
一昨日の「Hi-Fi」イヴェントに続いて、昨日は銀座のバー「le sept」で4回目になる「ONGAKUゼミナール」をやってきました。今回は、新刊に合わせて『愛しのジャズメン』と題したのですが、思惑が外れて出版が遅れています。そろそろ原稿は印刷所に入るのですが、表紙ができていません。何とか3月中に発売してもらいたいと思っていますが、どうなることやら。
ただしその続編を8月か9月に出す予定で、すでに原稿執筆に取りかかっています。インターヴァルを空けず、立て続けに2冊出しちゃう魂胆です。そして、そのまま3冊目を来年出せればというのが、版元とぼくの考えです。
ついでに出版の話をもう少しさせてもらうと、この遅れのため4月に出す予定だった『ジャズマンはこう聴いた! 珠玉のJAZZ名盤100』(仮)を5月にずらし、こちらもまた続編を年内に出す予定で話が進んでいます。

さて昨日の「ONGAKUゼミナール」、ご来場いただいたかたにはどうもありがとうございました。リピーターのかたも多く、回を重ねるたびに和やかな雰囲気になって、ぼくも楽しめました。新刊の内容とだぶりつつ、いつものようにあちこちに脱線しましたが、楽しんでいただけたでしょうか?
以下の9曲を聴きながら、そのアーティストにまつわる話をしたのですが、今回はぼくとの交流みたいなものに的をしぼり、いつもよりかなり多くの写真を見ながらの四方山話でした。
1. Love For Sale from『Cannonball Adderley/Somethin' Else』(Blue Note)
2. Quicksilver from『Art Blakey/A Night At Birdland Vol.1』(Blue Note)
3. Stardust from 『Wynton Marsalis/Hot House Flowers』(Sony)
4. I Thought About You from『Branford Marsalis/Random Abstract』(Sony)
5. 'Round About Midnight from『Miles Davis/'Round About Midnight』(Sony)
6. Orange Was The Color Of Her Dress from『Gil Evans/The Monday Night Orchestra At Sweet Basil』(King)
7. St. Thomas from『Sonny Rollins/Saxophone Colossus』(Prestige)
8. I've Got A Crush On You from『Charie Watts/Long Ago And Far Away』(Virgin)
9. The Eye Of The Hurricane from『Herbie Hancock/Maiden Voyage』(Blue Note)

プライヴェートな写真をお見せする趣味はなかったのですが、最近のぼくは、そういうの、どうでもよくなっちゃったんですね。何でも話しちゃいますし、自慢したいものはどんどん自慢しちゃいます。
昔はそういうの、すごくいやでしたが、どういう心境の変化なんでしょう。きっと病気をしてから、ある意味で怖いものがなくなり、自分の中ではアナーキーな精神状態が続いているので、その変形としてこういう行為が顔を覗かせているんでしょう。
所詮、人間とは露出趣味と覗き趣味が服を着ているようなもので、その最たる例がテレビのワイド・ショウであり、「ひとの不幸は蜜の味」という感覚じゃないでしょうか?
脱線しました。話を元に戻しましょう。といっても、とくにイヴェントについては書くことがありません。とにかくいいたい放題ですから、ぼくはいいストレス解消になりました。それにつき合わされたみなさんは大きな迷惑だったかもしれません。しかしいまさら気取って話したって、ぼくの場合はつまらないだけです。
実は、昨日はこのあとにもうひとつ仕事が入っていました。重なるときは重なるものです。6時から8時半まで「le sept」にいて、そのまま急いで新宿に移動しました。4月25日に発売される『月刊Playboy』で特集する「日本人とジャズ」用の対談があったからです。

対談の相手は、日野皓正さんと、昨年惜しまれつつクローズした老舗ジャズ喫茶「DIG」のオーナーである中平穂積さんでした。この3人で、以下のようなテーマで、これまたいいたい放題、好き勝手なことを話してきました。
「ジャズ喫茶が持っていた意味」
「本当に日本はジャズ大国なのか」
「日本人はジャズ好きなのか」
「日本のジャズとは何か」
「来日ミュージシャンの影響」などなど。

この対談については、そのうちご報告します。楽しみにしていてください。
そういうわけで、土曜日は大忙しでした。