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川隆夫の JAZZ BLOG
Profile

©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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「ジャズメン、ジャズを聴く」

「証言で綴る日本のジャズ」

「ジャケ裏の真実
ジャズ・ジャイアンツ編」
TALK EVENT■
小川隆夫ONGAKUゼミナール
@銀座le sept
3.19:ジャズメン、ジャズを聴く!


■TALK EVENT■
民音音楽博物館
「3月文化講演会」@神戸
3.26: 関西国際文化センター
コスモホール
TEL: 078-265-6595

詳細やその他ライナーノーツなどは 「Works & Information」へ>>
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2006-09-25 映画『太陽』@銀座シネ・パトス
2006-09-25 映画『太陽』@銀座シネ・パトス_e0021965_22262418.jpg 週末に尾形イッセイ主演の『太陽』を観てきました。結論からいえば、この映画、よくわかりません。尾形イッセイ演じる昭和天皇の立ち居振る舞いが似ているなぁとは思いましたが、この映画が何を伝えたいのかがぼくには伝ってきません。
 「日本人には映像化が不可能なテーマ」という点での評価も聞きますが、いまの日本でこの映画を映像化するのに何がひっかかるんでしょう? 天皇陛下のことを描くのがタブーっていうことなんでしょうが、この映画を観て「よくこんな映画が作れたなぁ」なんてことは思いませんでした。ただし、「よくもまぁこんなテーマを選んだものだ」とは思いましたが。

 実際、天皇陛下の素顔なんか知りませんし、ニュース映像で紹介される仕草や言葉以外のことはわかりません。本音が伝ってくることはなかったでしょうから、天皇陛下の心のうちだってわかりません。
 だからぼくがイメージしている範疇でいうなら、尾形イッセイはとても上手でしたね。しかし、作品としてはどうなんでしょう? 封切られてからかなり時間が経っているのに、小さいながら映画館はほぼ満員でした。ですから評判はいいんでしょう。
 ぼくの感想は、映画とは無関係のことも含めて考えさせられる作品だったことに尽きます。といっても、下世話なことなんですが。たとえば、終演後にパンフレットがよく売れていたことです。群れをなすように売り場に集まって、みなさんパンフレットを買っていました。こんなにパンフレットが売れる映画って珍しいと思います。
 映画の意味がわからないとパンフレットが売れるんだ──そんなことをすぐに思ってしまうぼくは不純なんでしょうね。となれば、ちょっとわかりづらい映画を作るのも手だな、なんて、さらに不純なことを考えてしまうぼくでした。

 この映画、きっと観る世代によって感じかたが違うんでしょう。ぼくは戦後の生まれですから、天皇陛下に「恐れ多くも」なんていう思いはほとんどありません。物心ついたときには神様じゃなかったんですから。でも、戦前のひとはそうじゃないんでしょうね。それからぐっと若い世代にとっては、天皇陛下とそれを取り巻くひとたちの様子をどう思うんでしょう? ぼくには滑稽に思えたんですが、多分同じようなものじゃないでしょうか?
 あと、マッカーサーとの会見や食事のシーンも不思議な光景でした。マッカーサーも一体どんな人柄をしているんでしょう。ちょっと普通じゃありません。天皇陛下よりマッカーサー側から、「こんな風に描いて」って文句がくるんじゃないかと思ったほどです。でも、観たひとの間でそんな疑問は湧いていないと思いますので、これまたぼくの勝手な感じかたなんでしょう。

 チラシには『天皇ヒロヒト――彼は悲劇に傷ついた、ひとりの人間。・・・「太陽」は戦争という悪夢の中で引き裂かれる、ひとりの人間の苦悩と孤独、そして彼の愛する家族をめぐる映画である・・・』と書かれています。ぼくはまったくそういう風には思いませんでした。感性が鈍くなっているのは否定しませんが、「本当かよ」という感じです。

 そういえば、高校のときに学園祭でぼくのクラスは「天皇制」についての発表をしたんですが(あのころは真面目に物事を考えていたんですね、きっと)、どんな内容だったかはすっかり忘れてしまっています。本当にそんなことをやったかどうかも、いまとなってははっきりしません。ひょっとすると、思い違いかもしれません。何かを調べた記憶はあるんですが。

 今日はなんだかへんな話題になってしまいました(今日だけじゃなくて、いつも変だと思われているかもしれませんが)。ではでは。
by jazz_ogawa | 2006-09-25 22:32 | 映画&DVD | Trackback(1) | Comments(6)
Tracked from 映画 DVD 気ままなブログ at 2006-09-26 22:53
タイトル : 映画 DVD 気ままなブログに気ままに観に来てください。
日本映画や海外映画、ドラマのジャンルを問わずに気ままにピックアップしています~よかったらこれから見ようとしている映画やDVDの参考にしてください。... more
Commented by よし at 2006-09-26 04:26 x
元皇族の末裔である竹田恒泰さんのブログには、歴史的な考証も不十分だと書かれていました。私は在英のためまだ観ていないのですし、内容はともかくとして、なぜ今、この時期に、このテーマでの映画ができて上映されているのか、その意味について関心があります。
http://blogs.yahoo.co.jp/takebom1024/39729034.html
Commented by forcek at 2006-09-26 12:58 x
小川さん、映画観てないんで何とも言えませんが(予定もありませんが笑)今回の「愛しのJazzMan」のブレイキーも面白かったです。写真と自動車が趣味だったんですねー、ヌードとノー・ブレイキーの話は笑いました(笑)同時に「大人スタイル」のエバンスの異様なむくみと反比例の美弾は何とも切ない気持ちになりますね。
Commented by jazz_ogawa at 2006-09-26 14:51
よしさん、コメントありがとうございます。この映画、観るひとによっては「いい」という評価になるのかもしれませんが、ぼくには理解できなかったということです。何か訴えたい、伝えたいという製作者の思いはわかるんです。でもその「何か」が、生憎とぼくの鈍化した感性や歴史に無知なことから、理解できなかったのかもしれません。いずれにしても、観たひとそれぞれで、ぼくの「よくわからなかった」という感想も含めて、何かを感じればいいのではないでしょうか? 映画とか、音楽ってそういうものだと思います。もしいずれチャンスがあればご覧になって、ぜひご感想をお聞かせください。
Commented by jazz_ogawa at 2006-09-26 14:53
forcekさん、いつもいろいろと読んでくれてありがとうございます。こういうコメントは嬉しいです。テンションが下がるときもあるんですが、こう書いていただくとまたやる気が起こってきます。
Commented by fanfan at 2006-09-26 22:22 x
小川さんこんばんわ。気になってはいたのですが私は見ておりません。
何かテーマがあるのでしょうか?あるのでしょうね。映画なので。。(笑)
どういう視点で映画が展開してゆくのか興味あります。
やはり、大戦があった激動の「昭和」。天皇ヒロヒトが軍事化の日本に
何を思っていたのか強い関心はあります。
あとイッセー尾形さんの大学教授の物まねが好きです。
絶妙ですよね。
Commented by jazz_ogawa at 2006-09-26 23:20
fanfanさん、この映画、ぼくには内容がよくわかりませんでしたが、そのことも含めて「考えささえられる映画」ではありました。それって重要なことで、日本が戦争に走った背景や現在の状況とか、いろいろなことを考えさせられましたし、いまも考えています。
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