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川隆夫の JAZZ BLOG
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©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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2007-03-14 九死に一生
 高知の飛行機事故、全員無事で本当によかったですね。乗客・乗員、そしてご家族のみなさんは気が気じゃなかったと思います。それにしても機長の腕前は見事でした。乗り合わせていたかたがたも冷静だったようで、そういうことも無事に着陸できた要素になっているんじゃないでしょうか。
 このところ航空機の事故が続いているようで、気がかりです。以前ほどではありませんが、年に何度か飛行機を利用しているので、こういうことにはちょっと過敏になっています。そして事故が報道されるたびに思い出すことがあります。
 あれは医師の国家試験に合格して、医局に入るまでの休みを利用してニューヨークにいったときのことです。ぼくは出来が悪かったので、大学の卒業が半年延期になって、秋の国家試験を受けました。以下は、1年ほど前に出した『ブルーノート・コレクターズ・ガイド』からの引用です。

e0021965_19371496.jpg 最初に行ったときより外国は身近になっていた。しかし3週間の滞在となれば費用もかさむ。ところが世の中うまくできているもので、6歳上の兄が脱サラをして旅行会社を経営するようになっていた。聞けば、格安のチケットが手に入るらしい。ただしキャンセル待ちのチケットだから、直前になっていつ出発するかが決まるという。
 こちらはどうせ休みだし、いつでも大丈夫だ。宿も、兄の旅行会社に勤めていたひとが結婚してマンハッタンに住んでいるので、差し当たってそこに泊めてもらい、そのひとに長期滞在者用のホテルを探してもらうことでプランが出来上がった。
 今度は以前よりレコード店の情報もあるし、何より現地に住んでいるひとがいるから心強い。出発したのは11月4日である。キャンセル待ちで、しかも格安のチケットだ。往復で15000円くらいだったと思う。当然、直行便に乗れるはずもない。まずはハワイに行き、そこで入国審査を受けてロスに飛ぶ。ロスからニューヨークまではナイト・フライトといって、夜に出て明け方に着く、これまた一番安い便を予約した。

 ところがハワイの入国審査で問題が起こった。ここで係官から「アメリカで働く気はあるのか」と聞かれた。これには「ノー」と答えなければならない。観光ビザで入国して不法就労するのはご法度だ。ハワイは1年中暖かいから、しばらくアルバイトをして資金を溜めて本土へわたるヒッピーまがいが当時は多くて社会問題になっていた。
 そんなことも知らないぼくは、「アメリカで仕事ができるなら最高だ」などと、いつものように深く考えずに「イエス」と答えてしまった。それからが大変だった。言葉もほとんど通じないから、係官がなにかを問題にしているのは気がついたものの、こちらにはどうすることもできない。しばらくすったもんだをしたところで、日本語ができる職員が呼ばれて、ぼくの勘違いというか誤解を解いてもらった。
 これでアメリカには入国できたが、もうひとつ問題があることに気がついた。ロス行きの飛行機との接続時間が非常に短かったのだ。入国審査でかなり時間を食ったのと、国際線と国内便のターミナルが違うのとで、危ないところでロス行きの便に乗り遅れるところだった。それも何とかクリアしたが、今度はもっと大きなピンチが襲ってくる。
 ロスからニューヨークに行く便にはスムーズに乗れたのだが、飛び立ってすぐに大騒動が起こった。何気なく窓から夜のロサンジェルスを眺めていた。するとエンジンのひとつから花火のように綺麗な火花が散ったのである。次の瞬間、その火花が猛烈な勢いの火炎となり、エンジンが燃え始めた。その途端、今度は飛行機ががくんと傾いたのだ。
 そのころまでには多くの乗客が異常に気づき、騒ぎ始めていた。飛行機は傾きながら旋回して空港に戻ろうとしている。離陸してから1分も経たないうちのアクシデントだったから、そのまま無事に着陸して、ぼくたちは筒状の滑り台みたいなもので地上に降りた。地面に足をつけたころには、消防車が爆発したエンジンの消火を終えていた。この間、おそらく10分もかかっていないと思うが、ぼくは生きた心地がしなかった。

 こういうときは走馬灯のように、これまでのことがフラッシュバックされるとよくいわれる。しかし、実際に死の恐怖に直面したぼくにはそんな現象は起こらなかった。エンジンの炎上を目の当たりにして思ったのは、「ああ、ようやく国家試験を通ってこれから新しい人生が始まるのにこれで終わりか。でも、仕方ないや」というものだった。嘘のようだが、本当にそんな考えしか浮かばなかったのである。こういうときでも諦めが早いのだ。
 2004年に心筋梗塞の発作で倒れて救急車で病院に運ばれたときも、似たような気分を味わっている。このときは走馬灯ほど早くなかったが、ゆっくりと自分の過去のことが思い出され、「そんなに悪い人生じゃなかったし、やりたいことはまだあるけれど、ここで死んでも悔いはない」などと考えていた。
 小心者のくせに諦めは早い──。しかし、不思議なことにレコードには執着心が極めて強い。ある友人がぼくのことを(レコードに関しては)“欲望の塊”だといっていたが、たしかにその通りだと思う。

 これは1977年のことです。そして、そのときにニューヨークの「ヴィレッジ・ヴァンガード」でビル・エヴァンス・トリオを聴きました。聴いているうちに、生きていてよかったという感慨がこみ上げてきたんです。鈍いというか、ひと晩がすぎて緊張感が解けたというか。こういうのも最近はやりの「鈍感力」でしょうか?

 実は子供のころに、もうひとつ死にそうな体験をしたことがあります。ですから、ぼくは3回死に損なったことになります。悪運が強いんでしょうね。ここまで生き延びればあとはおまけのような人生で、せいぜい楽しくやっていこうと思っています。
 今日はCDの棚のことでも書こうと思っていたのですが、急遽思いついて、こんな体験を紹介してしまいました。

■おまけ(その3)
e0021965_19364167.jpg 看護師のディジー・ガレスピーです。注射を打たれているのはコルトレーン?
by jazz_ogawa | 2007-03-14 19:43 | 平凡な日々 | Trackback(2) | Comments(12)
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Tracked from 観光総合ガイド at 2007-07-04 18:48
タイトル : はじめまして
ブログ管理人様、突然の訪問失礼致します。 私たちは日本全国の「観光」に関する様々な情報サイトを運営しているものです。 旅行、観光の際にお役に立つ情報をご提供できればと思い、随時掲載、更新しております。 尚、管理人様のサイトに不適切な場合は削除お願いします。 失礼します。 ... more
Tracked from ネットビジネス大百科 at 2007-10-05 14:37
タイトル : 小さなお店のパワーアップ実現会
もしあなたが、店舗を経営している、もしくは、店舗ビジネスに少しでも興味があるのなら、このプロジェクトは、非常に有益なものとなるでしょう。今すぐ下記をクリックして店舗ビジネス極秘ノウハウを無料で手に入れてください。... more
Commented by 浦島 at 2007-03-14 22:31 x
小川さんもすごい経験をしていたのですね。私も外国に行くと必ず何かが起こります。航空機もエンジントラブルでLAに引き返したこともあります。もちろん空港では救急車などが待機しているのが見えました! でも、火災は発生しませんでしたが。私もビル・エバンスを小さなクラブで聴きたかったです。札幌の厚生会館で聴いたのが最初で最後でした。前から確か3列目の席でした。
Commented by jazz_ogawa at 2007-03-14 23:42
浦島さん、ぼくも事故はこれくらいですが、機材が届かずに出発が遅れたり、全員着席したのに危険物が隠されている可能性があるといわれて飛行機から下ろされたり、滑走路まで行ってそこからゲートにもどったり、出発が翌日に変更されたりと、ありとあらゆる出来事に遭遇してきました。あと、100パーセントに近い確立で定時に離陸したことはありません。
Commented by forcek at 2007-03-15 00:20 x
小川さん、「ブルーノート・コレクターズ・ガイド」のその部分が蘇ってきましたよ(笑)でもホント一番羨ましいのは「ヴィレッジ・ヴァンガード」でビル・エヴァンス・トリオを聴いてることです(笑)
Commented by jazz_ogawa at 2007-03-15 01:03
forcekさん、ぼくはエヴァンスが死ぬ前年にも「ヴァンガード」で観ましたが、彼も特別の思いで弾いていたように感じました。勝手な思い入れかもしれませんが。
Commented by NetHero at 2007-03-15 02:21 x
ビル・エバンス、ビレッジバンガードと聞いて、またまた出て参りました。すみません。(笑)
私も73年暮れか74年初めにバンガードでビル・エバンスを聴いています。はっきりした日時はよく覚えていないのですが、ビル・エバンスがしきりに腕時計を見て、時間調整(?)していたのを覚えています。
この時のライブ盤があるはずなんですが、、、。
飛行機のトラブルは私も一杯ありますが、今、時間が無いので
またの機会に。
Commented by jazz_ogawa at 2007-03-15 07:54
NetHeroさん、飛行機のトラブルって、こちらが考えられないような理由もあったりで、これをみんなで集めたら面白い読み物ができるかもしれませんね。
「ヴァンガード」で聴いた最後のビル・エヴァンスは体調がとても悪そうでしたが、演奏は素晴らしかったことを覚えています。
Commented by drhasu at 2007-03-15 09:33 x
小川先生、ビル・エヴァンスのほぼ最期の演奏を生で聴かれたのですね。うらやましいです。学生時代に聴いていた「コンセクレーション~ラスト・コンプリート・コレクション」は、この時の演奏でしょうか。
Commented by jazz_ogawa at 2007-03-15 12:51
drhasuさん、エヴァンスのそんなCD持ってたんですか。院長偉い!
Commented by NetHero at 2007-03-15 15:19 x
確かに飛行機トラブル集「私はこうして助かった!!」ってな読み物を作れば面白いかもしれませんね。少なくとも飛行機会社の関係者は買うのでは?(笑)
それにしても、小川さんのエンジン火噴きトラブルは強烈ですね。トラウマとなって今でも夢に出てくるのではありませんか?
ビル・エバンスは私がアメリカに移住してきた79年5月以降から亡くなるまでの間に L.A. のクラブにも出ていたのですが、如何せん、その頃は(今でもですが)お金も無くライブに行く余裕など全くなかったので結局その内にと思っていたら、ビルの方が先に死んでしまったです。(泣)
まぁ、借金してでも行っていたら、このブログでも色々書いて自慢出来るんですが、、、。
なかなか、神様は自慢出来る機会は与えてくれないですね。(笑)
Commented by jazz_ogawa at 2007-03-15 19:06
NetHeroさんだって随分たくさん自慢話があるじゃないですか。アメリカで体験したことなど、ぼくもいろいろ聞きたいですよ。
ところで飛行機事故ですが、いまもたまに夢に見ます。毎回、これで死ぬんだなと思うところで目が覚めます。それよりよく見るのは、教授回診の前日に何も準備していなくてどうしようと焦る夢です。これ、本当にトラウマになっています。
Commented by NetHero at 2007-03-16 15:39 x
NetHeroさんだって随分たくさん自慢話があるじゃないですか。アメリカで体験したことなど、ぼくもいろいろ聞きたいですよ。

そう云う意味では、この小川さんのブログは実にありがたいです。
タダで色々自慢話を書かせて貰えるんですから。(笑)
小川さん、このブログずーと続けて下さいね。
Commented by jazz_ogawa at 2007-03-16 20:11
NetHeroさん、こんな与太話でよければこれからもよろしく。
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