暖かくなってきました。ひとつ前のブログで満開の桜の写真を掲載しておいたのですが、気がついてくれましたか?
今日は朝食後にウォーキングをしてきたのですが、ポカポカしていい気持ちでした。思い出せば、3年前の今日は心臓の治療を受けるため入院する日でした。ところがその前日に、お昼を食べよと思って外に出た途端、冷たい空気に当たり、心臓の血管が詰まって、そのまま緊急入院となりました。その日に比べると、なんと今日は暖かいことか。
主治医になっていただいたドクターたちの素晴らしいチーム・ワークと見事な腕前のお陰で、いまでは普通の生活を取り戻すことができました。周囲のみなさんの協力もありますし、ぼくは非常に恵まれています。
いまも毎日、目が覚めると「今日も生きている」と実感します。このことは、本当に一日たりとも忘れたことがありません。よっぽど身に染みたんでしょうね。生来の臆病者ですから。
それでも、だからといって日々充実した生活はしていなくて、相変わらずその場の思いつきで生きているようなところがあります。でもあれ以来、それまで以上にいやなことには蓋をして、楽しいことをなるべくするように心がけてはいます。つまり、ますます責任感の欠如が目立つような生活ぶりで、周りからは顰蹙を買っているんじゃなないでしょうか。
でも一度しかない人生ですから、やりたいことをやって、やりたくないことはやらない。それを貫くのは難しいのですが、難しくなってしまっては本末転倒なので、とにかく自分勝手、よくいえばゴーイング・マイ・ウェイで今後もやっていきたいと思います。
今日は最初から、書こうと思ったことになかなか到達できません。そろそろ本題に入りましょう。といったって、たいしたことじゃありません。この間、このブログで紹介した帯つきアルバムの続編です。前回は最後にマイルスのLPを掲載したので、今日はもう少しマイルスを見せびらかそうかなと。
①『ジャック・ジョンソン/マイルス・デイヴィス』(CBS-Sony SOPC 57110)

70年代に入って、国内盤はあまり買わなくなりました。ですからマイルスの国内盤もあまり持っていません。でも、これは買っていたんですね。写真に写すとちょっと汚れて見えますが、シュリンクもそのままで綺麗な状態なのは、どちらが先に買ったか覚えていませんが、アメリカ盤も買って、そちらを中心に聴いていたからです。「マイルス待望の最新作。映画『ジャック・ジョンソン』のサウンド・トラックを見事に奏した快心の作。[マイルス・カラー・ポスター付]」
②『マイルス・デイヴィス・イン・コンサート』(CBS-Sony SOPJ-37~38)

これも珍しいものじゃありません。でもこのジャケット、当時のジャズのレコードでは考えらないほどポップでヒップでした。ちなみに「ヒップ」という言葉、いまじゃアメリカでは死語のようです。こんな言葉はオヤジしか使いません。でもこの時代は、このデザイン、とても「ヒップ」に思いました。いまは「ヒップ」に代わって、「クール」が一般的に使われているようです。「マイルスのニュー・コンボによる白熱のライヴが、聴く者を興奮のるつぼに巻き込まずにはおかない1時間30分!」。キャッチ・コピーは真っ当で、「ヒップ」とは程遠いですが。
③『E・S・P/マイルス・デヴィス』(日本コロムビア YS-525-C)

これはCBSソニー盤よりかなり珍しいです。1968年まで、日本では日本コロムビアがコロムビアの国内販売権を持っていました。このアルバムは1965年1月の録音で、その年の11月に出されています。帯の表記が「デイヴィス」ではなく「デヴィス」になっています。当時、日本のジャズ・ファンの間では、マイルスのことを尻上がりに「デヴィス」と呼ぶのが一般的でした。そんなことを思い出させる表記です。ジャケットはこの時代の日本盤特有のペラ・ジャケ。しかもオリジナル盤はシングル・ジャケットでしたが、この日本盤はダブル・ジャケットです。ライナーノーツは岩浪洋三さんが書いています。この時代の岩浪さん、結構いいこと書いています。
④『スケッチ・オブ・スペイン/マイルス・デヴィス(トランペット)─ギル・エヴァンス楽団』(日本コロムビア YS-153)

これは『E・S・P』よりもっと珍しい1枚です。発売は1961年6月で、当時はステレオ盤はまだあまりないため、帯にアルバム・タイトルよりもアーティスト名よりも「ステレオ」の文字が大きく踊っています。このレコード、アメリカでは1960年に発売されましたが、日本ではこの時代、このくらいの時差があって新譜が発売されていたんですね。こちらはシングルのペラ・ジャケで、裏に日本語のライナーノーツが印刷されています。筆者は野口久光さん。さすが、岩浪さんと違って、示唆的な内容が見事です。
あとはおまけです。マイルスのサインはいくつかもらっているのですが、そのうちのふたつを自慢しておきます。
⑤『Miles Davis/Yo'ure Under Arrest』(Columbia FC 40023)

右上に「to Takao」、右下は顔みたいに見えるイラストと「Miles!」のサインです。
⑥イラストのアップです。
⑦『Miles Davis/"TUTU" & "Splatch"』(Warner Bros. PRO-A-2626)

『TUTU』のプロモーション用に作られた12インチ・シングルにサインをしてもらいました。マイルスの手に重なって見にくいですが、トランペットを吹いているイラストになっています。「miles!」のサインも綺麗に書かれているほうです。
今日はここまでです。
そうそう、ロックやジャズで60年代の帯付き国内盤、ご不要なものをお持ちのかたはご一報ください。まだほしいものがたくさんありますので、買いますよ!