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川隆夫の JAZZ BLOG
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©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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2006-03-14 『フォー・フレッシュメン/トィデイ・イズ・トゥモロウ』
 ここ2週間ほどでいちばんよく聴いているのがこのアルバムです。

2006-03-14 『フォー・フレッシュメン/トィデイ・イズ・トゥモロウ』_e0021965_23222660.jpg フォー・フレッシュメンといえばジャズ・コーラスの最高峰です。ところが、この作品はまっとうな彼らのファンやジャズ・ヴォーカルのファンからはほとんど相手にされてきませんでした。
 実際、今回が世界初CD化ですし、アナログLP時代にも日本で発売されたかどうか怪しいものです。それも仕方がありません。取り上げているのが、このアルバムを録音した1968年当時のポップ・ヒットを中心にしていたからです。そのため、真面目なファンからはそっぽを向かれていたんですね。
 ところが、ぼくはこういうコマーシャル臭がぷんぷん漂う作品や音楽が昔から大好きでした。ジャズの名盤と呼ばれている作品も好きですが、こういうある意味で日陰者(この場合は日陰物?)がすこぶる気になってしかたありません。
 ここしばらくクラブ・ジャズが流行って、そういうひとたちの間では、シリアスなジャズ・ファンが相手にしなかったミュージシャンや作品が高く評価されるようになりました。いいことです。
 ただし、誰もが「右にならえ」で同じ作品やアーティストを異常に高く評価したり持て囃したりしているさまにはちょっとした怖さも感じます。「もう少し自分の意見を持ったら」と思うのは、ぼくが親父になった証拠でしょう。いやですね。
 でもそのお陰で、このアルバムも日本で発売されたようです。ジャズ・ファンに売るのではなく、違うファン層を期待してのリリースだと思われます。

 それはそれとして、このアルバムです。フォー・フレッシュメンが歌うのはラヴィン・スプーンフルの「デイドリーム」、ジ・アソシエーションの「チェリッシュ」と「ウィンディ」のメドレー、バート・バカラックの「ウォーク・オン・バイ」、ビートルズの「レディ・マドンナ」、フランク・シナトラの「カム・フライ・ウィズ・ミー」とフィフス・ディメンションの「アップ・アップ&アウェイ」のメドレー(このセンス最高!)、それから隠れた名曲にしてフォー・フレッシュメンの隠れた名唱にもなっている「ホエン・スクール・イズ・アウト・ディス・イヤー」などなど、どれもジャズ・ファンなら顔をしかめる曲ばかりです。
 チープなアレンジですし、フォー・フレッシュメンのハーモニーにも全盛期の美しさは認められません。しかし好きなものは好きということで、このアルバム、ぼくにとっては彼らの最高傑作『ファイヴ・トロンボーンズ』より愛聴していました。
 それでようやくCDが出たので、もうアナログ盤は聴かなくてもいいかなと思っています。これまでに、このアナログ盤は3枚買いました。そのうち1枚は聴き潰し、2枚目を聴いているところでした。どうして3枚持っているかといえば、CD化が期待薄だったため、いずれ2枚目も溝が磨り減ると思い、買いだめしておいたのです。ただし、このレコードは未開封だったので、これはこれで永久保存版として、もう1枚探さなくちゃと思っていました。
 アメリカの中古盤店ではときどき見かけますし、あれば3ドルとか5ドルで買えます。アメリカでもくず盤です。でも、そういうレコードがいとおしくてたまりません。だから、部屋にレコードがどんどん増えて身動きが取れなくなってしまったのですが。

 それともうひとつ、ぼくはジャケット・デザインにも魅かれています。この作品はリバティから出たものです。リバティといえば、この時期、ブルーノートも傘下におさめていました。それで似たようなデザインのジャケットがブルーノートにもいろいろあります。
 ブルーノートではフランシス・ウルフの写真にリード・マイルスのデザインが定番です。ところが、1960年代末の一時期はこのアルバムをデザインしたウッディ・ウッドワードも起用していました。例えばルー・ドナルドソンの『アリゲイター・ブーガルー』なんかで彼のデザインが楽しめます。
2006-03-14 『フォー・フレッシュメン/トィデイ・イズ・トゥモロウ』_e0021965_23282491.jpg なお、今回同時に発売された、デイヴ・ペル・シンガーズ、スー・レイニー、ブロッサム・ディアリー、マーティン・デニーの作品もぼくのフェイヴァリットですし、このシリーズ(Sound Picnic紙ジャケット・シリーズ)では3月にもフォー・キング・カズンズ、ラヴ・ジェネレーション、ジャッキー・デシャノンなど5枚が出ます。いずれもLPで散々聴きまくった作品なので、発売されたらすぐにiPODに入れてウォーキングをしながら楽しもうと思っています。
by jazz_ogawa | 2006-03-14 23:28 | MHR | Trackback | Comments(11)
Commented by forcek at 2006-03-15 17:15
小川さん「フォー・フレッシュメン」知りませんでした(笑)しかしこのアルバムはジャケ買いをそそられますねー、なるほど洒落たデザインはアリゲイター・ブーガルーのウッディ・ウッドワードですか、俺も80年後半~90年代にはよくクラブ(西麻布のピカソ等、こういった場所で芸能人やアーティストやカワイイおねーちゃん達とも仲良くなったりして(笑)今考えるとノリも軽ーい感じでしたがそれはそれで「いい思い出でおもしろかったなー」なんて、アァ一歩一歩オヤジになってきてると感じてます笑)などに踊りに行ってたので、ジャイルス・ピーターソン関連などのクラブ・ジャズ系等も胸も腰も躍らせて聴いていました(今もイリノイ・ジャケーのゴー・パワーを聴きながらコメント入れてますが笑)ホントに「右にならえ」じゃ音楽も人生も面白くないですねー、後「このアナログ盤は3枚買い永久保存版用にもう1枚探さなくちゃ」の話はホントに小川さんのレコードに対する愛情・愛着が溢れたいい話ですね、小川さんウォーキングもまだまだ寒むさも残るので時間帯にはお気を(心臓に)つけください、いつもついつい話しが長くなってすいませんー。
Commented by jazz_ogawa at 2006-03-15 23:09
forcekさん、話は全然違うんですが、4月にマーヴィン・ゲイの『REAL THING IN PERFORMANCE 1964-1981』というDVDが出るのご存知ですか? これ全27曲のうち8曲が60年代収録の映像で、そのうちの1曲はタミー・テレルとの「Ain't No Mountain High Enough」です。国内盤はDVD+CDで発売されるようです。
Commented by forcek at 2006-03-16 02:10
クゥー小川さん知らなかったです、これはいいですねー情報ありがとうございます、調べたら大好きなライヴ盤「Live At The London Palladium」の6日後のアムステルダム公演の音源も収録されてるみたいですねー「Ray」、「Walk The Line」の後はマーヴィンの伝記映画「Sexual Healing」も制作中らしく楽しみですが、さてさてどんな仕上りになりますかね(笑)小川さんはマーヴィン・ゲイは好きですかー。
Commented by jazz_ogawa at 2006-03-16 07:46
forcekさん、マーヴィン・ゲイ、とくに初期の女性とデュエットをよくやっていたころが好きですね。
Commented by kuro at 2006-03-17 01:37
小川先生、いつも楽しみに拝読しております。確かに非常に魅力的なジャケットですね。どんな音なんでしょう。気になります。。。。早速、購入してみます!
Commented by jazz_ogawa at 2006-03-17 10:52
kuroさん、koredoさん、お気に召すかどうかはわかりませんが、ここから新しい楽しみが発見できるかもしれませんね。もし、ご感想などあれば、またコメントを寄せてください。
Commented by kiku at 2006-03-17 22:48
小川さんこんばんは。僕もマーヴィン・ゲイはタミ・テレルとやっていたのが好きです。「Ain't No Mountain High Enough」とかとてもスリリングだし、「You're All I Need To Get By 」なんてなんともいえません。
Commented by jazz_ogawa at 2006-03-18 00:26
kikuさん、例のDVDにはタミー・テレルとのデュオで「Ain't No Mountain High Enough」も入っているみたいです。
Commented by じゅば at 2006-03-21 22:38
同感です!>>誰もが「右にならえ」で同じ作品やアーティストを異常に高く評価したり持て囃したりしているさまにはちょっとした怖さも感じます。「もう少し自分の意見を持ったら」と思う...>>
ネットや本を見てると、ひとつの作品に対する評価が同一なのってほとんどあたりまえな感じになってますよね。。私は、良いものは素直に良い!と感じられるように、CDを聴く時やライブに行く時、できる限りは先入観や予備知識を忘れるようにしています。
一般的にはあまり評価されていなくても、素晴らしいアーティストや作品はたくさん存在しますよね、きっと。。
たくさんいい音楽を聴きたいです!小川さんのブログはとってもいい刺激(?)になってます!小川さんのブログには登場してませんが最近はグラムロックが好きです!笑
Commented by jazz_ogawa at 2006-03-22 00:08
じゅばさん、グラム・ロックは、例えばT Rexや初期のデヴィッド・ボウイなんかをときどきDJイヴェントがかけています。ぼくも好きなジャンルですね。何でも好きで困ってしまいますが。
Commented at 2006-06-24 19:45
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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