以前からこのブログで何度か紹介してきました「Takao Ogawa Presents・小僧こだわりJAZZ Live vol.1」ですが、昨日原宿の「Blue Jay Way」で無事開催することができました。お集まりいただいた方にはここでお礼を申し上げます。お陰さまで気持ちよく盛り上がったライヴになったと思います。
イヴェントは7時から始まりました。小僧comの藤田社長から簡単なイヴェントの紹介や会社の説明があって、次が問題です。ぼくが20分のトークをしなくてはいけないからです。事前に話す内容を考えていると、そればかりが気になってしまいます。そこで、いつものように出たとこ勝負でステージにのぼってしまいました。
最初は木住野さんの紹介をさせていただき、この日のテーマであるボサノヴァに話を持っていこうと思いました。でも、それだと20分もたないかもしれません。木住野さんのことを話しているうちにそう考えたんですね。そこで、急遽思いつきでジャズの大まかな歴史についての話に切り替えました。かなりはしょったり、途中で脱線しそうになるのを抑えたりして、60年代まで来ました。ここで、今度はボサノヴァの話をする魂胆です。
まあまあ自分ではうまく話をつなげられたかなと思ったのですが、これで20分ぐらいになっているんじゃないかと気がつきました。そこでこの続きは次回でと、ちゃっかり9月に予定している2回目の宣伝をして、あとは木住野さんのトリオをステージに呼び上げました。
ベースの安ヵ川大樹さん、ドラムスのトミー・キャンベルさん、と順に呼び上げたのですが、トミーのところで木住野さんが出てくるという番狂わせ。トイレ中ということで、最後にトミーが出てきたのには、いかにも彼らしくて笑ってしまいました。
演奏はジョビンの「ウェイヴ」から始まりました。今回のライヴを木住野さんにお願いしたのは、彼女がいつも心地のよい、かつパッションが感じられるプレイを聴かせてくれるからです。彼女の演奏には、情景が感じられるというか、その演奏を通して自分なりのストーリーが思い浮かんだりして、とてもイマジネイティヴなんですね。
このコンサート・シリーズは、ジャズに興味はあるけれどちょっと敷居が高くてとか、ジャズは難しいんじゃないの? といったかたを対象にしている部分もあります。もちろん熱心なジャズ・ファンのかたにもいらしていただきたいので、どちらにも満足していただける演奏家が条件です。そこで真っ先に思い浮かんだのが木住野さんでした。
そして「ウェイヴ」を聴いた途端に、自分の選択は間違っていなかったと確信しました。「小僧こだわりJAZZ Live」では大人が寛げる空間を提供したい、とぼくは考えています。その場に相応しい音楽を演奏し、心地よい雰囲気を演出してくださった木住野さんとメンバー、そして彼女のスタッフには最大の感謝をしたいと思います。演奏されたのはこんな曲目です。
【セット・リスト】
1. Wave / A.C.Jobim
2. Red Blouse / A.C.Jobim
3. Nostalsia / 木住野佳子
4. UkiUki / 木住野佳子
5. Come Together / Beatles
6. Waltz For Debby / Bill Evans
7. Con Passione / 木住野佳子
先月発売されたボサノヴァ集の『bossa nostalsia』と、以前に発売されたもう1枚のボサノヴァ集『シエスタ』からの選曲が中心です。ぼくが描いていたとおりの構成で、これまた納得の内容でした。
帰りがけに声をかけてくださったかたたちからも口々によかったと仰っていただけましたし、集計したアンケートでも「大変よかった」と「よかった」ばかりだったので、お世辞もあるでしょうが、ひとまず胸をほっと撫で下ろしました。
1時間ほどのステージはまたたく間に終り、このあとは木住野さんとのトーク、そしてあっと驚くサプライズ・ゲストの登場、さらにはアンコール演奏と続いて、「小僧こだわりJAZZ Live vol.1」は予定した9時ごろに無事終演しました。
長くなりましたので、後半部分は次回に報告させていただきます。