今日で心臓の具合が悪くなって倒れてから丁度2年が過ぎました。この間いろいろありましたが、何とか大事に至らず過ごしてこれたことは大変に有難いと思っています。2年前の今日は朝から寒く、昼食のため外に出たところで血管が詰まってしまいました。救急車で搬送されながら、意外と落ち着いてこれまでのことを振り返っていたことが昨日のように思い出されます。

個人的な感慨にふけるのはこのくらいにしておきましょう。それより、昨日は非常に面白いスピーカーを試してきました。「Yoshii9」と名づけられたチューブ・スピーカーです。高さが1メートルちょっとで直径が9センチ。写真のように2本の筒と「engine」と呼ばれる小さなアンプで構成されています。これで30万円ちょっとですから高いといえば高いのですが、これがなかなかいい音をしていて、すっかり気に入ってしまいました。
ぼくはオーディオ・マニアでないから理屈はわかりません。パンフレットによれば、タイムドメイン理論というのがあって、それに基づいて吉井啓之さんという音響エンジニアの方が開発されたそうです。
簡単にいえば、音源からの音を100パーセント引き出して、それをありのままに伝える装置ということらしいです。従来のスピーカーは周波数成分を忠実に再生するものですが、タイムドメインの考えでは音の形を正しく再生することに主眼を置いているそうです。
青山の路地を入ったところに試聴室があり、そこで1時間ほど自分のiPODを使ってさまざまな音楽を聴いてきました。聞くところによると、iPODの音を再生するのにこのシステムがいいそうです。iPODの頑強なケースが余計な振動を排除する、というのが理由です。古い4つボタン・モデルをドック経由で繋ぐのがベストというので、ぼくも最新モデルと4つボタン・モデルの両方を持参しました。ただし、ぼんくらな耳に違いはわかりませんでしたが。
iPOD再生のために30万はちょっときついですが、値段を考えなければなかなかに楽しめるスピーカーです。次は、その他の機器と繋げてじっくりと音を聴いてきたいと思っています。興味のある方は、http://www.timedomain.co.jp/をチェックしてください。

ところでこれは昨日メールで知らされたんですが、アップルからもiPOD Hi-Fiなるシステムが発売されたんですね。こちらも大変気になっています。これって、アップルの純正なんでしょうか? それにしては、デザインがちょっとしょぼいと思いました。アップルならではの斬新さがなくて、なんだかキャノンのプリンターみたいな形です。ボックスの上にiPODが刺さっているのもいまいちです。ただし、実物を見たら「かっこいい」のかもしれません。
いずれにしても非常に興味があります。すでにBOSEのSounddockを持っているので買いはしませんが、でも4万円ちょっとだから、うーん、買っちゃうかもしれません。持っていてもしょうがないんですがね。ぼくが参加しているDJチームの名前もHi-FIですし。Hi-Fiつながりということで。なんて、自分で自分にもういいわけをしています。
あれもほしい、これもほしいでここまで生きてきちゃったので、これは死ぬまで続くんでしょうね。でも、最近はようやくレコードは買い控えるようになりました。その物足りなさを、ほかのものを買うことで埋めている状態ですから、救いようがないんですが。