小僧comで連載中の「愛しのJazz Man」(毎週木曜日更新)。今月の総集編をここに掲載しておきます。7月から始めて3ヶ月、毎週更新で現在13回目が掲載中です。今月は4回分(#010~#013)のダイジェストを順に載せておきます。全文をご覧になりたいかたは左側にあるバナーから飛べますので、よろしくお願いいたします。
そうそう、朗報をひとつ。みなさんには別に朗報じゃないかもしれませんが、この連載の単行本化が決まりました。というか、いずれ単行本にしようと思って連載を始めたので予定どおりということなんですが。来年の2月か3月に、『愛しのJazz Man~101のエピソード』みたいなタイトルで東京キララ社から出版します。その話が今日まとめまりました。
連載はこのまま毎週更新していきますが、それらも含めて年内にトータルで101本書くつもりです。いかなるエピソードが登場するか、ご期待のほどを。といっても、誰も期待なんかしていないかもしれないですね(苦笑)。
#010:Gil Evans ギル・エヴァンス(arr)
ぼくが接したミュージシャンの中で本当におひとよしだったのがギル・エヴァンスだ。
「こんなにいいひとが、どうしてこれまで無事にニューヨークで暮らしてこれたんだろうね」
友人と大分以前にこんな話をしたことがある。熾烈な競争社会に身を置きながら、ギルは飄々とした生き方をしていた。その彼がこんなことを話してくれたこともある。
「もしわたしがきちんとギャラとか印税とかをもらっていたら、裕福な生活ができたと思うよ。でも、お金にうるさいことをいっていい生活ができたとしても、いまの幸せは得られていなかっただろうね」
全文は
http://www.kozocom.com/entertainment/music/a00010.html
#011:Herbie Hancock ハービー・ハンコック(p)
マイルス・デイヴィスのグループを辞めてからのハービー・ハンコックは、しばらくの間「エムワンディシ(MWANDISHI)」と呼ばれるセクステットを率いて活動していた。このグループは、それ以前から彼が関心を寄せていたアレンジを重視した6人編成のグループである。しかしフリー・ジャズの要素も加味した音楽性は、一般的な人気に結びつかなかった。
全文は
http://www.kozocom.com/entertainment/music/a00011.html
#012:Art Blakey アート・ブレイキー(ds)
留学しているときにアパートが隣だったことから、アート・ブレイキーにはずいぶん親しくしてもらった。ウイントンとブランフォードのマルサリス兄弟が住んでいるアパートの隣にぼくのアパートがあったことは以前にも書いたとおりだ。
もう少し詳しく説明するなら、そもそもはグリニッチ・ヴィレッジの77 Bleecker Streetにある高級アパートにブレイキーは住んでいた。そこに、彼が率いるジャズ・メッセンジャーズの一員となったマルサリス兄弟が引っ越してきたのである。その後に、ぼくは隣の79 Bleecker Streetのアパート(こちらはおんぼろアパート)に入居したという次第だ。そして、彼らがブレイキーを紹介してくれた。
全文は
http://www.kozocom.com/entertainment/music/a00012.html
013:Chick Corea チック・コリア(p)
ピアニストのチック・コリアには凝り性のところがある。とくに食べものに関しては、一度はまるとなかなかそこから抜け出せない。あるとき寿司屋でトロを食べたら、ツアーの楽屋だろうがホテルだろうが、トロになってしまった。餃子のときもそうだった。トロは高いけれど、餃子なら関係者もさぞかしホッとしたことだろう。
全文は
http://www.kozocom.com/entertainment/music/a00013.html