ニューヨークに着いて3日過ぎました。今日はこれまでに行ったところをいくつか紹介しましょう。
①Pongal@110 Lexington Ave.
カレー好きのぼくですが、油の摂取を極力控えたいこともあって、以前ほどはカレー屋さんにいかなくなりました。しかし、今回見つけたこの店なら安心です。6丁目にカレー屋さんが集まっているのはよく知られていますが、レキシントン・アヴェニューの27~28丁目あたりにもいくつかカレー屋さんがあります。
留学中はこの界隈でもカレーを食べていました。それで、今回はアパートからも近いので、この一角によさそうな店はないかとぶらぶら出かけていきました。東京でも知っている場所にしか行けない無類の方向音痴なんですが、食べ物には感が働くんですね。それで一軒の店に引っかかりました。それがこの「Pongal」です。
South Indian Vegetarian Restaurant(Kosher)と書かれているのが気になって、店頭に張り出されていたメニューを見ます。メニューにCurryの文字はありません。subji from gufaratとsubji from punjabにかっこつきでserved with badmati riceと書かれています。その中の、たとえばbaingan bharthaはbaked eggplant mashed and sauteed with onions, tomatoes and spicesとなっています。これがカレーなんでしょう。
オーダーしてみると、見事に正解でした。しかもほとんど油は使われていません。この店にはchappathiはありますがナンはありません。さらにその下の行を見るとphulkaというのがあって、これがoil free flat breadとなっているではありませんか。もちろんこれをオーダーしました。ナンよりもちもちしていなくて薄いのですが、味は好みでした。
自慢じゃありませんが、初めての店でもオーダーしたものに失敗はまずありません。今回も大正解です。まだ食べてみたいメニューがいくつかあるので、次回はそれを頼むつもりです。ただし経験から行くと、最初に食べたものがその店では(ぼくにとって)一番おいしいことが多いんですね。でも、次回が楽しみです。
それにしても、ヴェジテリアン・レストランで嬉々としている自分の姿が信じられません。変われば変わるものですね。
②Academy LPs@77 East 10th Street
東京にいる某レコード会社のディレクターから、あるレコードを探してほしいとのメールが届きました。そこで何軒か回ってみたのですが、そのレコードは見つかりません。しかし、久々にジャズのコーナーを見てしまったため、左の『Lee Konitz/Inside Hi-Fi』(Atlantic)を買ってしまいました。
かなりコンディションのいいオリジナル・ブラック・レーベルで12ドルです。もちろん持っているんですが、そこがコレクターの意地汚いところで、この値段でほかのひとに買われてしまうのが悔しいんですね。それでこの値段ならと買ってしまいました。
もう1枚は『The Supremes/A Bit Of Liverpool』(Motown)。これは持っている盤よりもぴかぴかなので、6ドルで買いました。こうやって、またレコードが増えていきます。
③Norman's Sound And Vision@67 Cooper Square
ここはCDとDVD屋さんなんですが、前を通ったら地下にLPとCDのバーゲン・コーナーをオープンしたと張り紙がありました。1.99ドルから9.99ドルまでと書かれていますし、期待はしないで覗いてみたんですが、その通りでこれといったものはありません。某ディレクター氏が探しているレコードもなかったのですが、写真のように在庫はかなりあります。じっくり見れば掘り出し物があるかもしれません。
④Empire State Building at 75 years
5月1日はエムパイア・ステート・ビルができて75周年でした。そういえば、『ブルーノートの真実』を書いたときに、エムパイアとクライスラー・ビルのことを調べました。どちらもほぼ同じ時期に建設が始まり、その直後から世界大恐慌が始まったため、完成できないのでは? といわれていたことなどを思い出しました。
75年経っても威風堂々としている姿を見ながら、入居が始まった途端に取り壊しになったマンションや、そこに入居したかたたちのことを思いました。部外者が軽々しいコメントをはさむのは失礼と思いますので、何も書きませんが、とにかくぼくはそのことを思いました。
それではまた。