今日は急に思い立って「サウス・ストリート・シーポート・エキシビション・センター」で開催されている「BODIES」という展示会に行ってきました。ここはマンハッタンのほぼ南端で、かつてはフルトン・マーケットと呼ばれた魚市場があった場所です。
「BODIES」は人体のさまざまな部分を精巧な模型で示して、その不思議を解き明かす内容の展示会で、ぼくには興味津々のものでした。骨、神経、血管、筋肉、靭帯、内臓、その他の諸器官を細部にわたって再現し、それを実に観やすい形で展示・紹介しているところに感心させられました。
その昔、医学生だったころに勉強したさまざまなことをほとんど忘れていることにも愕然としましたが、整形外科に関する展示や部位についてはすべてわかったのでひと安心です。これがちんぷんかんぷんだったらちょっと怖いですけれど。あとは小学生のころに、マルサンというメーカーから発売されていた人体解剖模型を作ったことも懐かしく思い出されました。
それにしても、テクニカル・タームをかなり忘れていたのはショックです。すべて覚えのある言葉なのに、それがどの部位だかわからなかったり、どういう機能や状態を説明しているのかが不明確だったりで、いまさらながらに解剖をきちんと勉強しなかったことを後悔しました。それでも何となくはわかるんですが、そこがちょっともどかしかったですね。
こういう展示、臨床実習が始まったころの学生が観たらとても有意義だと思います。個人的に注意して観たのは、自分のこともあるので心臓の模型ですね。あとは、煙草を吸うひとの肺が真っ黒になっていることを示した模型です。ぼくは過去に実物も含めて何度か観ていますが、この醜悪な姿はぜひとも広くに公開してほしいと思いました。たとえば煙草の箱に印刷するとか。醜悪としかいいようのない色と形。ぞっとすること間違いなしです。
写真はお土産に買った頭蓋骨のキー・チェインです。娘がなぜか頭蓋骨好きなのでお土産です。箱に梱包されているので写真には撮りませんでしたが、実物大の模型も購入しました。以前大英博物館で買ったヒポポタマスの置物はどうも気に入ってくれなかったみたいなので、これで名誉挽回ができるといいのですが。
ところで、この展示会に行く前に、ついでにブルックリン・ブリッジを途中まで渡ってみました。ところが、やけにブルックリン側からサイレンを鳴らした車がひっきりなしにマンハッタンに入ってくるんですね。それもありとあらゆる緊急車両(パトカー、救急車、消防車、その他)がやってきます。所轄が違うのに不思議だなぁと思っていたんですが、あとでわかりました。ヤンキースのピッチャーが操縦する飛行機が72丁目のイースト・サイドにある高層アパートに飛び込んだんですね。最初はテロかと思って、緊急車両の召集がかけられたようです。
ぼくのアパートも65階建てで、しかもイースト・リヴァーのすぐそばです。飛行機が突っ込んでくる可能性はあるわけです。しかも国連ビルのすぐ近くですから、テロで突っ込んでくることだってなきにしもあらずと思いました。まあ、そのときはそのときですが。
今日は夕方からかなり強い雨が降り始めて、夜中になったいまもやんでいません。気温も15度くらいと、ニューヨークに着いてから一番寒くなりました。展示を観て5時過ぎに外に出たら土砂降りです。しかし有難いことに、すぐそばからアパートの近くを通るバスが走っていました。マンハッタンはこういうところが便利なので助かります。
ニューヨークとはまったく関係ありませんが、ちょっとお知らせです。ぼくがプロデュースしている「小僧こだわりJAZZ Live vol.3 南佳孝 a stylish night with JAZZ'n pop」の招待券が当たるキャンペーンを小僧comでやっています。以下は主催者からのコメントです。
これは小僧の会員(登録は無料です)になっていただき、SNSに入会(今なら参加申請で入会できます)して、南佳孝キャンペーンコミュニティ(誰でも参加可能)に参加していただくと、参加者の中から抽選で10組20名様をご招待というものです。
イベントは、10月27日(金)の午後6時開場、午後7時開演です。宜しければぜひキャンペーンにご参加ください。まずは、小僧のサイト
http://www.kozocom.com/へアクセスしてみてください。
ということです。時間と興味があるかたは、ぜひチケットを当てて会場にいらしてください。ぼくも心からお待ちしています。