このところひたすら本業と原稿書きに時間を割いているため、それ以外のことは何もしていません。昨日は河出書房新社から来月発刊される『ジャズマンが愛する不朽のJAZZ名盤100』の再校を読み終わって、編集者にわたしました。これで、あとは青焼きをチェックするだけで、この本はおしまいです。やれやれ、といったところですね。
あとは11月に発刊される『ジャズ・スタンダード大辞典』(全音楽譜出版社)の曲解説を今月中に書き終えることにしているんですが、これがなかなか進みません。850曲のうち残すは100曲弱のところまで来ています。『ジャズマン~』がひと段落したら、こちらに集中するつもりでした。
ところがここに来て、ライナーノーツを7本くらい頼まれてしまいました。それがすべて締め切りまで数日しかないという超特急のリクエストです。頼まれたら絶対に断らないのがモットーなので、当然引き受けて、それをいま必死で書いているところです。というわけで、またまた『大辞典』は棚上げになっています。ヘヴィメタ嬢、すまん!
ですからこんなことを書いていてはいけないのですが、せっかく「マイ・コレクション」というカテゴリを作ったので、自慢の品を今日も紹介しましょう。
ところで「カテゴリ」とexcitは標記していますが、どうして「カテゴリー」じゃないんでしょうか? これって「category」のことですよね。だったら「カテゴリー」と読むほうが一般的だと思うんですけど、なんで「カテゴリ」なんでしょう? どうでもいいことですが。
なかなか本題にたどりつけません。が、そろそろ今日の「マイ・コレクション」です。国内発売されたビートルズのCDでは、おそらくこれが一番珍しいんじゃないでしょうか。『アビー・ロード』の回収盤です。CD化が始まった最初のころに、東芝EMIが売れ筋の作品を厳選して出した中の1枚です。価格は3500円。現在の輸入盤価格から考えたら倍くらいですね。
ただしこの『アビー・ロード』、アップルから許可を取らずに出してしまったらしいんですね。ビートルズ関連の商品はとても管理がうるさいのに、どうして出してしまったのかわかりません。それで回収騒ぎになりました。どれくらいの数が売れたんでしょう?
LPが2200円くらいで買えたと思いますから、3500円出してCDを買ったひとはかなりのファンやマニアだったと思います。それで、このCDはいまや高値で取引されるアイテムになりました。無理してでも買っておいてよかった1枚ですね。
レーベルがアップルではなくてオデオンというのも、なんだか怪しげです。このあたりも、きちんとした許可を取っていないことに関係があるのかもしれません。
ビートルズの回収盤といえば、以前もブログに書きましたが、この間出たアメリカ盤とEU盤の『THE CAPITOL ALBUMS, VOL.2』の初回盤が回収騒ぎになりました。ただし実際は回収されず、クレームがついたら正規のものに交換するということで、なんとなくうやむやになってしまった感じです。大半のユーザーはそのことすら知らないようで、こちらは残念ながらコレクターズ・アイテムにはなりそうもありません。
あともうひとつ、これはかなり珍しいと思いますが、ジョージの『バングラデシュ』で回収盤があります。それについては、次回紹介することにします。