1940年代初頭、スイング・ジャズに飽き足らなくなった意欲的で創造的な若いミュージシャンが、仕事を終えたあとにニューヨークのハーレムでジャム・セッションを開始する。その中から生まれたのが、ビバップと呼ばれる(単にバップとも呼ぶ)新しいスタイルの音楽。
スイング・ジャズ以前のジャズをクラシック・ジャズと呼ぶのに対し、ビバップ以降のジャズをモダン・ジャズと呼ぶのは、この音楽の登場によって、ニューオリンズ・スタイルに端を発したオールド・タイプのジャズが終焉を迎えたから。
★キーパーソン:チャーリー・パーカー

チャーリー・パーカー、ディジー・ガレスピー、セロニアス・モンクなどの若手を中心にビバップは形を整えていく。
それまでのジャズが1拍目と3拍目にアクセントを置いていたのに対し、ビバップではバック・ビートと呼ばれる2拍目と4拍目が強調される。それによって、演奏は熱気を帯びるものとなり、それまでのディキシーランド・ジャズやスイング・ジャズがアンサンブルを重視していたのに対し、ビバップではホットなアドリブ合戦が大きな売りものになった。
とくにパーカーは、この時代に幾多の歴史的名演を残し、それが多くのミュージシャンに強い影響を与えた。その天才的な閃きに富んだプレイは、まさにビバップの熱気を音で表現してみせたもの。
そして彼の奏法が定着した1940年代中盤になると、このビバップがスイング・ジャズにとって代わる主流となり、以後は多くのミュージシャンがこのスタイルで演奏するようになった。