やってきましたよ、朝日カルチャー・センターで「小川隆夫のブルーノート・コレクション」を。2回目の今回は「12インチLPで聴くブルーノートの代表的名演」と題して、アート・ブレイキーの「モーニン」、キャノンボール・アダレイの「枯葉」、ハービー・ハンコックの「処女航海」など、全部で6曲を聴きました。
前回は喋り過ぎて、予定した曲目すべてをかけることができませんでした。その反省から、今回は音楽が50分で、話が40分と分配。12インチLP時代に入ったので1曲の演奏時間が長くなり、そのため渋々曲数を減らすことにしました。せっかく来ていただいた受講生の方に何か申し訳ない気持ちが残りましたが、1時間半の中ではこれが精一杯。
それでも、また長めに話したため、最後の2曲はあっさりだったかもしれません。やはり、喋りは苦手です。それと喋り病も合併しているようで、これを何とか克服しないと。
誰かいい処方箋を下さい、って医者が言ってどうする。
ところで、ブルーノートはやっぱりいいですね。これまでに何度聴いたかわからない「枯葉」のマイルスに、思わず聴き惚れてしまいました。とくにマイルスの吹くテーマが終わってキャノンボールにバトンタッチするときのフレーズ。
それと、そのフレーズを受けてキャノンボールが吹き始める最初の一節。ぼくはいつもここでゾクっとします。ジャズが好きでよかったと思う瞬間ですね。
ジャズに限りませんが、音楽ファンって、結局こういう、個人的に、ゾクっでもいいし、ホロリでもいいし、とにかく何でもいいから胸がキュンとなる曲やアルバムをどれだけ心の中に持っているかじゃないでしょうか。そういう瞬間にひとつでも多く出会いたくて、ぼくはこれまでジャズやロックやそのほかの音楽を聴いてきた気がします。みなさんはどうなんでしょうね?