
昨日は数えて13回目になる「Orcahrd Bar」での「ONGAKUゼミナール」をやってきました。テーマは先月の銀座と同じで、もすうぐ発売される『愛しのジャズメン』です。ご来場いただいたみなさん、サッカー、スケート、シンクロ、ボクシングなど、面白いテレビ番組がたくさんあった中、本当にありがとうございました。
昨日はこれまでで一番お客さんの数が少なかったので、本当に嬉しかったです。しかも、初めていらっしゃってくれたかたが何人かいたので、それも嬉しかったですね。そのひとたちが来てくれなかったらと思うと、ぞっとします。
それはそれとして、以下のような曲を聴きながら、そのアーティストにまつわる交遊録みたいなものを話しました。
1. Miles Davis/My Funny Valentine from『COOKIN'』(Prestige)
2. Wynton Marsalis/When You Wish Upon A Star from 『HOT HOUSE FLOWES』(Sony)
3. Oscar Peterson/It's Only A Paper Moon from 『WITH RESPECT TO NAT』(Limelight)
4. Benny Green/Testifyin' from『RALPH MOORE/WHO IT IS YOU ARE』(Savoy)
5. Curtis Fuller/Love Your Spell Is Everywhere from 『BLUES-ETTE PART II』(Savoy)
6. Harry Connick, Jr./But Not For Me from『WHEN HARRY MET SALLY』(Sony)
7. Chet Baker/My Buddy from 『CHET BAKER SINGS』(Pacific Jazz)
8. Tsuyoshi Yamamoto/Misty from『STAR DUST』(Three Blind Mice)

用意していったのは10曲でしたが、最初の2曲が終わったところですでに30分が過ぎていました。それから短めにまとめようと意識はしたのですが、それでも話はあちらこちらに支離滅裂に脱線していくため、とうとう2曲をカットするはめになってしまいました。
いつものことですが、それにしても話が下手なのでいやになってしまいます。原稿を書くときと同じで、何も考えずに話していきますから、途中で思いついたことも随時挿入しちゃうんですね。それが失敗のもとです。
原稿なら、あとで書き直したり順序を入れ換えたりして内容をまとめることができます。しかし話だとそうはいきません。ぼくの場合、原稿は最初にまず思いついたままを書き連ねます。とにかく最後までそうやって書いてしまい、そこから細かい直しをしていきます。最初の原稿が書き終わった時点では、50パーセントにも満たない完成度です。
話もこれと同じなので、50パーセント以下の出来映えの話を聞かされることになります。これじゃお客さんも来ないはずです。中途半端な話なんか聞いたって面白くないでしょうからね。

そんな中途半端な内容ではありましたが、昨日紹介したエピソードは、今度出る本と、8月ごろに出版を予定しているその本の続編の中から選んで話をさせてもらいました。せっかちなぼくですから、1冊目がまだ出ていないというのに、もう続編の原稿も書き終わっています。
今年はまだ1冊も本が出ていないんですが、現時点で4冊分が書き終わっています。そのうち2冊は4月と5月に出ます。あとは、書き終わっているだけで、これから何度かゲラで修正を行ないます。
その後の本の話もいくつか出ていますので、それらの話を早くまとめて、また執筆にいそしみたいと思っています。こんなありがたい状況がいつまでも続くわけはありません。ですから、出せるときに出してしまおうという魂胆です。物事には常に終わりがあるものですから。