「Works & Information」でも紹介しましたが、2月から3月にかけてこんなものも発刊されています。最初の2冊は共著です。

『さわりで覚えるジャズ・ヴォーカルの名曲25選』(中経出版)は、四谷でジャズ喫茶「イーグル」を経営している後藤雅洋さんの監修で、彼と親しいライターやお店の常連たちが25人のシンガーによる25曲を紹介をしたものです。ぼくはこの本で、それら25人のシンガーについて、ひとりひとりについてエピソードを書かせてもらいました。
この本はシリーズで、これまでに『ブルーノート編』と『ソニー編』が出ていて、今回は初の『ヴォーカル編』です。売りは、添付されたCDでそれらの25曲を聴きながら、それぞれのアーティストのことや曲のことがわかるという点です(「さわり」ということで最後までは入っていませんが)。その企画が受けて、今回の『ヴォーカル編』を含めてジャズ本としては考えられないほどのベストセラーだそうです。以下は収録されている曲の一部です。
「アイ・コンセントレイト・オン・ユー/クリス・コナー」
「サムシング・クール/ジューン・クリスティ」
「9月の雨/スー・レイニー」
「イッツ・オールライト・ウィズ・ミー/ダイナ・ショア」
「ニューヨークの秋/ジョー・スタッフォード」

つい数日前には宝島新書から『JAZZ“名盤”入門!』が出ました。これは数年前に別冊宝島として出した本の新書化です。後藤雅洋さん、中山康樹さん、村井 康司さんの監修で、ぼくはボビー・ハッチャーソン、ジョン・スコフィールド、ポール・ブレイ、サン・ラを担当しました。
下記は出版社からの宣伝文句です。
「ジャズ」と称される音楽が生まれ出て100年。そのジャズの流れを100人のビッグ・アーティストの名盤336枚によってひもとく。プロの聴き手3人によるジャズ熱愛鼎談、後藤雅洋のコラムも収録。
最後はちょっと恥ずかしいのですが、このブログは自分の記録として書いていますので掲載しておきます。

1月に、オーディオ・メーカーのBOSE社が会員向けに毎月発行している会報誌『ビスタ』のインタビューを受けました。わずか8ページの小冊子ですが、見開き2頁のインタビューと表紙を恥ずかしながら飾っています。これ、母親へのいいプレゼントになりました。
個人的な話で恐縮ですが、老いた母親の楽しみは、ぼくの本や雑誌に書いた記事を読むことです。親とは有難いもので、視力も衰え、活動する気力も萎えているのに、ぼくが本を出すと、すぐに読んでくれます。
ところで、このインタビューは仕事にも結びつきました。インタビューをしてくれた編集者の方から、BOSEが出している別の会報誌に連載物を書いてくれないかと申し出を受けたのです。こちらは季刊誌で、やはり一般の方には手に入りませんが、こうやって仕事の幅が広がっていくのは嬉しいことです。