昨日の夕方ニューヨークから戻ってきました。帰りの飛行機では、行きがあまり観たい映画がなかったこともあって3本も観てしまいました。ちょっと古いところでは『パイレーツ・オブ・カリビアン』と『ポセイドン』、それと新作の『プラダを着た悪魔』です。
一番面白かったのは『プラダを着た悪魔』でした。『ポセイドン』は面白くなかったですね。結末が最初からわかってしまうことと、話の展開が予定調和的ですから。この手の脱出劇はストーリー的にもう限界かもしれませんね。『パイレーツ~』も内容はどうってことなかったですが、主役の一人を演じた女優さんはぼく好みでした。
面白かったのは『プラダを着た悪魔』です。メリル・ストリープ扮するファッション雑誌・編集長の横暴ぶりと、第2アシスタントになった大学卒業したてでジャーナリスト志望の女の子(アン・ハサウェイ)とのやり取りが中心の内容です。ストリープの専制君主ぶりは『悪魔』というより『プラダを着たわがまま』といった感じでした。
いまどきこんなに予算が自由に使える雇われ編集長はいないでしょうし、Gapみたいなものを着ていたアン・ハサウェイが、編集部に保管してあるシャネル、ドルチェ&ガッバーナ、ジョン・ガリアーノ、エルメスなどの超高級ブランドの服やアクセサリーを好き勝手に着て、多分自分のものにもしちゃってるような状況はありえないでしょう。
些細なことにこだわるぼくとしてはそのあたりのことも大いに気になったのですが、それ以上に映画の面白さに引き込まれました。マンハッタンのあちこちでロケされたシーンもさることながら、ストリープの女王様然とした演技と、アン・ハサウェイがどんどん綺麗になっていく変身振りを楽しみました。
とくにストリープは、行きの飛行機で観た『プレイリー・ホーム・コンパニオン』の「ださいおばさん風田舎の芸人」と正反対のイメージで登場してきた姿に、このひとの凄さを改めて実感しました。まあ映画としてはB級でしょうし傑作とも思いませんが、こういう映画は好きです。
ここからはニューヨークのおまけです。
1.セカンド・アヴェニューのおじさん
雨の日も風の日も、朝も夜も、ぼくが通るたびにたたずんでいるおじさん(当たり前です)。アパート近くのピザ屋さんの前にいつも立っています。何となくポーズが気になるのと顔つきが面白いので1枚撮ってみました。
2.アイスクリームといえばこれも
マンハッタンのあちこちにあるチェーン店ですが、ロー・カロリー、ロー・コレステロールが売りです。店頭で売っているソフト・クリームはぼく好みの味です。アイスクリームも各種あって、1パイント以上のサイズをふたつ買うともうひとつただでもらえます。でもそんなに食べられないので、ぼくはいつもヴァニラとチョコレートのミックスを1パイントだけ買います。
3.こんなCDも買いました
『Chuck Berry/Hail! Hail! Rock 'N' Roll』
キース・リチャーズが音楽プロデューサーとして参加したドキュメンタリー映画のサントラCDとDVDをパッケージしたものです。最近この映画がDVD化されましたが、サントラCDとDVDが一緒になったものはスターバックス限定です。こういうの、コレクターにとっては重要なんですね。見つけたら即買いです。日本では売るんでしょうか?
『Sam Moore/Overnight Sensational』
こちらは珍しくもなんともありませんが、サム&デイヴのサムがようやくソロ・アルバムを出してくれました。相棒のデイヴが亡くなってから20年。どうしてこのひとのソロ・アルバムが出ないのか、ぼくはずっと不思議に思っていました。だっていくつかのアルバムにゲスト参加して、相変わらず素晴らしい歌声を披露していたんですから。全曲ゲストとの共演でこれも凄い。エリック・クラプトン、スティング、マライア・キャリー、ビリー・プレストン(合掌)、ポール・ロジャース、ブルース・スプリングスティーン、スティーヴ・ウインウッド、ズッケロ、ジョン・ボン・ジョヴィなどなど。これら豪華なゲストを集めて、誰より素晴らしい歌声を聴かせてくれるのがサムです。もういい年なんですから、これを機にどんどんアルバムを発表してもらいたいと強く思います。
今週からはまたいつもの生活に戻ります。これまでどおり2~3日に一度更新しますのでよろしく。