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川隆夫の JAZZ BLOG
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©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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「証言で綴る日本のジャズ」

「ジャケ裏の真実
ジャズ・ジャイアンツ編」
TALK EVENT■
小川隆夫ONGAKUゼミナール
@銀座le sept
3.19:ジャズメン、ジャズを聴く!


■TALK EVENT■
民音音楽博物館
「3月文化講演会」@神戸
3.26: 関西国際文化センター
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TEL: 078-265-6595

詳細やその他ライナーノーツなどは 「Works & Information」へ>>
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2006-09-22 PANJAスイング・オーケストラ@文京シビックホール
2006-09-22 PANJAスイング・オーケストラ@文京シビックホール_e0021965_23401071.jpg
 昨日観てきたこのコンサートはちょっと楽しみにしていたものです。PANJAスイング・オーケストラは、その昔、山下洋輔さんや村上ポンタ秀一さんたちが中心になって作られたオーケストラで、<シング・シング・シング>や<イン・ザ・ムード>といったスイング・ジャズの名曲をフリー・ジャズで演奏してしまおうというビッグ・バンドでした。
 ミュージシャンもリスナーも楽しめる幻のオーケストラ、それがPANJAでした。一種のお遊びであり、お楽しみといったところでしょうか。適当なところでさかさま読みをするミュージシャン用語を用いた名前からしてお遊びバンドの精神が貫かれています。
 ところがメンバーは日本を代表する実力派ばかりですから、このお遊びバンドの演奏はご機嫌この上ないものでした。それがまた楽しめるかと思えば、ぼくがわくわくしながら会場に向かった気持ちもおわかりいただけるかもしれませんね。

 今回の再結成は「Blue Clover Charity Concert」と銘打たれたイヴェントのためのものです。前立腺がんの「早期発見・早期治療の大切さ」を呼びかける運動の一環として行なわれました。それだけに通常のジャズ・コンサートとは違って、普段はジャズを聴かないひともみえていたようです。前立腺がんについての啓蒙運動なんですが、ジャズの啓蒙運動にもなっているんじゃないかなんて、客席にいながら思ったりもしました。
 男性の場合、そこそこの年齢になれば前立腺は肥大するものです。ぼくもこの10年くらいはそういう症状が出ています。前立腺がんは進行が非常に遅いので、気がつかないうちにがんになっているかもしれません。
 それはよーくわかっているのですが、検査はどうも・・・。ぼくのようなそんな人間のためのキャンペーンがこのブルークローバー・キャンペーンなんですね。医者のくせしてこれではちょっとまずいかなぁと思いつつ、コンサートに没入してしまいました。

 第一部は山下さんに、吉野弘志さんのベース、それにポンタさんのドラムスのトリオを中心にゲストが入ります。まずはトリオで1曲演奏してから、渡辺香津美さんが加わっての<遠州燕返し>。久しぶりにこの曲を聴きましたが、渡辺さんのウルトラ・テクニックが存分に味わえる構成は最高です。
 次はこの4人にホーン奏者がふたり加わったグループをバックに、大貫妙子さんが<イパネマの娘>を歌います。澄んだ声にちょっと気だるさも加わった彼女のボサノヴァは思った以上に素敵でしたね。山下さんのピアノ・ソロも、イン・テンポ、イン・コードで歌心もあり、これも楽しい聴きものでした。
2006-09-22 PANJAスイング・オーケストラ@文京シビックホール_e0021965_2345944.jpg その後、大貫さんはもう1曲<美しい人よ>を歌って引っ込み、今度は坂田明さんと日野皓正さんの登場です。ソニー・ロリンズの<オレオ>をやったんですが、フリー・パートから入ってそれぞれが大胆なソロを聴かせてくれました。
 山下洋輔トリオの二代目サックス奏者が坂田さんだったことを思い出します。中村誠一さんに代わって坂田さんが加わったニュー・トリオを最初に聴いたのはたしか新宿の「ピットイン」だったと思います。そのときの爆発的なソロに度肝を抜かれたことはいまでも忘れられません。
2006-09-22 PANJAスイング・オーケストラ@文京シビックホール_e0021965_2344869.jpg 日野さんもこの手の演奏をさせたらやっぱり本領を発揮しますね。アメリカに移住するしばらく前の日野さんの演奏はフリー・ジャズそのものだったことを思い出します。あのころは山下さんのトリオも日野さんのグループもヨーロッパに進出して大反響を呼び起こしていました。そんなことを思い出していたら、第一部はあっという間に終わってしまいました。

 第二部はいよいよPANJAの登場です。オープニングの<ロイヤル・ガーデン・ブルース>では、坂田さん、渡辺さん、日野さん、山下さんの順で、客席から演奏しながらステージにのぼりました。そのあとはこの4人によるトーク・タイムになったんですが、4者4様、それぞれの個性がよく出ていた不思議なお喋りタイムでした。
 その後はPANJAが<イン・ザ・ムード>と<ワン・オクロック・ジャンプ>を演奏し、大貫さんが再び登場して<シャル・ウィ・ダンス>を歌い、最後はゲスト全員を混じえての<シング・シング・シング>です。どれもそれぞれに聴き応えのある内容でした。
 そしてアンコール。幕が開くと、そこにはピアノでイントロを弾く山下さんの横に日野さんがひとりだけ。ふたりによる<星に願いを>が始まりました。日野さんの情感を込めたプレイにほろりです。何て粋なフレーズを綴るんでしょう。やっぱり日野さんはうまいし、センスがあるなぁと感動しました。

 30年近く前のことですが、後楽園ホールで日野さんと菊地雅章さんのデュエットによる<ラウンド・ミッドナイト>を聴いたことがあります。これが最高に素晴らしかったんですが、昨日の<星に願いを>もそれに匹敵するものでした。
 こうしてぼくは心に残る素晴らしい演奏をまたひとつ聴いたことになります。人生はさまざまなものの積み重ねですが、ぼくの場合はそのさまざまなもののひとつに素晴らしい演奏があります。それを増やしたくて、いまだにライヴに通っているのかもしれませんね。
by jazz_ogawa | 2006-09-22 23:51 | ライヴは天国 | Trackback(1) | Comments(6)
Tracked from ブログでお得な無料情報 at 2006-12-21 07:22
タイトル : 前立腺がんの治療について
前立腺がんの疑いのある人や、前立腺がんが心配な人のために前立腺がんの治療方法について、大まかに代表的な治療方法について紹介します。... more
Commented by forcek at 2006-09-23 00:58 x
小川さん、まず自称「セーヴ王」は思わず声を出してウケました(笑)しかしこのメンツなら間違いないですね、前立腺ガンはアメリカでは男性のガンの中でも今は最も高い発生率らしいですね、俺も40才になるしそろそろ検査をと思うのですが小川さんと同じでどうも...、ホントに「早期発見・早期治療」が一番大切なんですよね。
Commented by fanfan at 2006-09-23 02:34 x
そうでしたか。今シビックホールの間近で働いているので、知っていたらぜひ参加したかったです。
「神がかっている」山下さんのパワーは圧巻ですね。おいくつぐらいになられるのでしょう。
そうそう、小川さん、本日13:00よりかぐや姫と吉田拓郎つま恋コンサートありますね。。ふふふ。
Commented by jazz_ogawa at 2006-09-23 13:04
forcekさん、周りのひとからは「そこまでやるか」と呆れられています。しかし「セーヴが命」のぼくなので、しつこいくらいにあちこちにセーヴしまくっています。常にまったく同じデータが入っているコンピューターを最低2台は確保しておかないと心配なんですね。心配性もここまでくれば病気かもしれませんが。
Commented by jazz_ogawa at 2006-09-23 13:06
fanfanさん、そういえば長いこと吉田拓郎のライヴには行っていませんね。それほど有名じゃなかったころはあちこちの小さなコンサート会場で聴きましたが。それでもいまだに新譜が出ると、たいていは買っていますし、今度の武道館コンサートも気になっています。
Commented by fanfan at 2006-09-25 00:42 x
拓郎さん、私ライブ見るの初めてだったのです。つま恋ライブ・一日テレビかけておりました。31年前のものも見てみたいです。
私が気になるアーティストは、何かを私に感じさせてくれます。
「なんだ?この人は・・・・」
はい、拓郎さんも例にもれません。「何か」を感じさせてくれました。
坂崎さんも感極まってましたね。
Commented by jazz_ogawa at 2006-09-25 07:34
fanfanさん、たしかに吉田拓郎を最初に聴いたときは、歌い方といい、声といい、曲といい、「何だ、これは!」という衝撃を受けました。それまでに聴いたこともない歌をうたっていたからです。そういうインパクトをいまだに失っていない彼は本当にすごいと思います。
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