以前このブログで触れましたが、ようやくイギリスのGenesis Pubicationsからジョージ・マーティン著の『Summer Of Love(The Making Of Sgt. Pepper)』が届きました。去年のクリスマス・プレゼントとして自分用にオーダーしたもので、サイズは320mm x 250mm、176頁、写真約130枚で、限定2000部、価格295ポンドの豪華本です。
Genesisではビートルズ関連の本を中心にストーンズやディランなど、さまざまなアーティストの豪華本を出しています。前回買ったのは、リンゴ・スターの『Postcards From The Boys』で、これは心臓病から回復した記念に買いました。
これまでにジョージ・ハリソンやロン・ウッドの本などを含めて10冊以上は買ったでしょうか。嬉しいのは、著者やそのアーティストの直筆サインが必ず入っていることです。さすがにディランの本は本人ではなく著者のものでしたが。
それで今回はジョージ・マーティンが1冊ずつサインしています。ちょっと雑なサインですが、何しろ直筆ですから、文句はいいません。リンゴの本にはリンゴ、ジョージの本にはジョージのサインが入っていました。ジョージの『Live In Japan』には、ジョージのほかにエリック・クラプトンのサインも書かれています。ロン・ウッドの本には、サインのほかに小さなリトグラフもついていました。
しかも毎回豪華な装丁とデザインで、眺めているだけでも楽しくなってきます。リンゴの本は、他の3人が世界中から送ってきた絵葉書のレプリカを集めたものですが、その本を入れたケースが真っ赤な金属性のポストを模したものでした。これ、かなり重いです。
『Summer Of Love』はグリーンの布袋に入って梱包されてきました。
その中に同じ色の箱が入っています。
箱を開けると、ご覧のような本が入っていました。表紙も綺麗だし、全体の仕上がりも非常に美しいものになっています。いつものことですが、各ページも本当に綺麗な印刷で、開くのがもったいないほどの出来映えです。
これは表2と表3です。綺麗な色使いでしょ? 価格的にはかなり高価なものですが、その値段に見合った豪華な仕様で、ぼくは毎回満足しています。いまのところページをペラペラとめくってため息をついているだけで、まだ読んでいません。内容は『サージェント・ペッパー~』の録音秘話を中心に1967年という時代を振り返ったもののようです。
この時代、ファッションや音楽を含めて文化が大きな広がりを見せました。ぼくがもっとも興味を持ち、懐かしく思っているのが1960年代後半です。ピーコック革命とかフラワー・チルドレンとかいっても、もうわからないひとが大半でしょうが、その時代をこの本はまるまる再現しているようです。
この写真の色使いなんかサイケデリック調で、あの時代の雰囲気をそのまま再現した感じです。こういう写真やイラストが満載されたこの『Summer Of Love』、またぼくの宝物がひとつ増えました。
Genesisの本は限定2000部前後のため、人気アーティストの本はしばらくすると売り切れてしまいます。ぼくが持っている本も『CONCERT FOR GEORGE』以外はすべてソールドアウトになりました。ちなみに、この本にはジョージの死を追悼して開催されたコンサートで配られたプログラムとオリヴィアのサインがついています。
次はどんな本が出版されるんでしょう? もういまから楽しみにしている、せっかちな小川でした。
■おまけ(その5)
これはジョアン・ジルベルトですね。