小僧comに引っ越しをした「愛しのJazz Man」ですが、おかげさまで年末を迎えることができました。いつまで連載するかはわかりませんが、ネタがある限り続けるつもりです。
現在、出版準備中の単行本も初校のゲラ・チェックが終わり、年が開けたら再校やら写真の調整やらで、さらに体裁をなしてくると思います。そちらは2月末の出版を予定しています。その出版に合わせて、2月24日には銀座で「出版記念イベント」を開催します。
第4回「『愛しのJazz Man』出版記念イベント(仮)」
◆日時:平成19年2月24日(土) 午後6時~(OPEN午後5時)
◆場所:銀座Bar「le sept(ル・セット)」 中央区銀座6-7-19
◆会費:3000円(with1ドリンク)
◆問合せ・申込み:HKO商会 matc@wind.sannet.ne.jp
当日はこれまで以上に脱線しそうです。いろいろ写真も用意していくつもりです。興味のあるかたはぜひどうぞ。
それでは、12月の総集編です。
#022:John Coltrane ジョン・コルトレーン(ts)
ジョン・コルトレーンは麻薬の常習が理由でマイルス・デイヴィスのグループを一度くびになっています。1956年の末に楽屋でそのことから喧嘩になり、マイルスがコルトレーンをなぐってくびにしたということですが、ぼくは目撃していないので(当然ですが)、真相はよくわかりません。
その場に居合わせたセロニアス・モンクがふたりの間をとりなしてくれたため、大事には至らなかったそうです。モンクはその場でコルトレーンを自分のグループに誘います。
それで仕事は繋がったのですが、マイルスのバンドとモンクのバンドとではギャラにかなりの開きがありました。もちろんマイルスのところで働いていたほうが収入はあります。そのため、コルトレーンは麻薬代に事欠くようになりました。困った彼は、親友のカーティス・フラーに相談します。
全文は
http://www.kozocom.com/entertainment/music/a00022.html
#023:Anthony Barbosa アンソニー・バルボーザ(photographere)
マイルス・デイヴィスが吹き込んだ『ユア・アンダー・アレスト』(ソニー)について、最初に詳細な情報を教えてくれたのがフォトグラファーのアンソニー・バルボーザでした。彼はそのアルバムのレコーディングとジャケット用の写真を撮影した人物です。その話が聞きたくて、マンハッタンのユニオン・スクエアに構えている自宅兼スタジオを訪ねたのが1985年2月末のことです。
そこでぼくは驚くべきニュースを耳にします。アルバムのオープニングを飾る<ワン・フォーン・コール~ストリート・シーン>にスティングが加わっているというではありませんか。ただし楽器やヴォーカルの参加ではなく、フランス語を喋る警官役として声の出演をしたというのですから、興味がそそられました。おまけに、そのトラックではマイルスもセリフを喋っているというのです。
全文は
http://www.kozocom.com/entertainment/music/a00023.html
#024:John Scofield ジョン・スコフィールド(g)
マイルス・デイヴィスのグループで独特のくねくねとうねるフレーズを聴かせてくれたジョン・スコフィールド。それ以前からユニークなギター・プレイはフュージョン・シーンで大きな話題を呼んでいた。そのバンドでさらなる注目を集めた彼は、次いでサックス奏者のジョー・ロヴァーノと組んだカルテットでフュージョンとストレート・アヘッドなジャズの世界を股にかけて大活躍をしてきた。
そろそろ還暦を迎えるスコフィールドである。しかし前向きの姿勢はいまも健在だ。ここ数年は、ニューヨークを中心に話題を集めるようになったジャム・バンド・シーンに進出して、ソウライヴやメデスキ・マーティン&ウッドたちと最先端のジャズをクリエイトしている。
全文は
http://www.kozocom.com/entertainment/music/a00024.html
#025:Miroslav Vitous ミロスラフ・ヴィトゥス(b)
チェコスロヴァキアが生んだ名ベーシストのミロスラフ・ヴィトゥスは、1960年代末にニューヨークに移り住んで、あっという間に大きな話題を集める存在になった。ジャズがロックやソウル・ミュージックと結びついて、それまでにないほど大きな広がりを示し始めていた時代である。
ヴィトゥスはロック的な演奏もできたため、まずはハービー・マンのグループに抜擢された。フルート奏者のハービー・マンは時代感覚に優れており、いち早くフュージョン・ミュージックの到来を実感していたのだろう。ジャズはジャズ、ロックはロックと高い垣根が厳然とそびえていた時代から、さまざまなジャンルのレパートリーを取り入れて、ジャズ・ファンに限らない幅広い層から支持されていたのが彼である。
全文は
http://www.kozocom.com/entertainment/music/a00025.html
#026:David Sanborn デヴィッド・サンボーン(as)
アルト・サックス奏者のデヴィッド・サンボーンといえば《泣き節》で有名である。ひところは《メローなサックス奏者》などとも呼ばれていた。それゆえメロディックなプレイは聴くものをしみじみとした気分にさせてくれる。人気も抜群、実力も抜きん出ている。まさにフュージョン・シーンで《超》の字がつくほどの人気者が彼である。
ところがそんなサンボーンにも泣きどころがあった。ぼくには思いもよらぬことだが、意外な悩みを持っていたのだ。どんなことかといえば、「他のジャズ・ミュージシャンに比べて、自分には才能がないのでは?」というのだから驚きだ。これは彼が勝手に思い込んでいた一種のコンプレックスである。
全文は
http://www.kozocom.com/entertainment/music/a00026.html