早いものでこのブログを始めたのが去年の7月26日ですから、すでに2年目に突入したことになります。この1年で、今日の分を入れると162件の記事を書いてきました。自分でもよくぞ挫折しないでこんなに書いたものだと思いますが、それにおつき合いしていただいたみなさんも本当にご苦労さまでした。
いつまで続くかわかりませんが、これからも折々に思ったことを垂れ流しのごとくに節操も遠慮もなく書き連ねていこうと思います。呆れてしまうひともいるでしょうし、飽きてしまうひともいるでしょう。肩に力を入れず、いい加減な気持ちで適当に書いていきますので、あまり真面目に受け取らず、読み流していただければ幸いです。
毎週木曜は小僧comで連載中の「愛しのJazz Man」が更新される日です。最初はこのブログで連載していましたが、小僧comからの「たっての頼み」(ここを強調しておきます)で引越しをしました。
左にあるバナーでその連載に飛びますが、ぼくの活動を記録するのもこのブログの目的ですから、毎月最後の更新がされたところで総集編を掲載することにしました。本日の更新で連載は6回目になります。以下に冒頭の部分だけを順に載せておきます。
#001:Chet Baker チェット・ベイカー(tp, vo)
これまで多くのミュージシャンにインタビューし、中には親しい友人としてつき合ったひとも何人かいる。直接ミュージシャンたちの言葉を聞くたびに、そのひとの真の音楽性に触れ、音楽に対する熱い思いに驚かされ、豊かな人間性に感激してきた。
そんな愛しのJazz Manたちの言葉をフィーチャーしながら、少しでもJazzの魅力を紹介できればと思う。
第1回目は、ウエストコーストジャズを代表するトランペッターでシンガーのチェット・ベイカー。
独特の音色が強い哀愁を感じさせるチェット・ベイカーは、大好きなトランペッターのひとりだ。ヴォーカルも肩から力が抜けていて、この抜け具合に何かほっとさせられる。チェットのトランペットとヴォーカルを聴いていると、きりきりしているときも心が和むから、沈静効果があるのかもしれない。
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#002:Miles Davis マイルス・デイヴィス(tp)-前編-
ぼくにとって、ジャズの世界で一番大きな存在がマイルス・デイヴィスだ。気難しいことで知られている彼のこと。そう簡単にインタビューなどできない。ぼくの場合もまさしくそうだった。
1985年のことである。レコード会社の依頼で初めてマイルスにインタビューをすることになった。場所はニューヨーク。このときは、春に出る予定の新作(『ユーアー・アンダー・アレスト』)について話を聞いてほしいというものだった。ところが問題がひとつ。肝心な音が到着していないのだ。アメリカの本社に問い合わせても、まだミックスダウンもされておらず、そちらにもない状況だった。
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#003:Miles Davis マイルス・デイヴィス(tp)-後編-
「さあ、何が飲みたいんだ? オレンジ・ジュースか?」
1985年3月2日、ついに会うことのできたマイルス・デイヴィスが最初に発した言葉である。この日、ぼくはロサンジェルスのマリブにある彼の別荘にいた。
居間に通され、待つこと数分。マイルスは明るいレンガ色のジャンプ・スーツ姿で登場した。2階から階段を降りてくる姿を見て、ぼくは思わず拍手をしそうになった。20年近く憧れ続けてきた人物が、すぐ目の前でにたりと笑いながら立っている。そのマイルスが、オレンジ・ジュースを用意し、自分はペリエをグラスに注ぎ、いきなり、「いったい何をさせようっていうんだ。写真を撮るのか? それじゃ洋服を変えなきゃ駄目だ」などと一方的に喋り始めた。
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#004:Alfred Lion アルフレッド・ライオン(producer)
ぼくの人生にとって極めて大きな意味を持っているのが、1985年の2月から3月にかけてのアメリカ行きだった。このときに、初めてマイルス・デイヴィスのインタヴューをしたのはこの前に書いたとおりだ。そしてアルフレッド・ライオンと出会えたのも、意義の深い出来事になった。
アルフレッド・ライオン。世界一のジャズ・レーベルと多くのファンから呼ばれているブルーノートの創業者にして、モダン・ジャズの黄金時代を彩る数々の名盤をプロデュースした人物である。ブルーノートが名盤の宝庫といわれているのも、ライオンが異常なまでの熱意で次々と優れたミュージシャンの演奏をレコーディングしていたからだ。そして、それらがぼくたちファンにとってはかけがえのない財産になっている。
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#005:Jimmy Smith ジミー・スミス(org)
ジャズ界切っての大食漢は誰か? 知る限りではオルガンのジミー・スミスが横綱である。このひとは1日に5回も6回も食事をする。しかも1回の量が半端じゃない。とにかく何でもいいのだ。
レストランに行けば、そこで一番早くできる料理と一番おいしい料理の両方を注文する。すぐに出てくる料理で軽く腹ごしらえして、それからおいしいものをゆっくり味わおうという魂胆だ。すぐに出せる料理といえばカレーとか麺類である。こういうのがスミスにとってはアペタイザーになる。だから気取ったレストランなど苦手だという。
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