原宿の「トーキョーヒップスタークラブ」でストーンズのイヴェントをやってきました。この店は明治通りを渋谷から原宿に向かって進み、表参道との交差点のちょっと手前を左に入ったところにあります。
ぼくが着いたときは、時間も遅かったので1階と2階がクローズしていて、イヴェント会場の3階にあるカフェだけが営業していました。ですから、どんな店だか全貌はわかりません。カフェはインドアのスペースとオープン・テラスとで構成されていて、それほど広くはありませんが、DJイヴェントやちょっとしたパーティをやるには手ごろな空間という印象でした。
イヴェントといっても、特別に誰かが何かを紹介するというわけじゃありません。誰かがDJをやって、あとはたべっているというか、たむろしているだけで、いつものDJイヴェントと変わりはありません。何かのきっかけで楽しめればいいといった感じのひとが集まっていたんでしょうか。
ぼくはストーンズ・フリークなので、こういうところに呼ばれればほいほいと出かけていきます。手元にあったストーンズやその周辺のひとたちのCDをかき集めて、45分回せばいいや、という感じでした。つまり、自分が楽しんじゃおうという魂胆です。
DJはあくまでしろうとのお遊びですから、それでいいでしょう。お金をもらうなら、何か考えて回すかもしれませんが、ぼくはこれでお金をもらうつもりは一切ありません。というか、お金をもらうようなイヴェントには出ません。これは、あくまで遊びです。もちろん、もらえるほどの内容もありませんし。
ひところは、張り切ってアナログを回していたこともあります。しかしレコード・ファンには、アナログを回すDJは向きません。だって、そばで踊られて針が飛ぶなんていうこともありますし、どうしてもディスクの扱いが雑になって、そこがぼくには我慢できないからです。
それで思いました。DJにレコード好きがいるなんて嘘です。DJをやっているひとは、音楽は好きでしょうけれど、レコードは愛していないんじゃないかしら。DJをするために、レコードをコレクションしているひとはいると思いますが。
レコード・コレクターとレコード好きは違います。ただし、両方を兼ね備えているひとはいます。ぼくもそのひとりです。レコードは雑に扱えません。そうした気持ちとDJをする行為とは相容れないものなんですね。ですから、このところはもっぱらCDを使っています。
格好から入るぼくとしては、本当はレコードを回したいところです。レコードのほうが面白いものがたくさんあるので、昨日もどうしようかと散々迷いました。しかし、やっぱりレコードに寄せる愛情に負けて、CDを持っていくことにしました。
選んだ曲はこのようなものです。
【Songlist】
1. Brian Jones/55
2. Rolling Stones/19th Nervous Breakdown
3. Traffic/Paper Sun
4. Rolling stones/Paint It, Black
5. Jefferson Airplane/White Rabbit
6. Rolling Stones/It's Only Rock 'n' Roll
7. Bill Wyman's Rhythm King/Mojo Boogie
8. Rolling Stones/Street Fighting Man
9. Bill Wyman's Rhythm King/Spooky
10. Rolling Stones/Honky Tonk Woman
11. Rolling Stones/Jumpin' Jack Flash
12. Ron Wood/Seven Days
次は12日に銀座で開くトーク・イヴェントです。こちらも選曲を済ませているので、これからの1週間はひたすら原稿を書きまくる予定です。
相変わらず、ひとつが終わるとふたつみっつと別の原稿を頼まれる状況が続いていてありがたい限りです。これで雪だるま式に少しずつ仕事が増えていきます。でも、こういうのって必ずどこかで終わりますから、ここを乗り切れば何とかなるでしょう。
ただし、仕事の依頼が来なくなったら来なくなったで寂しいですけどね。こういうのって人気商売みたいなものですから、そのうち飽きられてしまうのはわかっています。そうやってだんだん業界から遠ざかっていくことになるのがライターの宿命です。
いつまでみなさんがぼくを必要としてくれているかです。そういうことも考えてみると面白いんですが、今日はやめておきましょう。