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川隆夫の JAZZ BLOG
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©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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3.19:ジャズメン、ジャズを聴く!


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2006-04-06 新しい才能との出会い
 ジャッキー・マクリーンは残念ながらこの世を去ってしまいましたが、ジャズの世界では優れた才能の持ち主が引きもきらずに登場しています。昨日六本木の「アルフィー」で聴いたピアニストのオースティン・ペラルタもそんなひとりでした。
e0021965_015169.jpg 2月にデビュー作の『処女航海』が発売されたのでご存知のかたもいるでしょう。ジャケットには貴公子然とした端正な横顔が写っています。少年の面影を残しているのではなく、彼はこのレコーディングをした時点で14歳、現在は15歳という、本当に少年なんですね。
 最近は10代のジャズ・ミュージシャンも少なくありません。それでも、この15歳にはびっくりしました。彼の弾くピアノが、年に関係なく見事だったからです。荒削りのところはあるのですが、それでも音楽性は新しいし、感性にも優れたものが認められました。

 1曲目に演奏した「パッション・ダンス」はマッコイ・タイナーのオリジナルです。彼の演奏も急速調で豪快な内容でしたが、オースティンがそれ以上に斬新で破天荒なプレイをしたことにびっくりしました。黙って座っていれば華奢な少女のようにも見える彼です。ところがピアノを前にするや、強いタッチでぐいぐいとフレーズを積み重ねていきます。
 無心の境地になっているのでしょう。口を半分あけて一心不乱に弾くさまは創造の神に憑依されたかのようです。10本の指から弾きだされる音に、ふと気がつくと、ぼくも一心不乱に耳を傾けていました。
 その後に演奏されたのも、「シャドウ・オブ・ユア・スマイル」、「処女航海」、「オン・グリーン・ドルフィン・ストリート」など、アルバムに入っていた曲です。目の前で展開される見事なテクニックと躍動的なタッチに、アルバムで感じた以上のスリルを味わっていました。

 オースティンは極めてモダンなスタイルでピアノを弾きます。そこにも感心しました。ジャズには100年の歴史があります。それゆえ、最新のスタイルから入っていったとしても、それだけならすぐに化けの皮がはがれてしまいます。古いスタイルも消化していなければ、最新のスタイルや音楽性を駆使して創造的な演奏はできません。
 ましてやアルバムを発表し、耳の肥えたファンを前にして堂々と自分の音楽を表現するのは、それなりの修練を積んでいなければ不可能です。一体、いつ、どうやって、そうしたものが身につけられたのでしょう? 練習だけでこれほど短期間にこういうものは身につきません。そこが才能なんでしょうね。
 ジャズに本格的な形で取り組み始めたのが10歳のときですから、レコーディングの時点で14歳、今年の10月で16歳になるという、日本でいえば高校生になったばかりの少年です。そのオースティンにぼくは唸らされてしまったのです。これだからライヴはやめられません。いつなんどき、昨日のように思いもよらぬ素晴らしい才能にめぐり合えるかもしれません。そんな演奏やアーティストと出会ったときは気持ちが高揚します。

 そして、今日は昼休みに隅田川沿いをウォーキングしました。ようやくコートなしで歩ける温かさになり、ウォーキングも気持ちよくできます。
 思えば2年前のいまごろは、心臓病から回復しつつあったときで、歩くのもやっとでした。しかしいまはできる限りの早さで歩いても息切れしません。心臓も痛くなりません。健康とはなんと有難いものでしょう。そして、何と幸せな気分にさせてくれるものでしょう。主治医の先生には感謝してもしきれません。
 医者のはしくれとして、ぼくにもたまには患者さんが幸せな気分を味わえるお手伝いができていればいいのですが。何となく医者になってしまいましたが、いまとなってはこの仕事に就けて本当によかったと思っています。
 自分が病気になって考えることがたくさんありました。いつまで医者をやっていられるかはわかりません。でもその思いを忘れず、日々の仕事を続けたいと思っています。
by jazz_ogawa | 2006-04-07 00:19 | ライヴは天国 | Trackback | Comments(6)
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Commented by forcek at 2006-04-07 16:12 x
オースティン・ペラルタですか、顔だけ見ると女の子みたいにカワイイですね、15歳かー俺は色気が出始めのガキでしたが(笑)最近は若くて才能がある子が多いですねー今度聴いてみます、小川さん「ブルーノート・コレクターズ・ガイド」を読んで改めて小川さんはお医者さんなんだよなーとも実感しました、イャー面白かったです。途中何度も小川さんのシチュエーションと同化し色々想像しました(笑)しかしホントに人は「健康とはなんと有難いものでしょう」であってナンボですねー小川さんこれからも医者+音楽のそして人間の魅力をお伝えてください(末永く楽しみにしてます)。
Commented by kanami at 2006-04-07 22:40 x
美しい!CD屋さんで見つけたら即ジャケ買いしたかもしれません。このタイミングで知ったということは、これから成長をたのしめますね。買いに行こうっと♪たのしみがまたひとつ増えました!ありがとうございます。
#今日は平野さんのサイン会に行きました♪
Commented by jazz_ogawa at 2006-04-07 23:30
forcekさん、そうなんです、ぼくが医者だっていうことを忘れている音楽関係者が結構います。ぼくもそういうときは忘れていますけどね(笑)。音楽の仕事をするまではオフのときも医者を引きずっていて、それで苦しくなったこともたびたびありました。いまは気持ちの上でちょうどいいバランスです。
Commented by jazz_ogawa at 2006-04-07 23:32
kanamiさん、このアルバムからは何らかのパッションが感じられると思います。そのうち感想を聞かせてください。
Commented by kanami at 2006-04-12 02:06 x
買ってしまいました。で、聴いてみました。表情は憂いに満ちていて美しく、わたしには躍動感というよりも彼の繊細さを感じました。でもライナーノーツによると大物を前に全然怖気づかないようですね。チックコリアのスペイン、よかったです。あれがいちばん気に入ったかも。しかし14歳という若さでいったいどこでこのような感性を身につけたのかしら。わたしが14歳のときなんて。。。ジャージ着てサッカーやってる少年しかいなかったわ。。。有名になる前にこのような神童を知ることができて嬉しいです。ありがとう、小川先生!
Commented by jazz_ogawa at 2006-04-12 08:10
kanamiさん、見所がある若者でしょう? 上手いだけなら14才でもこのくらいのひとはいると思いますが、音楽性を考えるとすでにかなりのものを持っています。そこにびっくりしました。でも、そんなことを抜きにして、単純に音楽が素晴らしいことにぼくは気に入りました。
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