今日はアカデミー賞のノミネートが発表されました。結果は1ヵ月後だそうで、どうなるんでしょうね? 『硫黄島からの手紙』も作品賞や監督賞などでノミネートされていますが、役者はひとりも候補にあがりませんでした。これは残念。
ところで、ひとつ疑問が。朝のテレビを観る限り、誰も『父親たちの星条旗』に触れていなかったようです。あちらは箸にも棒にもかからない作品ということでしょうか? それともコメントするひとたちは、早くもこの映画を忘れてしまったんでしょうか? たしか、封切前は散々騒いでいましたよね。あの、興奮はどこへ? ですね。
ぼくは『父親たちの星条旗』あっての『硫黄島からの手紙』だと考えています。そのことについてひとことも触れないのは(触れているコメンテーターもいるとは思いますが)、アンフェアというか、映画に対する誠実さみたいなものが欠落している気がしてなりません。
さて、それはそれ。今日は渋谷の「シネ・アミューズ」で観た『ラッキーナンバ・セヴン』のことを書いておきます。先週の土曜日、『ONGAKUゼミナール」が始まる前の時間に観てきました。モーガン・フリーマンのファンですから。
でも彼の悪役はぼくのイメージじゃないんで、ちょっとつまらなかったです。どちらかといえば『ミリオンダラー・ベイビー』のトレーナーみたいな役が好みですから。それにしても、この映画、よくひとが殺されます。それも簡単に殺しちゃうんで、これってどうよ? という印象ではありました。最後にすべての謎解きをやってくれるので、懇切丁寧といえば懇切丁寧な映画ではあります。
最近の映画は、ぼくが鈍いのかもしれませんが、意味がよくわからないものが増えてきました。誰かに説明してもらって、ようやく「そういうことなの」と理解できるものが多くなってきたのは、こちらの頭がぼけかかっているからでしょう。
小説を読んでいても、何度か前のページに戻って確認しないとわからないようなことが増えてきました。そういえば、何年も前から物忘れはひどくなっています。ぼけの前兆かもしれません。日常的にしょっちゅうあるのは、薬の飲み忘れです。朝食後に飲む薬を、30分後には飲んだか飲まなかったか思い出せないことなんてしばしばです。週に何度もあります。
もっとひどいのは、お風呂に入ったかどうかを忘れてしまうことです。これはちょっと問題でしょ? ただし、ウォーキングをしたあとの午前中とか午後とかに入った場合のことではありますが。普段は夜に入るので、いつものように入って出てきたところでバスタオルが濡れていることに気がつき、「そういえばさっき入ったっけ」ということになります。
あとよくあるのは、すでに持っているCDや本を買ってしまうことです。これはほかのひとも同じことをしているようなので、まあそんなものかなと思っています。
ここまで書いて、ひょっとしてこの話題も前に書いたのでは? と思い始めました。自分が書いたことを忘れることもあります。それも、多々あるんです。ですから、同じような文章をいままでにも、それからこれからも読まされるはめになるかもしれません。
このブログは個人的なものですから、同じ内容を繰り返しても文句はいわれないでしょう。困るのは、お金をもらって書いている原稿です。同じテーマの場合は同じ事を書くのは自然です。これは問題ありません。ところが、結論や話の内容がまったく違うものになっていたりすると困りますよね。
ぼくの場合、お金をもらっている文章も思いつきで書いています。そのため、書いた途端に忘れていきます。そういうことですから、これまでにも矛盾することやまったく違うことを書いていたこともいろいろあったと思います。読まされるほうはたまったものじゃありません。もしそういう文章に出くわしたときには、無責任で申し訳ありませんが、「しょうがないなぁ」ということでお許しください。
それで、まだこれは忘れていないので書きますが、『父親たちの星条旗』に誰も触れないのも、まさかみなさん忘れてしまったからじゃないでしょうね。このぼくですら覚えているんですから、そういうことはありえないでしょう。となれば、無視ですか? 瑣末なことでしょうが、今日の朝、テレビを観ていて気になったのがこのことでした。忘れるくせにしつこい自分がいやになりますが、これもお許しください。
さてさて、『ラッキーナンバー・セヴン』です。ブルース・ウィリスも元気だったんですね。ぼくは久しぶりにお目にかかりました。それから主役のジョシュ・ハートネット。ぼくはジョシュ・バーネットが出ているの? と一瞬勘違いをしてしまいました。格闘技ファンなら、この大ぼけ、わかりますよね。このひと『ブラック・ダリア』にも出ていたんですね。
『ブラック・ダリア』も観たかったんですが、観に行こうと思ったときにはもう終わっていました。そのうちDVDで観ようとは思っています。そいえば、ボブ・ベルデンが何年か前に架空のサウンドトラックとして『ブラック・ダリア』というアルバムをブルーノートから出しています。それで、グラミー賞にノミネートされたはずです。とてもいいアルバムでした。
そのライナーノーツをぼくは書いたのですが、これも「そうだっけ?」と、この瞬間から疑問に思い始めました。そもそも『ブラック・ダリア』なんていうアルバムもあったのかなと思うくらい、記憶が曖昧になっています。調べればすぐにわかりますが。
救われるのは、調べればすぐにわかることです。そのうち、調べかたもわからなくなったらどうしましょう。
ということで、いつものことですが、今日も妙な話になってしまいました。