここ10年以上は会っていなかったかな。お互いに年を取ったね、とちょいと感慨深い思いに浸っていたところでパチリとやられたのがこの写真。
マルグリューは50歳になったとかで、この1週間はThe Jazz Standardで「バースデイ・ライヴ」と称して日替わりでいろいろな編成で演奏していたんですね。それで、この日はトリオ+ゲストでやっていたところに、ぼくたちが行った次第。
ふたりと旧交を温めて、疲れもすっかり吹き飛びましたが、演奏を聴いたあとはさすがに眠くなってきたので、挨拶もそこそこにホテルに戻りました。今度、彼らに会えるのはいつかなぁ。
ともあれ、明日は8時起きして、ジャーマンタウンに出発です。(続く)