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川隆夫の JAZZ BLOG
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©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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2006-05-28 『Good Night & Good Luck』
e0021965_10103650.jpg
 年末・年始にニューヨークで観そこなった『グッドナイト&グッドラック』を土曜日に観てきました。好きなジョージ・クルーニーが監督・出演していることと、テーマが興味深かったからです。
 いつものクルーニーが出ている映画とはまったく違います。マッカーシーの赤狩りが題材ですから、シリアスな内容なんですね。日本でもお笑いのひとが映画を撮ったり本を書いたりすると、シリアスなものになることが結構ありますよね。クルーニーがお笑いのひととは思いませんが、同じような印象を覚えました。
 クルーニーの父親はテレビ・ニュースのアンカーマンで、自身も大学で放送ジャーナリズムを専攻していました。ですから赤狩りは他人事ではなく、一般のひとより身近に感じられるテーマなんでしょうね。「マロー(マッカーシーを批判したCBS-TVの有名アンカーマンでこの映画の主人公)はぼくら父子の英雄だ」とクルーニーはいっているほどですから。

 アメリカはときどき妙なことをやります。禁酒法もそうでしたし、赤狩りもそうです。本人でなくても家族が共産党の集会に一度でも出ていただけで解雇されるなど、ほとんど公民権剥奪に近い状態にされてしまいます。20年前に参加していてもそうなんですから、自由を主張する国からは想像できません。まるで戦前の日本で起こっていたことが、民主主義を標榜するアメリカで、それも戦後に起こったのですから、アメリカ人のメンタリティはよくわかりません。
 赤狩りはときどき映画のテーマになります。チャップリンが赤狩りを逃れてスイスに移住するなど、ハリウッドの関係者に犠牲者が多かったからでしょうか? ジャズ界でも、ウエスト・コーストのミュージシャンやレコード会社のひとが犠牲になっています。

 映画は非常に面白く観れました。モノクロの映像が実写フィルムとリンクして重厚な雰囲気を醸し出します。鋭利な刃物のように切れ味が鋭く、しかも90分少々の長さですから緊張感も途切れません。テーマを絞っているため、話がコンパクトにまとまっていて、いい映画が観たなぁという気分になりました。
 ところどころにフィーチャーされる、ダイアン・リーヴスがコンボをバックに歌うシーンもよかったですね。モノクロの映像ということもあって、ジャジーな雰囲気がよく出ていました。ダイアンは貫禄がついて(大分前からですが)、ビリー・ホリデイみたいなムードを醸し出していました。20年くらい前に初めてインタビューしたときは可愛かったのに、いまでは風格十分です。お互いに年を取ったもんだと、スクリーンを観ながら妙に納得してしまいました。
e0021965_1016290.jpg ところで、ジョージ・クルーニーはジャズ・シンガーのローズマリー・クルーニーの甥っ子なんですね。ですから、ジャズ・ファンなんでしょう。そんな思いが、ダイアンをフィーチャーさせたのでしょうか? 彼女が歌うシーンはなくたっていいというか、必然性がないんですが、そこに思い入れがあるのかもしれません。ちなみにクルーニーがプロデュースしたこの映画のサントラ盤で、ダイアンはグラミー賞を獲得しています。

 あとは、やたらと登場人物が煙草を吸うシーンが気になりました。主人公のマローはヘヴィー・スモーカーで知られており、呼吸器系の癌で死んでいます。そのキャラクターを描くために強調したのかもしれませんが、それでも観ていて違和感を覚えるほでした。いくら放送業界のひとが煙草を吸うといっても、ちょっと吸いすぎです。そんなシーンを撮るのに、スタッフから苦情が出たんじゃないかと妙な勘繰りをしてしまいました。
 アメリカではどの業界でもユニオンが口うるさいですから、ぼくはこうしたシーンを撮るにあたって、制作側とユニオンの間で何らかの問題が生じたのではと勘ぐっています。だってぼくがスタッフだったら、この仕事やりたくないですもん。喫煙や福流煙を忌み嫌うひとは日本よりアメリカのほうが多いですしね。

 もうひとつにやりとさせられたシーンがありました。登場人物の中で社内結婚しているカップルがいるんですね。会社では社内結婚は禁止です。それで出社する際に、「奥さんがいることは誰にもいえない」とか何とかいうせりふがあるんです。すると奥さんが、「もうひとり秘密にしているひとがいるわ、エヴァ・ガードナーよ」と応じます。このあたりは、脚本も書いたジョージ・クルーニーのユーモアでしょう。シリアスな映画の中で、唯一にやりとした場面でした。
 人気絶頂だったフランク・シナトラは1951年にエヴァ・ガードナーと結婚し、54年に離婚しています。どこの芸能界も同じですが、人気者は結婚を秘密にします。映画は1953年ごろが舞台ですから、時代考証もなされています。こういう芸の細かいところがぼくは好きですね。

 さて、「ヴァージン・シネマ」の予約がうまく取れれば、今週末は『ダヴィンチ・コード』を観ようと思っています。
by jazz_ogawa | 2006-05-29 10:19 | 映画&DVD | Trackback(4) | Comments(9)
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Tracked from Osaka-cinema.. at 2006-06-20 03:04
タイトル : グッドナイト、グッドラック~真のジャーナリズムとは?
9・11以降、アメリカのイスラム教国への攻撃。 中近東でも終わり無き紛争。 日本では拉致被害などからの北朝鮮への 過激な対応を迫る声など、今も世界はこの映画の時の ように、様々な問題を抱えている。 こんな時代だからこそ、ジャーナリズムの意義を問う この映画が生まれたのかもしれない。 ジョージ・クルーニ監督&出演の 映画「グッドナイト、グッドラック」 1953年の3月。 アメリカは三大放送局の一つ、CBSが一つの番組を放送した。 当時、支持率50%を越えて、「赤狩り隊」...... more
Commented by ネリ at 2006-05-29 10:20 x
面白いですねwwww
Commented by forcek at 2006-05-29 13:36 x
小川さんクルーニーの「グッドナイト&グッドラック」評判どうり良かったみたいですねー、最初はクルーニー自身がマロー役をやろうと思っていたみたいですが、デヴィット・ストラザーンにして大正解だったと彼がコメントしてました、タバコの吸うシーンが多いのもマローのヘヴィー・スモーカーに加え、当時のキャスターはスポンサー事情以上にファッション的にTVでタバコを吸っていたらしいですね、それを忠実に再現したかったみたいなんですが、吸いすぎみたいですね(笑)しかし小川さん、ジョージ・クルーニーがローズマリー・クルーニーの甥っ子だったなんて知りませんでしたー(驚)ホントにダイアン・リーヴスは今はスゴイ風格ですが、いとこのGeorge Dukeも立派な体格ですから血ですかねー(笑)「Welcome to My Love」時のダイアンを俺も生で一度見てみたかったです、とりあえずやはりこの映画は面白そうですね、いずれ是非観てみたいと思います。
Commented by jazz_ogawa at 2006-05-29 23:18
forcekさんくらいいろいろ知っていれば、この映画、かなり楽しめると思いますよ。映像とか小道具とか、かなり凝った作りになっていますから、ストーリー以上にあれこれ楽しめること、保障します。
Commented by Shoe at 2006-05-30 00:25 x
こんばんは。
De Lovelyを04年の夏にNYで見たとき、出だしに全米嫌煙協会とかなんとかが、チラッと見ただけなので正確には憶えてないんですが、喫煙シーンに抗議する、というようなテロップが流れました。最後まで見て、余りの喫煙シーンの多さに納得しましたね。シガレットケースが重要な小道具として使われたこともあるのでしょうが、forcekさんが言われてるようなファッション性というのもあったでしょうね。
Commented by jazz_ogawa at 2006-05-30 00:54
Shoeさん、コメントありがとうございます。たしかに、50年台のアメリカでは煙草がファッションとして持て囃されていました。映画の中でも、モローが煙草を吸いながらインタビューしているシーンも出てきます。また、番組のスポンサーがKENTだったことも関連していると思います。ですから、放送業界のひとたちが煙草を吸っていたシーンも忠実に再現しているんでしょう。それでも本当にこんなに吸っていたの? と思うほど異常にみんなプカプカやっています。でも、当時はこうだったのかもしれません。ぼくがちょっと敏感になりすぎているってこともありますし。
Commented by miki3998 at 2006-05-31 00:35 x
ローズマリー・クルーニーとはテレビ番組のERでも競演してましたね。叔母さんにゲスト出演してもらうなんて素敵すね。
 ダビンチコードは本を読んでからと思っていましたが、原書で呼んでいてなかなか進みません(汗)。やはり先に映画を観ることにします。(笑)
Commented by jazz_ogawa at 2006-05-31 07:51
miki3998さん、ダヴィンチ・コードを原書で読んでいるとはすごいですね。哲学や美学がわからないと、日本語で読んでももうひとつ深くわからない実感があったんですが、映画のできはどうなんでしょうね? 玄人筋では評判悪いみたいですが、いずれにしてもとても気になる映画ではあります。
Commented by 放送人 at 2006-07-06 15:13 x
Due to circumstances beyond our controllを読んだのは
35年位前でした。
放送の仕事をしていた私はこの本を自分のバイブルとして大切に
してきました。
これをクルーニーが映画化したと知り、六本木の映画館に
飛んでいきました。ここでしか上映していなかったからです。
マーロー役はイメージぴったりで好演。クルーニーが控えめであったのが残念です。フレッド・フレンドリーというこの本の著者の役です。
当時のCBSニュースのペーリー会長もいまいちでした。
しかし映画は原作の言わんとした事を見るものにある程度
理解させてくれました。
この映画を見た方がこんなのおられるのでうれしくなり
書き込みました。
以前、早川ジャーナリスト選書として出版されたのですが直ぐに
絶版になり、再発売をお願いしたのですが
「あなたが3000冊買ってくれれば再発します」と言われてしまいました。その本が映画館で装いを全く異にして棚積みしてありました。
何冊売れたのでしょうか?
Commented by jazz_ogawa at 2006-07-07 01:09
放送人さん、コメントありがとうございます。この時代のアメリカには興味がありまして、原作本も読みたいと思っていました。今度、書店でチェックしてみます。
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