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川隆夫の JAZZ BLOG
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©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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3.19:ジャズメン、ジャズを聴く!


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2006-10-19 『ダイアナ・クラール/フロム・ディス・モーメント・オン』
2006-10-19 『ダイアナ・クラール/フロム・ディス・モーメント・オン』_e0021965_23134795.jpg 秋になってぼく好みのヴォーカル・アルバムがいろいろとリリースされるようになってきました。この間紹介したフリオ・イグレシアスもそうですし、ダイアナ・クラールの新作『フロム・ディス・モーメント・オン』もこのところのお気に入りです。
 今回は、前作の『クリスマス・ソングス』で共演したザ・クレイトン=ハミルトン・ジャズ・オーケストラを再びバックにスタンダードを歌う趣向で、ゴージャスなビッグ・バンド・サウンドに乗せて<イット・クッド・ハプン・トゥ・ユー><ハウ・インセンシティヴ><カム・ダンス・ウィズ・ミー>などが楽しめます。

 ちょっと鼻っ柱の強いダイアナには何度もインタヴューしています。最初の来日はピアニストとしてもスポットライトが当てられてたものでした。渡辺貞夫さんが毎年開催していた「キリン・ザ・クラブ」というコンサートで、サダオさんのバックを務める大役を果したのです。1995年のことです。この時点で彼女はほとんど無名でした。ステージの途中でサダオさんが引っ込んで、彼女がヴォーカルを数曲披露するコーナーがありました。
2006-10-19 『ダイアナ・クラール/フロム・ディス・モーメント・オン』_e0021965_2330281.jpg シンガーでもあるという情報は入っていたのですが、まさかこんなにうまいとは思っていませんでした。ピアニストの余興くらいに考えていたんですね。その弾き語りを聴いたぼくは、コンサート終了後に楽屋でさっそくインタヴューを申し込みました。
 ダイアナもそんなぼくの申し出に驚いたようです。このとき注目されていたのはベーシストのクリスチャン・マクブライドで、インタヴューのオファーも彼に集まっていたからです。
 みんなが取り上げないひとをインタヴューするのがぼくの専売特許ですから、このときもいつものやり方を踏襲したに過ぎません。しかし、ダイアナはことのほか喜んでくれたみたいです。お陰で、その後も直接会ったり、電話でインタヴューをしたりといい関係を保ってきました。

2006-10-19 『ダイアナ・クラール/フロム・ディス・モーメント・オン』_e0021965_23311197.jpg 最初にダイアナの歌を聴いたときにすぐに思い浮かべたのがカーメン・マクレエのヴォーカルです。どすの利いたこわもてのイメージがするカーメンのヴォーカルに通じるものを感じたからです。それで、ダイアナにカーメンが日本でライヴ・レコーディングした『アズ・タイム・ゴーズ・バイ』というCDを聴かせたところ、これがすっかり気に入って、彼女はそのCDを買って帰ったそうです。
 そういえば不思議なこともありました。何度目かの来日時のことです。ホテルでインタヴューしたあと、お腹が空いたというので近くのお蕎麦屋さんに行きました。そのときに流れていたのが『アズ・タイム・ゴーズ・バイ』なんです。このCD、よっぽどのマニアしか持っていないものですから、お蕎麦屋さんも熱心なジャズ・ファンだったのでしょうか?

 それはさておき、ぼくはダイアナには失礼かもしれないけれど、会うたびにカーメンの歌を引き合いに出してきました。彼女の後継者だと思っているからです。そして、年々ダイアナのヴォーカルにはカーメンのような風格が漂うようになってきました。
 それで今回の作品です。ぼくはこのアルバムを聴きながら、その考えが間違っていないことを確信しました。カーメンに似ているっていうことではありません。彼女のように、お馴染みのスタンダードを独自の解釈によって、しかもその曲の持ち味を損なわない歌を聴かせてくれるシンガーの姿が認められたからです。
 歌いっぷりのよさに惚れたとでもいえばいいでしょうか。粋できっぷがいいんですね。江戸っ子なんです。江戸前のジャズ・ヴォーカルです。そこがカーメンに通じています。コンボをバックにしたときのダイアナもご機嫌ですが、オーソドックスなジャズ・オーケストラをしたがえて歌う今回の作品(3曲ではコンボがバックについています)からは大御所の雰囲気も漂ってきます。
 しかし残念なニュースも耳にしました。どうやらダイアナはこれからしばらく産休に入るらしいのです。これはエルヴィス・コステロとの生活がうまくいっている証拠でしょう。コステロも素晴らしい作品を連発しているし、公私共に充実しているのが現在のふたりだと思います。
 しばらくダイアナの新作は途絶えるかもしれません。でも、向こうっ気の強いあの彼女が幸せな生活を送っていると思えば、「よかったじゃない」と素直に喜べます。今度は母親になって、さらに充実した歌を聴かせてくれることを楽しみにしようではありませんか。
by jazz_ogawa | 2006-10-18 23:22 | MHR | Trackback(2) | Comments(6)
Tracked from 芸能 娯楽 【音楽ヒット.. at 2006-11-16 11:44
タイトル : The Look of Love |Diana Krall
95年に初来日した時は無名に近いシンガーだったダイアナ・クラール。それがいまやイチローも出場したメジャー・リーグのオールスター戦(2001年)で....... more
Tracked from 1-kakaku.com at 2007-02-22 09:35
タイトル : フロム・ディス・モーメント・オン
プロデューサーにトミー・リピューマ、エンジニアにアル・シュミットを迎えたジャズやボサノバのスタンダード集。... more
Commented by kiku at 2006-10-19 00:51
小川さん、こんばんは。ダイアナ・クラールの新作、僕も買いました。ダイアナが「江戸っ子」という表現、ぴったりですね。彼女のVo.には女っぽさはあるけれど必要以上に色気や甘さに流れることなく、何か凛とした「塩辛さ」のようなものを感じてました。今までうまい表現が思いつかなかったんですけど小川さんがおっしゃるとおり「きっぷがいい」、まさにこれです!しばらくお休みというのはファンとしてはちょっと残念ですが、復帰まで新作と旧譜を楽しんで待つことにします。
Commented by jazz_ogawa at 2006-10-19 01:05
kikuさん、素顔の彼女もさっぱりした性格で、とても気持ちのいいひとです。そんな個性がここ数作、いい形で表現できるようになってきたと思っています。
Commented by NetHero at 2006-10-19 01:52
小川さんの New York からの各種情報、アメリカに住んでいる私には大変参考になりました。

昨日、時間つぶしに BestBuy に行ったんですが、このダイアン クラールの新作が通常よりも1曲多く、 BestBuy Exclusive として$13.99 で売られていました。買わなかったですが。(笑)

Julio Igulesias の Romantic Classics を ebay で入手しました。現在、到着を待っているところです。楽しみです。

ではまた。
Commented by jazz_ogawa at 2006-10-19 07:49
NetHeroさん、BestBuyはよくExclusiveを出していますが、ダイアナ・クラールにもあったんですね。これは知らなかった。フリオのCD、お気に入りになるといいですね。
Commented by forcek at 2006-10-19 12:51
小川さん、まさにダイアナ・クラールは母親になった後も楽しみですね、しかし今週の「愛しのJazz Man」のケニー・ギャレットの「マシューズさん、今日は七夕ですけど、織姫と彦星って知ってますか?」はウケました(笑)まさにGFからの独学実践派ならではですねーイャーやっぱ現場にいる小川さんならではの話は面白いですねー(笑)。
Commented by jazz_ogawa at 2006-10-19 17:35
forcekさん、ケニー・ギャレットの話、面白かったですか? 彼は妙に変なこと、知っているんですよね。
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